2万円のハイコスパスマホ『HUAWEI nova lite 2』の実力は? カメラやベンチマークなど試してみた

HUAWEIのハイコスパスマートフォン『HUAWEI nova lite 2』のレビュー後編です。

今回はプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そしていつものように外に持ち出してカメラを試してみました。

前回のレビューはこちらから。

たったの2万円なのに安っぽくない『HUAWEI nova lite 2』ファースト・インプレッション

 

プリインストールアプリケーション

以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。

AnTuTuだけインストールしていますが、その他全てプリインストールされているものです。結構多く見えますが、GoogleとHUAWEIの謹製アプリがほとんどで、特に変なアプリは入っていません。

技適確認

日本で販売しているので当然技適も対応しています。

メモリ&ストレージ容量

ストレージは32GB、メモリは3GBと、最近ではちょっと少な目のnova lite 2。

どの程度空き容量があるのかチェックしてみました。左はストレージ、右はメモリです。

ストレージはデフォルトで19GBの空き。少なめではありますが、こちらはmicroSDで容量を増やせるのであまり問題はないでしょう。

メモリは1.63GB使用なので約半分強が使われています。マルチタスクで多くのアプリを立ち上げたり、重いゲームをするなら足りない感じ。できればもう1GBあればかなり余裕があると思いますが、2万円のスマホだし文句は言えません。ただ実用性という面では、3GBでも都度足りなくなると言う事はないので、たまに再起動とかアプリを閉じてメモリ解放してあげるなどしてあげれば問題無いレベルかと思います。

ベンチマーク結果と使用感

HUAWEI nova lite 2のSoC(CPU)はKirin659です。その実力をAnTuTuベンチマーク ver7で試してみました。結果としては、「89,273」でした。AnTuTuのVer7は2割増しの結果なので、以前のverだと72,000点ぐらい。丁度以前レビューしたXPERIA XA2 Ultraの9万点とほぼ同じで、Snapdragon630と同程度と言って良いでしょう。これぐらいのスコアなら充分ミドルレンジです。

実際の使用感ですが、Chromeでネット見るのは快適ですね。もっさりはなくサクサク。指への追従性もクイックに反応してくれるので、不満はありません。あえて言えばカメラの起動が若干遅いかなぐらいですが、それでも1-2秒程度で起動してきますし、価格を考えれば充分許容範囲です。

※過去のAnTuTu Ver7の参考結果

機種名 SoC(CPU) Ver7
XPERIA XZ1 Compact Snapdragon835 205788
HUAWEI honor 9 Kirin960 165134
Elephone U Pro Snapdragon660 140784
ZenFone4 Snapdragon660 137253
HUAWEI honor8 Kirin 950 97517
XPERIA XA2 Ultra Snapdragon630 90087
HUAWEI nova lite 2 Kirin 659 89273
Vernee Active Mediatek Helio P25 79228
KOOLNEE K1 Trio Mediatek Helio P23 67080

カメラの実力

HUAWEIお得意のダブルレンズカメラですが、いかんせん2万円程度の(HUAWEIの中では)ローエンドで画素数も最近のスマホでは控えめの13MP+ 2MP 。そのカメラがどの程度の実力が使ってみました。

まずは背面のカメラで風景写真から。

ベンチマークとしてXPERIA XZ1 Compactとの比較をしてみました。

*スライダーバーを左右に動かすと比較できます。

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設定は全て初期のまま(XZ1 Compactはプレミアムおまかせオート)で撮っています。

この日はどんよりとした曇り空でハイエンドの部類に入るXZ1 Compactと比較するのは酷かなと思いましたが、nova lite 2のほうが明るく撮れているのには驚きます。XZ1 Compactはその分輪郭がはっきりとした濃淡強めの写真となっているのでこのあたりは好みが分かれる所ではありますが、ライトな撮影が主体なスマホとしては明るく撮れるほうがいいでしょうね。

次に近接でワイドアパーチャーモードで撮ってみました。

手前の桜にフォーカスを当てて、後ろの桜が綺麗にぼけています。さすがHUAWEI。

そしてHUAWEIの凄いとこは、簡単にリフォーカスができちゃう点。左は手前の花びらに焦点が当たっていますが、タッチするだけでフォーカス位置を奥の木々に当てることが可能です。そうすると手前の花びらは綺麗にぼけてくれます。

これ、ボケ具合の調整も可能なので、撮った後にいくらでも修正が可能なのです。つまり、写真はとりあえずワイドアパーチャーモードやポートレートモードで撮っておいて、微妙なフォーカス調整はあとからやればいいやとできる。つまり撮り直しが少なくなるんですよ。風景写真だと納得いくまで取り直せばいいものですが、子供の写真とかだと「その瞬間」しか撮れないと言う事もあるので、うまく笑顔に焦点が当たってなかったというときにも、リフォーカスできるシステムは非常に助かります。

まとめ

●Good

  • 5.65インチ のディスプレイは発色もよく綺麗
  • 軽量コンパクトな縦長ディスプレイは女性にも持ちやすい
  • カメラは簡単に背景ボケ気味写真が撮れ、リフォーカスもできる
  • Kirin 659はキビキビで速い
  • 周波数帯はdocomo系/SoftBank系のプラチナバンド対応で電波の掴みがいい
  • これだけできて2万円は安すぎる

●Bad

  • 3GB RAMは若干少ない

縦長ディスプレイは6インチ前後のサイズが多い中、5.65インチとコンパクトかつ144gと軽量な為、女性や手の小さい男性にも使いやすいサイズです。ディスプレイの発色も良くさすがHUAWEIクオリティ。本体はプラスチック製ですが、金属素材っぽく見えるようなデザインで決して安っぽくありません。ローエンドでも手を抜かないのはさすが。ローエンドと書いてますがそれはHUAWEIの中であって、スマホ全般でみればKirin659はAnTuTu9万点弱と充分ミドルレンジです。

あとなんと言ってもカメラがいい。HUAWEIのハイエンドスマホと同等とまではいきませんが、そこらの中華スマホのダブルレンズカメラは全部駆逐しちゃうぐらいの力はあります。またワイドアパーチャーモードで背景ボケ気味の写真は撮った後に簡単にリフォーカスできる。このあたりのソフトウェア技術は凄く、他メーカーでもこんなに簡単にリフォーカスできるのはハイエンドに限定されることが多い中、”2万円スマホ”でもHUAWEIのハイエンドスマホと同等の使い心地が提供されているのは素直に拍手を送りたいです。もしダブルレンズカメラを使ったことが無いなら、是非HUAWEIのものが使い始めると良いでしょう。

正直、3GB RAMである点ぐらいしか欠点が見つからないレベルです。この3GB RAMも通常使用ではほぼ欠点とも言えませんので、それを考えると2万円で優等生スマホが買えちゃうというのは恐ろしい事です。

HUAWEI nova lite 2 の価格

記事作成時点の価格ですが、Amazon では21,276円で販売中です。

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