私の息子が北海道の大学に入り、春からは一人暮らし、、、のはずでしたが、コロナの影響で引っ越しすら間延び。
結局前期は全てオンライン、後期からぼちぼち授業があるというのでようやく引っ越しとなりました。
そして北海道生活で必要となるコンパクトカーを地元の横浜で購入。
こちらで買ったほうが安かったので、一人暮らしで持ち込む荷物は車に積んで、週末に息子と二人で移動することにしました。
北海道に車で行くにはフェリーが必要
息子は一人でも行けると本人は言いましたが、さすがに初心者マーク一人で長旅は厳しいでしょう。
引っ越しだし、荷物運びもありますし、人手も必要。
と言う事で私との二人旅。ドライバーは交代しつつ向かいます。
ただ調べると、車だけで北海道には行けない模様。青函トンネルは車はNGで、どこからかフェリーに乗る必要があります。
関東圏から一番近いのは大洗。それと新潟、仙台からのフェリーが候補です。
- 大洗~苫小牧
- 仙台~苫小牧
- 新潟~小樽
ここから一番安い運賃を調べた所、仙台からの太平洋フェリーが28日前に申し込むと早割で最大半額になので、ここに決定しました。
Gotoトラベルキャンペーンも使えるっぽいので、それも勘案するとかなり安かったです。
(予約時はGotoトラベル対象か不明でしたがいまは対象です。但し早割は対象外になるようです。詳しくはこちら)
本音を言うと小樽のほうが観光や食の魅力があり、私と息子の趣味である釣り的にも魅力的でしたが、半額の魅力には勝てず苫小牧行きです。とは言え苫小牧も行ったことは無いし、それはそれで楽しみです。
という事で旅の行程としては、
- 横浜から仙台までドライブ
- 仙台から苫小牧まで太平洋フェリーで移動
- 苫小牧からは再びドライブ
と言う流れです。
横浜から仙台までドライブ
仙台までの道のりはGoogle Mapで見ると約5時間。東京を抜けるので渋滞を考慮して、そして昼飯/夕飯の時間もプラスして余裕を持って10時間前に出発しました。
早く着いてのんびり時間潰すのは良いですが、フェリーに間に合わないと困りますし、車の乗船は出港1.5時間前なので、そのあたりも考慮しています。
ちなみに東京から仙台に行くには、東北自動車道と常磐自動車道の2つが主にになりますが、東北道のほうが交通量が多いという話もあり、常磐道にしました。
初めてという事もあり、いろいろと調べて安心安全対策を取っていますが、そんな心配をよそにドライブは順調に都内を抜け、途中茨城のSAで休憩したときは、まだ出発から2時間も経っていないほど余裕。自宅に残してきたかみさんと娘にお土産もゲット。せっかくの長旅ですから、道すがら土産を買って行こうと思ってます。
結局休憩はこの1回だけで、約5時間で無事に仙台に到着しました。
まずは息子はまだお会いしたことが無いというので、伊達政宗公にご挨拶。
町並みを見下ろす光景は素晴らしいの一言。
まだだいぶ余裕があるので、仙台うみの杜水族館にも行ってみます。我々、釣りが好きという事で、当然ながら水族館は大好きで、旅先ではほぼ必ず水族館を探して回っているのです。なので今回も「時間あれば観光は第1候補はここな」と息子からも厳命されていました。
全て回りましたが、ここは魚種豊富で仙台近郊の魚も把握出来て良いですね。時間もたっぷりあるので大水槽前で二人でぼけーっと過ごしてみました。これもまた贅沢な時間ですな。
フェリーへ乗り込む
「仙台と言えば牛タンだろ」と少し早いですが、夕飯へ。水族館は事前に調べてたのに、飯は全然調べておらず行き当たりばったりで、仙台港フェリー乗り場に向かう途中で飛び込みで焼き肉屋に入りました。が、食べた牛タンは今ひとつで、出てくるのは遅いわ(入店時間が早かったのかも)、で散々。食のほうこそしっかり調べておかないとなぁと痛感しました。
