かねてから噂にはなっていましたが、SONYのXPERIA C5 Ultra後継機が発表されました。
『Xperia XA Ultra』
スペックは別途XPERIA C5 Ultraとの比較を載せていますが、全体としてはアウトカメラが13MP⇒21.5MPに強化、インカメラも13MP⇒16MPに強化されています。
またCPUはMediaTekは相変わらずですが、Helio P10になり、最大で2.0GHzのオクタコアと少し強化されました。
全体としては、XPERIA C5 Ultraのマイナーチェンジ版のような感じですが、デザインも新しいXPERIA Xシリーズだけに楽しみでもあります。
スペック的にもどの程度進化しているのか、XPERIA C5 Ultraと比較して見ました。実力のほどはどうでしょうか?
XA Ultra vs C5 Ultra スペック比較
製品 | Sony Xperia XA Ultra | Sony Xperia C5 Ultra |
---|---|---|
ディスプレイ | 6インチ 1,920×1,080 Full HD TFT液晶 |
6インチ 1,920×1,080 Full HD IPS液晶 |
CPU | MediaTek MT6755 Helio P10 オクタコア 2.0GHz x4 +1.0GHz x4 |
MediaTek MT6752 (Coratex-A53) オクタコア 1.7GHz |
RAM | 3GB | 2GB |
ROM | 16GB | 16GB |
OS | Android 6.0 Marshmallow | Android 5.0 Lollipop |
カメラ | 前面 1600万画素/ 背面 2150万画素 |
前面 1300万画素/ 背面 1300万画素 |
バッテリー | 2700 mAh | 2930 mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n Bluetooth 4.1, |
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n Bluetooth 4.1, |
SIMスロット | nano SIM x1 /x2 (両モデルあり) | nano SIM x1 /x2 (両モデルあり) |
SDカードスロット | microSD (最大200GB) | microSD (最大200GB) |
3G/ 4G(LTE) |
[F3216]
UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 28, 38, 39, 40, 41M) |
4G bands LTE band 1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 28(700), 40(2300) – E5553 3G bands HSDPA 850 / 900 / 1900 / 2100 – E5553 |
サイズ | 縦164/幅79/厚み8.4 mm | 縦164.2/幅79.6/厚み8.2 mm |
重さ | 202g | 187g |
価格 | 不明 | 50,000円前後 |
その他 | ・NFC ・カラー(Graphite Black/White /Lime Gold) |
・NFC ・カラー(ホワイト、ブラック、グリーン) |
液晶性能とCPUは微妙、RAM増量は歓迎
画面サイズは同様に6.0インチ。解像度も1920×1080のフルHDで同じ。ただC5 UltraがIPS液晶なのに対して、XA UltraがTFTと劣化しています。ここはちょっと気になる所。最近はTFTも進化しているので、悪くないのですが、スペックだけ見るとちょっとなぁという気もします。
また、CPU(SoC)はMediaTekのHelio P10(MTK6755)。先代のC5 UltraのMTK6752の後継CPUではあるのですが、性能としては微増という感じ。実際P10を搭載した機種(中華スマホだとUlefone FutureとかElephone P9000とか)のAnTuTuのベンチマークスコアを見ると、だいたい40,000-50,000という所で、C5 Ultraの15%増し程度。2016年に発売されるミッドレンジスマホとしては、60,000 Overぐらいは欲しい所ですが、それでも50,000ぐらいなら、多少のことではもたつきは少ないかと思う。
またRAMが3GBに増量されたのは良い所。
カメラの画素数は飛躍的に向上
