すでに後継機種のXperia Z4が出ていますが、Xperia Z3を入手したので、簡易レビューをしたいと思います。
使い始めて1週間ですが、感覚的な所をメインにお伝えしたいと思います。
ただ使ってみて分かるのは、「Xperiaってこんな感じでいいの?」という点。
そのあたりを取りまとめてみました。
外観と質感はいいが
自分はXperiaシリーズはホワイトがよく似合うと感じてます。
他のカラーも悪くないのですが、どうしても見飽きるというか。
自分の車もホワイトだし、そういう無着色系が好きなのかもしれないけど、Xperia Z3の背面ガラスの透明感には、ホワイトがよく似合う。
質感も悪くない。
定価で8-9万円もの端末を手にしている・・・という感覚が無いのが残念だが、少なくとも半値くらいの価値はあるかなと。
(個人の感想です)
メタルボディーのデジカメや、7-8万円のパソコンでも、もうちょっと質感は高いものはある。
そう考えると、auやdocomoなどで8-9万円で販売している価格自体がぼったくりな気もするが、スマホ全体を見渡して考えると、Z3はかなり上位に入ると思う。
感覚的なことなので詳しく言い表せないのですが、パソコンで言うとMacbook Airのような完成された美しさは感じなくて、なんというか最初はかっこ良く見えるけど、飽きが早いという感じ。
私はこの他に、Xperia Z Ultraも使っていたし、妻はZ1を使っていたから思うのですが、ソリッドなさっぱり味は最初だけなんじゃないかと。
そうめんみたいなものですかね。なんとなく。
夏場つまに食べるから美味いと感じるけど、毎週末に食ってれば飽きるというか。
ラーメンとかは週一で食べてても飽きないわけで、そういう違いかな。
(個人の感想です)
オムニバランスデザインも最初は良かったけど、もうそろそろ飽きてきましたよSONYさん。
使い勝手はいいXperia Z3
電源ボタンが右側面中央付近にあるのはオムニバランスデザインのXperiaシリーズと同じ。
これは使い勝手は良いです。
最初オムニバランスデザインのXperia Zが出た時には「こんな所に?」と思ったものだが、最近はAscend Mate7や富士通のARROWSシリーズなどでこの位置を真似するなど、意外な使い勝手の良さが浸透してきた感じがする。
以前使っていたXperia Z Ultraでは、ボリュームボタンが硬い感じがして指が痛かったのだが、Xperia Z3にもなるとそのあたりの調整はバッチリで、非常に軽い力でクリック感を得ることができる。
また、カメラのシャッターボタンがあるのも相変わらずで、長押しでカメラ起動とシャッターが押せるのは重宝する。
でもこれって以前からあったものばかりで、「Xperia Z3ならでは」というものではないところが悲しい所。
じゃあ何が新しいか・・・「スペックなのかな」と言うしか無い所がまた悲しい。
スペックもXperiaとしても頭打ち
CPUはSnapdragon 801(2.5GHzクアッドコアCPU)で、実はXperia Z2と全く同じ。
Z2が2014年5月、Z3が2014年11月発売と、わずか6ヶ月程度しか離れていないので仕方ないのですが、Z3がZ2のマイナーチェンジ版と呼ばれる理由も分かる。
そして最近出たZ4はZ3のマイナーチェンジ版と呼ばれるわけで・・・。(海外ではZ4と言わず、Z3+と言うネーミング)
もちろんメモリも3GBあって、Z3の動作に不足はない。
至ってキビキビ動きますから、「個々のパーツ性能が変わっていなくても使い勝手はいいのだから文句言うな」と言われそうですが、もしパーツが変わらず流用できたりしているなら、価格を下げたりできないものかなと思う。
個人的には、パーツ単位で進化がどうこう言うよりも、実使用に問題なければ、Xperia C5 Ultraがそうであるように1.7GHzのQuad(x4)でもOctaCore(x8)でも全く問題ないと思う。
Xperiaとして必要な機能・・・例えば動画撮影とか高画質カメラとか、そういう機能を満足に使う上でどうしても2.5GHzのCPUが必要なんですというわけであれば、そういった高いCPUを使うべきだけど、実用上問題ないのに高スペックを求めるのは間違っている。