フェリーの搭乗時間も近くなってきたので、仙台港フェリー乗り場に乗り付け。手続きして「きたかみ」に乗り込みます。
とは言っても車で乗り込むのは運転者のみと決まっている。今回は息子の旅であり、主役は彼。全て自分の経験としてもらう為、乗り込みはお任せ。私は徒歩で乗船しました。
あとで聞いたのですが、車は後半に乗船したためか、狭い船の中でバックで停めるよう指示され、何度も切り返して「初心者マークにはかなり厳しぃー」と愚痴ってました。
それもまた経験。降りるときも責任もってやってもらうよ。
部屋は快適
今回は一等フォースという部屋にしています。2段ベッドx2の4人部屋に2名で泊まる贅沢な旅。というかこれしか取れなかったんです。早割恐るべし。
伊豆大島のフェリーと比べれば、ランクが違うのでベッドもそこそこふかふかで安眠できそう。なにせ15時間の旅ですからね。一時はもっと安い部屋をと考えていましたが、結果的にはこれで正解だったと思います。
部屋にはトイレ、シャワー、洗面台が完備。タオルからアメニティまで揃っていて殆どビジネスホテルレベルです。
ドライヤー、冷蔵庫、ポット等々もあります。コロナとフェリーという組み合わせは1月頃にいろいろと大騒ぎになったのもあり、あまりフェリー内を出歩くつもりはありませんが、これだけ装備が揃っていれば、1泊なら4名家族の旅でもストレス無く部屋の中で過ごせそうです。
我々は焼肉で完敗したので、次なる名物「ずんだ餅」で夜食を堪能。これは抜群に美味かった。実は初めて食べたのですが枝豆ベースのあんこってのが良いですね。甘すぎず味に深みがあって何個でも食べられる。奥に見えるのはくるみゆべし味なんですが、ずんだ餅のほうが圧倒的に美味かった。
きたかみの館内にはお風呂も
このフェリーきたかみの館内は広く、宿泊用の部屋だけでなく、売店、食事処などなど充実しています。
売店では飲み物、酒、お菓子、お土産等々売っていますし、自販機は各階にあります。コンシェルジュのような総合案内所もあるので、なにか困った事があれば頼れます。
部屋にもTVはありますが、フリースペースには大画面のTVもあります。
窓側のフリースペースは窓を見ながらのんびりもできます。
そしてやはり凄いのは、風呂がある点。温泉ではないのですが大浴場があるのは嬉しいですね。旅慣れたバイカーの方とかトラック運転手の方達(かな)は、マイシャンプーセットなどを持ち込んでベテランのよう。
風呂の中は写真撮れませんが、太平洋フェリーさんの写真を拝借するとこんな感じで、風呂も広くてジェットバスもあります。
揺れないのか?
これは船酔いしやすい方は心配でしょう。
私達の乗った際は正直「凪」に近い、波も風も穏やか目な日でした。が、それでも揺れは感じます。
廊下/風呂の中を歩くと「あれ?揺れてるな」と分かる。
ただベッドに寝ている時は殆ど分からない。
これは立つと足を支点として頭側が大きく揺れる為なんでしょうね。
お風呂の湯船に入って座っていると揺れは感じませんが、風呂の湯が大きく揺れていて「ああここは船の中だった」と感じるぐらい分からない。
試しに部屋の中でコップに水を入れてみましたが、僅かに揺れている程度でした。
まぁこんな内容も海況次第ですし、荒れればそんな余裕も無くなるとは思いますけどね。
ただ台風時に伊豆大島から大荒れの中フェリーで戻ってきた私の経験からすると、「寝てれば大丈夫」です。
船内のネット/TV環境は?
