ALLDOCUBEから新発売となった、11.0インチ Androidタブレット「ALLDOCUBE iPlay60 Lite」を2週間使ってみました。
価格的に1万4000円~1万5000円程度の低価格帯ですが、使用感などまとめてみました。
*ALLDOCUBE様よりお借りしてのレビューです。
特徴とスペック
ALLDOCUBE iPlay60 Liteは、11インチ(厳密には10.95インチ)と大型なディスプレイをもったタブレットです。
解像度は1280×800と高解像度とは言えませんが、動画視聴レベルなら問題はそれほど無いでしょう。
もちろんフルHDクラスのほうが鮮明でしょうが、ここは価格とのバランスという感じ。
SoC(CPU)はUNISOC T606を搭載しています。これは同社のALLDOCUBE iPlay50 mini NFEと同じで、AnTuTu v10ベンチマークスコアは、29万点と謳っています。
このスコアは動画視聴や一般的なアプリなら快適で、ライトゲームぐらいまでの性能です。
メモリは4GBで、更に8GB 分の拡張(仮想RAM)が使えるので、最大12GB となります。
ストレージは容量は128GB。microSDは最大1TBまで使えます。
nano SIM は2枚使える仕様。4G LTEプラチナバンド対応はB8のソフトバンク系のみです。ドコモ系でも4G B1/B3がサポートされているため、首都圏/都市部では電波が掴みやすいかと思います。auはダメですね。
2G GSM: B2/3/5/8
3G WCDMA: B1/2/5/8
4G FDD: B1/2/3/4/5/7/8/20/28A/B
4G TDD: B38/40/41
ALLDOCUBE iPlay60 Lite | |
ディスプレイ | 10.95インチ 1280×800 IPS |
CPU | UNISOC T606 8コア 1.6 GHz |
メモリ | 物理RAM 4GB 仮想RAM +8GB : 最大12GB |
ストレージ容量 | 128GB |
OS | Android 14 |
カメラ | フロント: 5MP バック : 13MP |
ネットワーク | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth V5.0 2G GSM: B2/3/5/8 3G WCDMA: B1/2/5/8 4G FDD: B1/2/3/4/5/7/8/20/28A/B 4G TDD: B38/40/41 |
インターフェース | USB Type-C microSD(最大1TB) nano SIMx2、 3.5mmイヤホンジャック |
バッテリー/急速充電 | 8000mAh /10W |
重量 | 544g |
サイズ | 256.8 x 168.3 x 8.4 mm |
その他 | イヤホンジャック:無し スピーカー :ステレオ GPS/Beidou/Galileo/Glonass Widevine L1対応 |
同梱品
同梱物はマニュアルとUSB Type-Cケーブル、充電器、SIMトレイ取り出しピンがあります。
また今回はフルパッケージで、専用カバーとBluetoothキーボード、ペン、イヤホン、USBドングルまで付いていました。
充電器は一般的な10W(5V-2A)の充電対応で、iPlay60 liteも10Wまでの充電となっていて、急速充電には非対応です。
逆に言えば、付属の充電器でなくても手持ちのものでも何でもいいとも言えます。
マニュアルはあり、日本語もありますが、図解のみで非常に簡素なもの。それでもタブレットの使い方なんてどれでも大抵は同じの為、Androidタブを使ったことがあれば悩まないでしょうし、使った事がなくても簡単に使えます。
ディスプレイや使い勝手
11インチのiPlay60 liteですが、ぱっと見はやはり大きいと感じますね。以下、8.4インチタブレットのALLDOCUBE iPlay50 mini NFEですが、8.4インチに慣れていると特大サイズに感じます。
この11インチディスプレイは1280×800 WXGA解像度です。
一般的にはこのサイズはフルHDレベルが多いのですが、iPlay60 liteはワンランク下です。
それでも見た目は普通に綺麗です。
実際ドットが粗く見えるかというと、文字や画像を見ている限りは違和感無しです。
ただ個別の場所をアップにすると、粗い・・・ように見えるねという感じですね。気になる人は気になるでしょうけど、絵が動く動画を見ていたりする限りは気にする間もないです。なので実用上は気にならないです。
UIもALLDOCUBEで統一された左ペインと右ペインのメニューとなっています。ここに出てくる文字でジャギーさが気になる事はないですね。
プリインストールアプリも良い意味で少ないです。以下はネットフリックス/Disney+/プライム・ビデオ/ジャンプ+は私がインストールしたものですが、それ以外がプリインストールで一般的なものだけがインストールされています。
SIMは以下の周波数帯をサポートしています。
4G LTE周波数帯は日本ではSoftBank系のB8のみ。プラチナバンド対応だと、山間部や都市部のビル群があっても電波は掴みやすい。
たださすがにそろそろdocomoのB19には対応して欲しい。auのB18かB26あたりもあれば完璧です。
