6インチスマホ『SAMURAI 極(KIWAMI)』は買いか!?『ZenFone2 Laser (ZE601KL)』とスペック比較してみた

6インチスマホファンの皆様、お待たせしました。

Google nexus6が6Pとなりサイズダウンしてしまい、「6インチのスマホはでないのか!」とガッカリしていたと思いますが、最近になり6インチスマホが少しずつ活気づいてきました。

ASUSから『ZenFone2 Laser (ZE601KL)』が発売となり、FREETELからは『SAMURAI 極(KIWAMI)』が発売されますし、Ascend Mate7の後継である「Mate8」もそろそろ正式発表される模様です。

その中でも『SAMURAI 極(KIWAMI)』は国産スマホとしては破格のスペック対コストパフォーマンスの良さで人気が出ています。
そこで今回は、6インチスマホ対決として『ZenFone2 Laser (ZE601KL)』とスペック比較して、『SAMURAI 極(KIWAMI)』が買いかを検討してみました。

高性能かという面だけでなく、6インチという大型なスマホだからこそ、サイズ・重量にもコダワリがあるかみたいと思います。

スペック比較

製品 FREETEL SAMURAI 極(KIWAMI) ZenFone 2 Laser (ZE601KL)
ディスプレイ 6インチ 1440×2560(WQHD)
490ppi IPS液晶
6.0インチ 1,920×1,080
368ppi IPS液晶
CPU オクタコア 2.0GHz Qualcomm Snapdragon 616 MSM8939 オクタコア (1.7GHz x4 + 1.0GHz x4)
RAM 3GB 3GB
ROM 32GB 32GB
OS Android5.1 Android 5.0.2
カメラ 前面 800万画素/
背面 2100万画素
前面 500万画素/
背面 1300万画素
レーザーオートフォーカス
バッテリー 3400mAh 3000 mAh
ネットワーク Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac,
dual-band, Wi-Fi Direct
Bluetooth 4.1, NFC
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.1
SIMスロット nano SIM x1,micro SIMx1 Dual SIM(microSIM x2)
SDカードスロット microSD (最大128GB)
※nano SIMスロットと共用
microSD (最大128GB)
3G/
4G(LTE)
2G:GSM 850/900/1800/1900MHz
3G:UMTS 1/6/8/19
4G:FDD LTE 1/3/7/8/19
LTE : B1/B2/B3/B5/B6/B8/B9/B18/B19/B28
W-CDMA : B1/B2/B5/B6/B8/B19
サイズ 縦159.5/幅82.6/厚み8.9 mm 縦164.55/幅84/厚み10.55 mm
重さ 182g 190g
価格 ・39,800円
・59,800円(特別仕様モデル)
45,144円

ディスプレイ:解像度WQHDのKIWAMIが圧倒

同じ6インチのFreetelのKIWAMI(極)と、ASUSのZenFone2 Laser(ZE601KL)。
しかし解像度が違います。

KIWAMIの解像度がWQHD(1440×2560)の490ppiに対して、ZenFone2 Laser(ZE601KL)はFullHD(1080×1920)の368ppi。
高精細さでは490ppiのKIWAMIのほうが優れている。

現在や過去FullHD液晶スマホを使用していて不満が無い人にとってはオーバースペックでしかありませんが、より高精細な液晶を使ってみたいという衝動は誰しもありますからね。FullHDでも十分すぎるスペックですし、どちらも「高画質」と言って良い解像度ですが、より高みを望むならアリです。

また両端末とも液晶方式はIPSです。IPSは視野角が高く発色が良いのでミドルレンジスマホではよく使われる方式です。
これよりハイエンドの端末となると、有機ELディスプレイを搭載するケースが多くなりますが、40,000円前後の端末ですから致し方なし。

CPU:KIWAMIの2.0GHzオクタコアはハイエンド並

KIWAMIのCPUメーカーは現時点では不明ですが、オクタコア(8コア)で2.0GHzというのはほぼハイエンド端末と同じです。
私が持っているハイエンドスマホ:Galaxy Note5ですら、Exynos 7420 オクタコア(2.1GHz x4 + 1.5GHz x4)ですから、8コアが全て2.0GHzというのはかなり凄いわけです。

ただFREETELがCPUメーカー名を公開しないのは恐らくそれほど有名メーカーではない所なのかもしれません。私はMediaTek製かなと予想。
MediaTekはミッドレンジスマホでよく使われているメーカーだし、最近はSONYのミッドレンジXPERIA C5 Ultraもで搭載されているコスパが良いのが特徴。
以下はMediaTekのホームページから拝借した比較ですが、MediaTekの2.0GHzのオクタコアなら、AnTuTuのベンチマークで30,000点越えだとの事。
1.7GHzだと20,000点台後半のようです。

かと言ってZenFone2 Laser(ZE601KL)が非力かというとそうでもなく、オクタコアで、1.7GHz x4 + 1.0GHz x4と比較すると若干非力。ただ単体として見たら何不自由なく動作するぐらいのCPUですから、よほど高負荷なアプリを使用しなければ問題ないでしょう。
これも液晶同様「良い」か、「より良い」かの違いしかありません。