私が言いたいのは、そういった最高レベルのCPUが必要とする端末にして欲しいなという点。
iPhone6でも、他の数多あるAndroid端末よりも「Xperiaを使いたい。だってさ※※があるじゃん」と言えるものがあればと。
CMではそれがカメラ性能だと言いたいのでしょうけどね。
(カメラの性能云々は、他のブログや記事等々でレビューしていると思うので割愛しやす)
ただそれだとiPhoneよりXperia Z3やZ4を選ぶ積極的な理由が無いわけで。
iPhoneとAppleは嫌いだけど、Android端末もなぁーって人に、しょぼくないAndroidありますというくらいしかアピールがないのはちょっと辛いですね。
ま、それは国産スマホ全体に言えることですが。
XperiaはiPhoneやGalaxyに勝てない
Xperia Z3はとてもよくまとまった良い端末です。
美しく透明感のある筐体、使いやすいボタン配置はAndroid端末ではかなり上品な仕上がりです。すでにAndroid5.0へのアップグレードも対応できていて、新型のZ4を買うよりもお買い得感はあります。
ですが、『打倒iPhone6』であったり、『Androidでてっぺんとったる!Galaxyより良い端末作るぞ』という気概は感じない。
「おしゃれでしょ。これ」
という領域から出てなく、良い端末なのにも関わらず非常に保守的に見える。
オムニバランスデザインもかれこれ数年続けていて、そのデザインにあまり進化が見られない事もある。
ではこの端末に似合う人というのはどんな人たちだろう。
・Xperiaのスマートフォンは初めてで、このデザインは憧れていた
・SONYデザインが好きでたまらない
・初めてのスマートフォンは恥ずかしくない端末が欲しい
こんな方たちでしょうか。
もちろん積極的にこのデザインが好きだし、別にオムニバランスデザインに飽きも来ていないという方も居ると思います。
そういう方たちに向けては最高の端末でしょう。
しかし、いまのSONY,Xperiaが多数の人達の人気を得て、iPhoneやGalaxyシリーズと言った強豪に割って入るには、まだまだなのかなと思います。
自分はXperiaもSONYも大好きなのであえて厳しい事を言わせて頂きました。
ぶっちゃけ、iPhoneもGalaxyのデザインもそれほど好きではないので、だからこそSONYには頑張って欲しいのです。
2015年09月には、『Xperia Z5』関連の発表もあると噂されるカンファレンス(発表会)が開かれます。
そこでは是非、新生Xperiaが見たいものです。
これなら使ってもいいと思わせる方法
それはau版のXperia Z3(SOL26)の白ロムを買って、mineoかUQモバイルのSIMで運用する方法。
au版の白ロムなら4万円あたりで手に入り、UQモバイルとかの格安SIMであれば、音声つきでも 約1600円/月とかで運用できます。
SIMフリー機の王道である「ZenFone2」でも38,000円くらいはしますので、ZenFone2のデザインが気に入らないのであれば、私ならXperia Z3(SOL26)の白ロム+au系格安SIMを組み合わせて使いますね。SIMフリー機は売値がすでに4万円台ですので、そもそも売値が8万円のSOL26とは質感に差がでます。(感覚は人それぞれですが)
SOL26はちょうどギリギリVoLTE非対応の機種で、au系の格安SIMが使える最後の世代です。
Xperia Z4は型番が「SOV31」となり、VoLTE対応を示す型番「V」が入ります。
このVoLTE対応機種は、mineo/UQモバイルなどのau系格安SIMが『全く使えない』機種のため、フラット適用ならauに毎月6000円もの上納金を払って使わせて頂く必要があります。
Xperia Z3はSIMフリーとして使うならかなりの魅力機種であり、白ロムで新品かそれに非常に近い端末を買って格安SIMで使えるなら、かなり魅力的と言えます。
私ならそうするなぁー。
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