2025年11月21日まで開催されたIntel TechConで、Intelが半導体製造技術を「ナノメートル時代」から「18A AcriLium時代」へ移行し大きな転換点だと発表しています。

ミニPC/デスクトップPCを発売するGMKtecは、Intelの次世代プラットフォームであるPanther Lakeを搭載したAI PC製品群をEVO T1、EVO T2、K13という3つのコア製品を展示/発表しています。
GMKtecは、Panther Lake対応の商用ハードウェアをイベントで展示した最初のデスクトップAIスーパーコンピューティングブランドの一つと位置づけられます。
AI性能180 TOPSを公称する「EVO-T2」
GMKtecが世界に先駆けて発表したフラッグシップモデルが「EVO-T2」です。

このモデルは、Intelの最新の18Aプロセスを採用した「Panther Lake H12xe」プロセッサを搭載している点が最大の特徴です。同社の主張によると、AI演算能力は最大180 TOPSに達するとされ、グラフィックスには「Celestial」Xe3 12コア統合グラフィックスを採用しています。また、最大128GBのLPDDR5Xメモリ(10677MT/s)とデュアルSSDスロットを備え、最大16TBのストレージ拡張に対応します。TDPは最大80Wで、2026年第1四半期の発売予定。
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18Aプロセス採用のIntel H12xe プロセッサ
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「Celestial」Xe3 12コア統合グラフィックス
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最大128GB LPDDR5X 10677MT/sメモリ
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デュアルSSDスロット(最大16TB)
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AI演算能力:180 TOPS
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最大80W TDP
EVO-T1
Panther Lake搭載機に加えて、GMKtecは既存の高性能モデルも展示。フランスのデザインアワードでゴールドを受賞した実績を持ち既に発売されている「EVO-T1」は、Intel Core Ultra 9 285H(TSMC 3nm)を搭載したローカルAI生産性システムです。

このシステムのAI演算能力は99 TOPSと公表されており、DEEPSEEK 32Bの推論速度は15トークン/秒を達成、UL Procyon AIスコアは351点(競合製品の約1.5倍)を記録したと謳っています。
接続インターフェースも充実しており、USB4ポートを2基、Oculink、デュアルHDMI/DPを備え、ローカルLLM(大規模言語モデル)のワークフローを必要とするクリエイターや開発者向けに設計されています。
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Intel Core Ultra 9 285H(TSMC 3nmプロセス)
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AI演算能力:99 TOPS
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DEEPSEEK 32B推論:15トークン/秒
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UL Procyon AIスコア:351点(競合デバイスの約1.5倍)
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USB4 ×2、Oculink、デュアルHDMI/DPポート ローカルLLM(大規模言語モデル)のワークフローを必要とする開発者、クリエイター、小規模ラボ向けに設計されています。
K13
また、プロフェッショナルなクリエイターやエンジニアの要求に応えるため、アルミニウム筐体と優れた排熱設計を持つワークステーションクラスのミニシステム「K13」も同時に発表されました。

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アルミニウム筐体
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大面積の換気システム
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クリエイティブおよびエンジニアリング分野における持続的な高負荷ワークロードに耐えるよう設計されています。