RAM/ROM/OSは同じ

RAM(メモリ)は3GBと余裕の両者。3GBあればメモリ不足に悩まされる事もほぼ無いでしょう。
また、ROM(ストレージ)も32GBもあり、必要十分。足りないという人はmiceoSDカードを増設すれば良いだけ。
OSに関しては、KIWAMIがAndroid5.1、ZenFone2 Laser(ZE601KL)が5.0.2とほぼ同じです。

カメラ:画素性能は同等だが、ZenFone2 Laserのレーザーオートフォーカスは秀逸

カメラの性能は画素数ではKIWAMIが上ですが、レーザーオートフォーカスがあるZenFone2 Laser(ZE601KL)もかなり秀逸です。
ZenFone2 Laserの名前由来である「レーザーオートフォーカス」は、瞬時にフォーカスロックしてくれるので、凄く使い勝手が良い。

私は5.0インチ版ZenFone2 Laserを使用したことがありますが、このレーザーオートフォーカスは撮影タイミングを逃さないんですよね。
子供の笑顔とか一瞬じゃ無いですか。フォーカスが合うまで1-2秒我慢してもらったり、何度も撮り直しなんて待ってくれない。
それを逃さないところが凄く良いんです。

KIWAMIは2100万画素ありますが、そのあたりどの程度までチューンしてあるか見物です。
スマホのカメラ画素は1,300万画素もあれば十分で、個人的には2100万画素はオーバースペックだと感じています。

バッテリーは400mAhだけKIWAMIが多い

6インチと大きな画面を持ち、バッテリー消費もある程度あるので、バッテリー容量は気になる部分です。
ZenFone2 Laser(ZE601KL)は3000mAhでKIWAMIは3400mAhと、容量は400mAh多いKIWAMIの勝ち。
毎日カツカツになるほどスマホを使わないのであれば、ZenFone2 Laser(ZE601KL)の3000mAhでもイイと思いますが、できればKIWAMIのように少しでもおおく搭載して欲しいところ。400mAhの差は13%に相当するから、同じ使い方ならZenFone2 Laser(ZE601KL)が0%まで使い切っても、KIWAMIはバッテリーが13%残るという事になりますね。

ただこれは端末としての省電力機能であったり、CPU(SoC)のバッテリーコントロール性能にも関わるので、スマホ界ではメジャーであるSnapDragonを採用するZenFone2 Laser(ZE601KL)のほうがもしかしたら実際はバッテリーが保つという事もあるかも知れない。

LTE対応バンド:どちらもB1/B3/B19の3バンドに対応で完璧

ドコモ系格安SIMを使う可能性が高いSIMフリー機ですから、ドコモのLTEに対応しているかが鍵。
その点この両者とも、B1/B3/B19の3バンドに対応しているので安心です。
特にB19にも対応していると、山間部や都市部の電波の届きにくい場所でも電波を拾えるので助かるのです。

サイズと重さ:KIWAMIはコンパクトサイズ

サイズに関しては、冒頭でも書いたように「6インチ」というスマホとしては大きめのサイズであっても、「コンパクトさ」は欲しいのが私のスマホ選びの基準です。大きい画面は欲しいけどできる限り軽量コンパクトというのがベストです。

それを考えると、ZenFone2 Laser(ZE601KL)はデカい・重いと言わざるを得ないのが残念。
KIWAMIとの比較では、縦方向で+5mm、幅で+1.4mm、厚みで1.65mmもデカい。そして8gも重い。
ZenFone2シリーズは全体的にやや大きめですが、6インチでもそのままの思想で作られた感じ。KIWAMIはそのフォルムからAscend Mate7とちょっと似ていますが、Ascend Mate7より全体的に+1mmほどワイドになっているだけで、コンパクトさがあります。

製品 FREETEL SAMURAI 極(KIWAMI) ZenFone 2 Laser (ZE601KL)
サイズ 縦159.5/幅82.6/厚み8.9 mm 縦164.55/幅84/厚み10.55 mm
重さ 182g 190g

私の中では、KIWAMIのサイズ・重量がギリギリ許容できるサイズかなと思う。

価格:KIWAMIの39,800円はコスパが良すぎる

価格はKIWAMIが39,800円。ZenFone2 Laser(ZE601KL)が45,144円とKIWAMIのほうが5,000円以上も安い。
液晶の解像度、CPUスペックを考えると、KIWAMIが圧倒的に安い事が分かる。

まとめ:KIWAMIはミッドレンジ価格でハイエンドスマホ

ここまでZenFone2 Laser(ZE601KL) vs KIWAMIとしてスペック比較してきました。

私のジャッジでは『KIWAMI』の圧勝。
このスペックはほぼハイエンドと言っても良いくらいのものですが、価格はSIMフリー機のミッドレンジ。そりゃお買い得です。
丁度1年くらい前に、HUAWEI Ascend Mate7が同じような評価で「コスパ最強端末」として名を馳せましたが、それと似ています。

ZenFone2 Laser(ZE601KL)は良い端末なのですが、いかんせんサイズがでかすぎます。

ただKIWAMIの難点は、FREETELが販売する端末だという点で、大メーカーでは無い点が不安でしょう。
初期不良が多かったり、アップデートが遅い、サポート対応が悪いと言った事があるかも知れない。
そういう不安がぬぐえないのであればZenFone2 Laserや他メーカー端末を選ぶべきですが、コスパ最強のSAMURAI KIWAMIはそれ以上に魅力的です。

FREETEL公式ページ : SAMURAI

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