3DSソフト カプコン『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』をクリアしましたー
逆転裁判シリーズは初代からずっっっとハマり倒しているゲームで、
今更なんで「大逆転裁判」かと言うと、まず巷の評判がすこぶる悪かったという点。Amazonレビューなどでも酷評が多い・・・
そこで購入に二の足を踏んでいたんですよね。
でも買うという意思はあったので、値が下がるまで待っていたわけです。ええ。
※以下「ネタバレ」しないように書きますね。ゲームとしては意外と良かったので。
なぜ酷評か
要点をまとめると、
・ストーリーが未完
・謎が謎のままで伏線が回収できていない
という所でしょうか。
ですが、クリア後の私からすると「この程度であれば酷評するほどではない」と思う。
ま、酷評されているからこそ、だいぶ覚悟してプレイしたと言う点もあります。
それとやっぱり「逆転裁判シリーズ」が好きだからでしょうかね。
比較的自分は「悪いところ」より「良い点を見つけてしまう」ほうなので。
簡単にストーリーとゲーム内容を紹介
Amazonの紹介の抜粋ですが、簡単なストーリー紹介です。
新たな物語の幕が上がる…
『逆転裁判』の新プロジェクトである『大逆転裁判』の舞台は19世紀末の日本と倫敦(ロンドン)。
帝都有盟大学の学生である成歩堂 龍ノ介(なるほどう りゅうのすけ)は、
ある事件をキッカケに弁護士を目指す法務助士である御琴羽 寿沙都(みことば すさと)とともに、最新の司法制度を学ぶため、
日本から大英帝国の首都であるロンドンへ旅立つ!
そこで、世紀の名探偵シャーロック・ホームズとその相棒アイリス・ワトソンと奇跡の邂逅を果たすのだった。倫敦に到着して早々、弁護を依頼され、大英帝国の法廷に立つこととなる龍ノ介。
日本の法廷では、検事や証人と闘うのみだったが、英国の法廷では、倫敦市民から無作為に選ばれた6人の陪審員が加わる。
いったい龍ノ介は、異国の地で行われる法廷で、どのようにして無罪を勝ち取るのか?
陪審員という存在が加わることで、日本の法廷とは一味違った法廷バトルが楽しめそうだ。
どんな感じのゲームかは、YouTubeの公式動画を見た方が早いですね。
マンネリ打破とゲームとしての面白さは良い線行ってる
日本の明治時代=19世紀末のロンドンが舞台なので、いろいろと科学捜査ができない。
特にDNA鑑定っぽいものは出てくるが「そんなの証拠にならない」と否定される部分もあり、科学ではなく証拠や証言がより重要になるシステムは結構面白かった。
またシステム面では、シャーロック・ホームズとの「共同推理」はいろいろ言われているが、個人的には良いシステムだと思う。
共同推理とは、途中から探偵として出てくる重要キャラ「シャーロック・ホームズ」の鋭い推理に対して、主人公「成歩堂 龍ノ介」が補完していく作業。ただシャーロック・ホームズの鋭い推理は的外れが多く、それを正していくのだが、テンポが非常によく、いろいろと話の整理ができて面白い。
逆転裁判シリーズでは、裁判シーンと探偵シーンである現場調査シーンに大別されるが、調査の場合「しらべる」だけだとテンポが悪くてひたすら証拠集めになってしまう。しかし大逆転裁判ではある程度証拠があつまると「共同推理」が入り、情報整理と真相究明がある程度進むという流れはだるい調査シーンをテンポよくしてくれる面白い試みです。
裁判シーンでは、「複数の証人」や「陪審員制の採用」で、1対1の対決ではなく、いろんな人の考えや証言で裁判が進むという点。
逆裁の場合、裁判シーンに突入した当初はだいたい情報が少なくて、主人公は大きく不利なんです。そしていろいろと不利な証言やら証拠が出てきて、証人・陪審員等に大きく振り回される。だがその混乱を逆に利用しつつ「逆転」していくという流れになり、これがワイワイしながらで結構楽しい。
こういう共同推理や陪審員制は新しい試みとして成功していると思う。
肝心のストーリーは「あと1話」足りない
この先、ネタバレしないように書いてますが、『クリア後の感想』は見たくないという場合は飛ばしてください。
酷評されている部分の伏線の回収は、結果として確かにできていません。
個人的な意見ですが、「あと1話追加して解決して欲しい」という気持ち。
ですが、終わり方としては悪くなくて、「DLC(ダウンロードコンテンツ)を買わないとストーリーが未完」というレビューは当てはまりません。
次回に続く的な終わり方なので、伏線回収できていないところは次回作を期待すれば良いわけだし。まぁ映画なんかでもこういう終わり方だともやっとするのはありますけどね。本編でそこそこ楽しめたし悪くないですよ。
ですが、いつもであればもう1話あって、謎が解明されていたわけで、そういう意味で期待を裏切った部分もあります。
また第一話から続く謎についての解明がなされていない点は、評価を下げる原因にならざるをえません。逆転裁判シリーズは1作通して黒い闇が少しずつ暴かれていく感じなのですが、今回はそこが裏切られたわけで、酷評の理由はそのあたりにあると思われます。
事件の真相にしてもいくつか「たまたま偶然が重なっただけ」とかもあり、推理ものとしては残念な部分もあります。
逆転裁判シリーズのコアファンからすると、「今までと違う」という期待値を裏切られた格好となるわけで・・・。名作を義務づけられたナンバリングタイトル(今回は外伝的な物だが)は辛いわなと思った。
また、闇の真相が描かれなかった為、犯人像がぼやけてしまい、どうも感情移入しづらい点もマイナス。この大逆転裁判で唯一の悪党(と思われる)「コゼニー・メグンダル」とは裁判の場で戦いたかったんですけどねー。名前が秀逸ですわー
ですが、単にゲームとして見た場合面白いわけなんです。そこはちゃんと評価してあげるべきです。
まとめ:3000円台のいまなら買い
ここまで書いたように、酷評されるほどではないし、ゲームとしては面白い大逆転裁判。続編に繋がるような謎を残したままではありますが、私としては新しい試みや魅力的なキャラ、テンポの良さを考えれば70点くらいはあげたい。
定価6,000円超えの価格では要らないけど、Amazonでは3700円程度で新品が売られている現状ですから、この価格なら買っても損は無い。
それも嫌ならヤフオクで中古を買うのも良いでしょう。
クリア後はヤフオク等で売り払えば、差額でも1000円程度です。
それくらいなら断然やる価値はありますよ。
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