1等の部屋にはTVも付いています。ただ移動中は指定の映画とかしか見れない。
ネットもdocomo/au/SoftBankのキャリア回線はほぼ繋がりません。
陸から離れた海上を移動している為、電波は入りづらいです。スマホで言うとアンテナ0-1の間がずっと続き、LINEは文字なら送れるが、画像は大抵送信失敗になりました。
ただ太平洋フェリーでは”事前登録“すれば衛星回線を使ったWiFiサービスがあります。
24時間980円なので、それほど高くないです。
苫小牧に到着
朝7時ぐらいに起きると、青森の脇を抜けてもう北海道の近くまで来ていました。
朝風呂に入り、さっぱりして朝食ビュッフェへ。1000円と言う価格は正直微妙ですが、海を眺めながらのんびりと朝ご飯が食べられるので、気分的には最高。
部屋でのんびりしていると、11時前に苫小牧港に到着です。
船旅にはまりそう、、、そして旅は続く
苫小牧には、家を出てから26時間ぐらいで到着です。
車の移動は5時間、フェリーでの船旅自体は15時間で実質20時間ぐらいでしたが、移動の総時間を聞いただけでちょっと身構えてしまうレベル。そしてこれが飛行機だったらと思うとぞっとする。
しかしフェリーはベッドでゴロゴロできて、風呂も入れて、自由に動けて、海見ながら飯も食える、、、こんな環境だと15時間はあっという間。
ネットが繋がらないのは最初は痛いと思ってましたが、事前WiFiサービスに登録していない以上どうにもできない。
諦めてこんなこともあろうと持ち込んだNetflixでダウンロードしておいた映画/ドラマを詰め込んだタブレットを二人で各々見まくりました。だらだらと。それもまたヨシですね。
ネットに繋がれば、ニュースだスポーツだゲームだと日常と同じ事をやってしまう所ですが、電波がないという環境になると、人間のんびりとした時間を楽しもうと割り切れるものです。
ただ海を眺めながらどうでも良いことを話したり、ぷらぷらと船内回遊したり、ベッドで互いに好きなことをして過ごしたりと、ある意味普段ではできない(やらない)時間を過ごせました。
いままでは旅と言えば、移動時間短縮の為に基本車か飛行機でしたが、長い時間の掛かるフェリーもそれはそれで価値のある体験ができるものなのだなと実感。
正直楽しいです。
ただ私の奥さんは、超船酔いする人なので、夫婦の旅においてはまず可能性はありませんが(汗)
息子と一緒か私一人なら、チャンスがあればまた乗りたいと思えるフェリー旅でした。
そしてこの後は北海道で旅は続きます。
GoToトラベルは夕飯/アクティビティ付を狙え
今回の旅では、全てGoToトラベルキャンペーンを利用させて頂きました。
今回はフェリーだけでしたが、ホテル+移動手段(新幹線/飛行機等)を一括で予約すれば、35% OFF。これからは15%分の旅先で使えるクーポンも付きます。
更に活用したほうが良いのは、ホテルの朝飯/夕飯付きプラン。ホテル代に一括で35% OFFが適用されるので、飯抜きにして外食で済ませるより割安な事もあります。
たとえば1万円で飯無し、1.5万円で朝夕食付なら、GoToトラベルを活用すると差額3,250円です。
ホテル代 | 35% OFF | 差額 |
飯無し ¥10,000 | ¥6,500 | – |
朝夕飯付 ¥15,000 | ¥9,750 | ¥3,250 |
朝飯と夕飯合わせて「3,250円も使わない」というなら無しでいいですが、5000円分の料理が1,750円OFFで食べられるわけです。宿で美味しい夕飯/朝飯を頂いて3,250円はリーズナブルです。
また、宿によってはレンタカーやアクティビティが付いているプランもあり、そうしたアクティビティ分もGotoトラベルで値引きされます。例えば沖縄のほうならシュノーケリングとかスキューバ、SUPやカヤックといったアクティビティが付いているものも多数あるので、これらを安く体験する良いチャンスでもあります。
利用には予約サイト経由が必須で、AirbnbやBooking.comなどの海外ベンダーほぼNGの為、国内認可業者が殆どです。以下はGotoトラベル認可の予約サイトです。
一休.com | H.I.S. | JTB |
るるぶ | 楽天トラベル | Yahoo!トラベル |
私は楽天トラベルと一休、Yahoo!トラベルで、各サイトのキャンペーン(ポイントバック等)も活用しています。併用できるので便利ですよ。