EPOMAKER から発売されている、40%レイアウトというたったの44キーしかないコンパクトなメカニカルキーボード「EPOMAKER TH40」を使ってみたのでレビューしていきます。
EPOMAKER TH40の特徴
EPOMAKER TH40キーボードはたったの44キーの英語配列で、440gと重量級のずっしりと安定感のあるメカニカルキーボードです。フルキーボードでは109キーが一般的ですが、ファンクション/テンキーはもとより、数字キーも無くし、徹底して基本的なキーのみに絞っています。
機能的には、RGBライトがあり、VIAに対応しておりキーマッピングのカスタマイズが可能です。
打鍵感を変えたければ、簡単にキーキャップを交換できる仕様です。
接続方式は3パターンあり、有線だけでなく、バッテリー内蔵の為Bluetooth、WiFiと選択できます。
*EPOMAKER様よりお借りしました。
開梱と外観
同梱物はキースイッチの代替パーツx3、マニュアル、USB Type-Cケーブル、USBドングル、キーキャップ取り外し用ピンセットです。
マニュアルは日本語。Fn+※※でショートカットキーの一覧があり、基本的にはこれを覚えるか、キーマッピングのカスタマイズをして自分なりのキーを作るかという事になります。キーキャップ/キースイッチの取り外し方法も書かれています。ちなみにオンラインマニュアルはこちらから見れます。
キー配置は非常にシンプル。Fnキーは2個あるスペースキーの間です。
シンプル過ぎるとも言えるわけで、所謂数字キー、ESCキーなどが無いので、普段使いできるのか心配になります。(そのあたりは後ほど)
TH40キーボード自体、横幅がわずか19cmしかありませんと書かれていますが、実際は25.8cm。
重さは450g程度と軽量です。
キーボード左側にはストラップも付いています。
背面には2.4GHzの無線、USB、Bluetoothの切り換えスイッチ、USB Type-C端子があります。
裏側。キーボードのチルトができるようになっています。
打鍵感は実にいい
さっそく使ってみましたが、さすがにメカニカルキーボード。カチっとしたクリック感があり、非常に打ちやすい。
私は普段LenovoPCの付属キーボードで満足しちゃっているのですが、一度この打鍵感を味わうとやはりメカニカルキーボードにしたくなりますね。
ライティングもあり、見た目はとても良いです。ただどこかのキーだけ光らせるというような設定はできません。
キー交換は容易
ストロークも当然ですが深く、それでいて軽い押し込みで打てる。多少打鍵音がカチャカチャするので、カフェとかで使ったら睨まれるかも知れません。そんなときは静音のキーに変える事もできます。
専用のピンセットをキーのサイドに挟み込み、上方に抜き上げると簡単に取れます。
またキー自体もピンセットで取り外せるので、全部もしくは特定のキーだけ軸の打鍵感を変えるという事も可能です。
レイヤーという考え方
キーが少ない割に打鍵も良くスタイリッシュなTH40。
ただなにせ44キーしかない。そこでFnを活用して行くことになります。
Fnキーを押すとレイヤーが切り替わり、足りないキーを入力できるというわけ。
デフォルト設定では、レイヤー1に以下が割り当てられています。
例えばカーソルキーとして動かしたければ、↑がFn+>、↓がFn+Altというように組み合わせる必要があります。
後述するVIAというキーアサインを変更できるツールを使うとオプションでレイヤー3まで設定できるようになります。
44キーの使いづらさを解消して自分なりのキーボードに仕上げられるのが、TH40の魅力とも言えます。
VIAでキーアサインを変えられる
オンラインのVIAというツールを使って、キーボードのキーアサインを変更することができます。
これにはメーカーから出ている、JSONファイルというものをVIAにアップロードし、そこでキーアサインを変更する事で、そのキーボードの機能を変更できるようになるという仕組みです。
まずはEPOMAKERのサイトから、以下をダウンロードします。接続方式によってファイルが違いますので、それに合わせてダウンロードします。
ChromeブラウザからVIAにアクセス。
JSONファイルを、VIAのデザインタブにドラッグ&ドロップします。
EPOMAKER TH40キーボードへの接続要求が表示されるので、接続すればOK。
あとはツールでどのキーに何を割り当てるか設定できます。左上にレイヤーという項目があるので、レイヤーを切り換えて細かく指定することもできます。
総括と価格
EPOMAKER TH40は持ち運べてカスタマイズできるメカニカルキーボードで、VIAでキーアサイン変えたりレイヤーという概念でより使いやすくしていくというマニアックさが最大の魅力。
有線だけでなくWiFi/Bluetoothでの接続も可能だし、タブレットなどのキーボードとしても使えます。
またメカニカルで気持ちの良い打鍵感が得られ、なんならキーを交換してよりカスタマイズも可能。
いろいろ攻めたキーボードなので、こういう暴れ馬を乗りこなしてやるぜ的な気概は必要です。
40%配列なので特殊な配列もあるのですが、VIAで自分なりのキーボードを作れるわけで、そのあたりを面倒と捉えるか、楽しみと捉えるかで評価が分かれる所で、これを楽しみたいと思える人は買いでしょう。
価格は公式サイトで1万3100円。Amazonは1.4万円とちょい高ですが、Aliexpressでは1万1234円で、こちらが一番安く買えそうです。
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・公式サイト: EPOMAKER