主に補聴器を取り扱うブランドのCEARVOLから発売中のカナル型「CEARVOL Diamond X1」イヤホン型集音器を使ってみました。
私の母が実は補聴器使うかどうかぐらいで、ちょっと耳が遠い状態なのです。
しかし補聴器は30万円とかする為、なかなか簡単には手が出せない。
その点、CEARVOL Diamond X1は実売3万円台と補聴器と比較すると超低価格で、アプリでの調整も細かく可能という事で我が家の事情にぴったりでした。
CEARVOL Diamond X1集音器の特徴
CEARVOLは補聴器メーカーですが、日本で一般的な補聴器のような形状ではなく、どちらかというと見た目はワイヤレスイヤホンで従来の補聴器のイメージを覆すスタイリッシュなデザインが特徴です。。
CEARVOL Diamond X1も同様にカナル型イヤホンのような形状で、30±5dBのゲインが得られる仕様。軽~中程度の聴力サポートが可能です。
AI駆動のノイズ抑制機能を搭載しており、騒がしい環境でも不要な雑音を抑えて会話をクリアに聞き取れます。
もちろんイヤホンとしても使え、スマートフォンやテレビとシームレスに接続し、音楽ストリーミングや通話が可能です。
バッテリーも強力で、充電ケースと合わせると最大約36時間の長時間駆動を実現。
専用アプリで音量や聴覚プログラムをカスタマイズできますし、「バーチャル聴覚クリニック」と呼ばれるテストをアプリで実施する事で、最適な個別調整を実施できます。
また最大の特徴は価格。一般的な補聴器は10-30万円と非常に高くなかなか手が出ない方も居るでしょう。
CEARVOL Diamond X1の価格は定価で4万円台後半、実売3万円台程度と非常に安く、まず試してみたいという方にも最適です。
*CEARVOL様からお借りしてのレビューです。
開梱と外観
同梱品はマニュアル、イヤーピース各種、USB Type-Cケーブル、クリーニングブラシ、イヤホンケースとなっています。イヤーピースは大小だけでなく、穴が空いていて外音取り込みがし易くなっている通気型のものも入っていて実用的。
マニュアルはしっかりと図解入り。特に使うのが高齢者層がメインとなるので、文字も図解も大きくとても分かりやすい。
ケースもどこから見ても普通のワイヤレスイヤホン。
右側にUSB Type-C端子があり、ケースを立たせたまま充電できる。
充電時は前面のLEDライトが点灯して充電中であることを知らせてくれます。これら”当たり前の事”ですが、やはり高齢者層が使う事を想定している為、“ケースを立たせて充電””USBポートは分かりやすい場所””充電中は見た目で分かる”など、感覚的に使えることが大切なんだろうなと感じました。
イヤホン側も見た目は普通のワイヤレスイヤホン。カナル型の為、イヤーピースはしっかりあったものを選ぶ必要はあるけど、ぴたったサイズが決まれば装着感は軽く、違和感無く使えます。
アプリを入れて調整する
CEARVOL Diamond X1を使うには、アプリをスマホ等にインストールして、調整してから使う事になります。
アプリを使いこなせば調整後も聞こえ方を細かくカスタマイズが可能です。
アプリはCearvolで、GooglePlayストア/App Storeで検索してインストールします。
以下左がホーム画面ですが、充電/接続状態、イヤーピースの種類、左右同期(同期しなければ左右別々に設定可能)、シーンモードなどが設定可能です。
真ん中では、ノイキャンオンオフ、音声増幅や指向性も設定できる。補聴器的に使うなら指向性(正面方向の増幅)はあった方が良いですね。
またイコライザの調整も可能です。
そして、「聴力テスト」が可能です。左右の耳で聴力領域を一つ一つチェックしていきます。一般的な健康診断の聴力検査と同じく、イヤホンを付けて音が鳴ったら「聞こえる」をタッチしていくだけ。数分で完了します。
これで自分の可聴領域がはっきりするため、自分なりの集音器(補聴器)ができあがります。
使用感
調整後に、実家の母に着けてもらいました。
耳がやや遠いので、普段はTVもかなり音量が高いので、一緒に実家で食事をするとかなりうるさい。
しかしこのCEARVOL Diamond X1を着けてもらうと「あら、これ凄く聞きやすいわ。」と喜んでくれました。
アプリで音量調整も左右でできるので、実際使ってもらいながら微調整してあげてTVを見ると「これがベスト」と満足げ。
人との会話も聞こえやすくなった為、私が声を上げて話さなくても良くなりました。
なにより喜んでいたのはスタイリッシュさ。一般的な補聴器のデザインを着ける=老人さが出るというのが嫌で、母は補聴器を拒んでいましたが、イヤホンタイプなら断然格好いいので好きとの事。
私が試しに着けてテストもしましたが、ノイズがほどよく抑えられていて、窓開けてTV見てても、TVに集中できるように体感できます。
価格的にも4万円前後と、補聴器のような10万円は楽に超えますという世界より遙かに安いので、悩んでいる方はトライする価値ありです。
まとめ
CEARVOL Diamond X1は、集音器という一般的な医師/専門店での補聴器とは違い、市販型タイプの為、区別する為に集音器と呼ばれます。
前述のように補聴器は10万で安い方、知り合いは30万以上もかけていましたが、軽度や中程度の難聴であればそこまで高い製品は要らない可能性もあります。
CEARVOL Diamond X1はそうしたライトな難聴をサポートするイヤホンで、実際軽度である母が使ってみると「これ、凄くいい」と感じられました。スマホで簡単に聴力テストをしてパーソナライズできるし、左右で自分にあった自然な音量も変えられるので、調整も簡単。専門店でチューニングは必要ありません。
カナル型という事でずっと耳に入れているのはやや疲れるものの、家族で集まった時とかに周りの人が大声で話さなければならないという事が無くなっただけでもかなり嬉しい。
製品としては中程度までの難聴を対象としている為、それ以上の方は専門店で補聴器という事になると思いますが、数十万円対、4万円程度と圧倒的な価格のメリットがあり、個人的には難聴になったらまずこういう製品から試すべきでは?と感じました。
価格
CEARVOL Diamond X1集音器は、公式ストア、Amazon、楽天市場で発売中。
楽天やAmazonでは、11,990円の割引クーポンが販売ページにあります。