GoogleがAndroid OSとChrome OSを統合する可能性を示しました。という噂です。
Alphabet Inc.’s Google plans to fold its Chrome operating system for personal computers into its Android mobile operating system, according to people familiar with the matter, a sign of the growing dominance of mobile computing.
Google engineers have been working for roughly two years to combine the operating systems and have made progress recently, two of the people said. The company plans to unveil its new, single operating system in 2017, but expects to show off an early version next year, one of the people said.
出典:WSJ(ウォールストリートジャーナル)
意訳すると、Googleはモバイルコンピューティングの優位性と成長性を考えて、AndroidにChrome OSを吸収するとの事。
で、WSJの取材で、2017年に新しいOSとして統合され、2016年には初期バージョン(プレビュー版)を公開するだろうと。
厳しいChrome OSの現状
日本でもChrome OSのノートPC:Chromebookは発売されていますし、たしかに低価格で魅力的です。
しかし、Chromebook発売後、マイクロソフトはWindows8.1 for bingという無料OSをPCOEMメーカーに提供し、Chromebookを潰しにかかりました。Chromebookがどんなに良い仕組みであっても、PC OEMメーカーからすればWindowsのほうが過去の経験と資産を使えるので、圧倒的に開発しやすいし、安い端末が作れれば売れる可能性があるので、そちらにシフトしたのは水が高きより低きに流れるがごとし。
そんなChromeOSのシェアは、IDC調べで3%ほど。2015年見込みで7%という勢いは完全に失速している模様です。
これはAndroid OSで圧倒的なシェアを誇るスマホ/タブレット市場で苦戦する、Windows Phoneのようです。
Windows10 mobileでは既に統合されている
そのWindows Phoneのマイクロソフトは、Windows10 mobileで、PC環境を擬似的にスマホでも構築できる「Continuum」と言う機能を搭載しました。Windows10mobileスマホをTVやモニターに接続すると、モニター側にはWindows10のデスクトップが表示され、Excel、PowerPoint等まで使えるようになっている。そう、Windows10ではスマホとPCの統合OSと言っても良いくらいの環境が整っているわけだ。
Googleが目指すもの
恐らくChromebookの向かう先も似たようなものを目指しているのでは無いかと思う。
そして、Win8.1 for bingが潰したChromebookのように、Googleも普及台数10億台とも言われるAndroid OSとChromeOSを統合して、PC環境の牙城を崩す狙いは悪くありません。
将来的には、ノートパソコンという概念は無くなり、作業用のモニタとキーボードドックだけで、あとはスマホとワイヤレス接続して、全ての環境はスマホ内とネット/クラウドという世界がやってきそうです。