日本参入してしばらく経つので今年モデルは対応していくようにしないとライバルに負けちゃいます。(ソフトバンク系SIM使えば解決はするんですけどね)
3G WCDMA: B1/2/5/8
4G FDD: B1/2/3/4/5/7/8/20/28A/B
4G TDD: B38/40/41
PCライクに使ってみた
純正ケースとBluetoothキーボードを使えば、11インチタッチ式画面を備えたPCのように使う事が可能。
Bluetoothキーボードはケースとドッキングしないので、好みのものを使えば良いと思いますが、この付属していたBluetoothキーボードでも普通に打鍵はよく文字入力も捗ります。出先でメールの返信とかであればこれで充分。
ブログとか報告書レベルになると、キーボード+タッチパッドがあるものの方が、よりノートPCのように使えるので、別途買った方が良いと思います。
ケースやペンも使ってみた
普段動画を見たりするのであれば、このような裏側で▲にしてスタンドになるケースを使うのが良い。
動画を見るときに自立してくれるので、手放しで視聴できる。
また付属のペンも使ってみました。こちらは一応文字ぐらいは書けます。
ただペン先がこのような形の為、お絵描きには向いていない。あくまで操作用にスタイラスペンレベルです。
ベンチマーク結果
搭載されているUNISOC T606 SoC(CPU)の実力ベンチマークで試してみました。
T606は、様々なタブレットに使われる比較的ローエンド系プロセッサですが、その中でも比較的上位に位置するプロセッサです。
そのUNISOC T606のAnTuTu Ver10 Liteベンチマークスコアは28.3万点でした。
AnTuTu v10 liteの為、GPUスコアは信用できないのですが、あくまで参考としても28万点はT606では上々でしょう。
公式で29万点と謳っているので、ほぼ同スコア。
動作自体もこのスコアですし基本的には快適で、その他YouTubeやネットフリックスといった動画を見ていくのにカクついたりはしないし、/ネット閲覧もサクサクです。
ゲームはウマ娘プリティーダービーをトライしてみましたが、一応ちゃんと動作します。
ただ速い動きが入るとちょっと引っかかる為、ハイエンド機と同様快適さとまではいきません。普通にプレイはできますけどね。ただこのクラスでは、ライトなゲームを主としたほうが良いでしょう。
電子書籍リーダーは向いている
11インチということで大画面を活かして、漫画リーダーとして使うのはアリですね。
ジャンプ+などの電子書籍リーダーは、大抵横持ちで見開き2画面表示となるので、ちょうどいいサイズ感になります。
Widevine L1対応
タブレットと言えばNetflixやアマゾンプライムビデオ等の動画視聴がメインというケースも多いでしょう。
ALLDOCUBE iPlay60 Liteは著作権保護レベルのWidevine L1に対応しています。つまりSD画質ではなくHD画質(フルHD)になります。
但し対応しているのは、YouTube/Disney+/プライム・ビデオ/huluのみ。Netflixは非対応です。*最新アップデートでNetflixもHD画質のL1対応しています。以下は最新アップデート前の画像と情報です
実際に、NetflixでL3(SD画質)で見てみましたが、「気になるほど粗い」という事はないですね。
以前ALLDOCUBE iPlay50 mini NFEのレビューでもSD画質とHD画質を見比べてみましたが、比べれば確かに分かります。そして一度気になったら確かにHD画質のほうが良いなと思いますが、改めてiPlay60 liteだけのSD画質動画を見ても違和感なくみれてしまうのですよね。このあたりは価格とのバランスなんでしょう。
YouTubeでフルHD画質の動画をみましたが、こちらも至って綺麗。そもそも11インチディスプレイ自体がフルHD未満の1280×800解像度なのでフルHDの綺麗さは出せないのですが、「美しい映像だ」とまでは行かないものの、こちらもSD画質と同様に違和感無く普通に見れてしまうわけで、低価格帯タブレットがWXGA(1280×800解像度)なのは、「実際の映像みたら、劇的に差があるわけじゃない」という理由もあるんでしょうね。
まとめ
ALLDOCUBE iPlay60 Liteを2週間ぐらい使ったのですが、価格が1.5万円レベルのタブレットと考えると、お値段なりのスペック(1280×800解像度)という面もありますが、実際使えば「それほど気にならない」レベルです。
UNISOC T606プロセッサは可も無く不可も無くレベルですが、基本的にはサクサクと動きますし、価格を考えれば悪くはない。向いていないのは重いゲーム。但しゲームはあんまりしないよという事であれば、11インチと巨大ディスプレイは、ネット見たり電子書籍で読書したり動画をみるといったライトユースに絞れば「これでいいよな」となる製品です。
価格
ALLDOCUBE iPlay60 Liteは、楽天/Amazonの公式ストアにて発売中。
価格は、楽天では1万5249円です。但しSPU等で更にポイント還元がある為、実質はもう少し安くなります。
またAmazonでは、1万8900円ですが、4000円オフ+5%オフクーポンが販売ページにあり、最終の値引き後価格は約1万4000円ぐらいです。
関連ページ
・公式サイト : ALLDOCUBE iPlay60 Lite