カメラの画素数は飛躍的に多くなり、アウトカメラで13MP⇒21.5MPと、まさにカメラ特化スマホとして長所を伸ばしてきた感じ。インカメラも13MP⇒16MPと上がっている。個人的には「こんなに上げてどうすんだ」とか、「むしろ処理がおっつかないんじゃない?」とか心配になるが、Helio P10自体が21.5MPまでのカメラサポートを謳っているので、限界値までカメラ載せたよってことなんでしょうね。
私はC5 Ultraを手放した大きな理由が、「カメラの起動が遅い」という点だったのですが、この点が解消されている事を期待してます。
バッテリー容量は減っている
ここ少し気になりました。C5 Ultraが2930mAhだったので、XA Ultraでは「3000mAhは超えてくるのでは?」と期待してましたが、そこを裏切っての2700mAh・・・・。SONY自体はバッテリーライフを「2days」と謳っていますが、どう考えても2700mAhで二日間どころか一日も怪しい気がします。また6インチもあって端末自体のでかいしXEPRIAは縦長なんだからもうちょっとバッテリー積めるだろとか思ったりもします。
しかし一つの救い(になるか分かりませんが)は、別売りのQuick Charger UCH12というものが発売され、これがQuickCharge3.0に対応している点。XA Ultraの公式ページでは、10分のチャージで5.5時間使えると言っていますが、他のXAシリーズがQC2.0までの対応の為、同じ可能性が高いです。それでもQC2.0なら以前のものに比べれば1.5倍~2倍(バッテリーがゼロに近ければ近いほど急速充電する)は変わるので、これは良いところ。QC2.0対応のモバイルバッテリーを持ち歩けば少し解決します。
LTE周波数帯ほぼ変わらず
実際使えるのか?が気になる所ですが、ドコモの格安SIM(MVNO)を想定すると、B1/B3/B28の3つが使えます。ただB28は未開通なので、今後使えるという意味で実質2つ。これはXPERIA C5 Ultraと同様ですね。首都圏ではいいのですが、地方ではちょっと厳しい。また大きなビルの中やショッピングモールなど、ちょっと電波の回りこみが悪いところだと厳しいです。
その代わり、東京だと23区内の電車や地下鉄では快適です。(わたしの体感)
サイズは変わらないが重量は15g増・・・
全体のサイズはC5 Ultraとほぼ一緒です。ただ重量が15g増で202gに。C5 Ultraの187gでも「やや重いかな」ぐらいで、カバーを着けると「ずっしり」と感じていた私からすると、これはちょっとなぁ。
写真で見る「XPERIA XA Ultra」
純正カバー
純正品も発売されます。フリップカバーと、ソフトシェルカバー、ハードシェルカバーの3つ。
Style Cover Flip SCR60 for Xperia XA Ultra
Style Cover SBC34 for Xperia XA Ultra
Style Cover SBC32 for Xperia XA Ultra
XPERIAファンならば良い所に目を向けていこう
XPERIA C5 Ultraの不満点(カメラ起動の遅さ)とかが改善されるだろうから買いだ!と信じていたのですが、ここまで見てくるとちょっとデメリットもいろいろありそうだと気付きます。バッテリーの少なさとか、重量とか。ただこれらは実際使ってみないとなんとも言えないところ。
しかしXPERIA好きにとっては些細な事。
XPERIA CシリーズやMシリーズが廃版になると聞いて諦めていた端末が発売されただけでも嬉しいわけです。RAMも3GBもありますし、カメラは21.5MPもあります。紛う事なきSONYデザイン。これだけで買う価値があるというもの。私も買う!!!とまでは言い切れませんが、ほぼ買ってみます。C5 Ultraと同価格帯である事を祈って・・・
価格は40,000円とリーズナブル
その後発売された価格は約40,000円。かなりリーズナブルですよ。
紹介記事: ETORENで6インチ『Sony Xperia XA Ultra F3216 Dual SIM』が販売開始!C5 Ultra後継機!
私も買いましたので順次レビューしていきます。
・販売ページ:Sony Xperia XA Ultra F3216 Dual Sim 4G 16GB
関連ページ
・SONY公式サイト :XPERIA XA Ultra(Global)
・XPERIA XA Ultra ホワイトペーパー(pdf): XPERIA XA Ultra F3212/F3216
・SONY プレスリリース : Create the Perfect Night-time Selfie with the New Sony Xperia XA Ultra