CHUWIが発売した薄型の14.1インチノートPC「CHUWI LapBook Air」のレビューです。
*GearBest様からお借りしました。
LapBook Airの特徴
LapBook AirはCHUWIのプレミアム路線(と言って良いのかな)のWindows10ノートPCで、他のLapBookシリーズはプラスチック筐体ながら2万円前後でお買い得路線でしたが、Airは航空機用のマグネシウム合金を使用したハードなボディで、最薄部は6mmとかなり攻めた仕上げになっています。
もちろんその分価格も上がってしまい、400ドル前後という価格になっています。
CPUはCeleron N3450でこちらは低価格系のPCと同じですが、RAMは8GB、ストレージは128GB eMMCという構成で実用性重視。この価格でeMMCなのはちょっと微妙ですが、M.2スロットがありSSDの増設が可能です。
14.1インチディスプレイの解像度はフルHD(1920×1080)で、こちらも実使用では充分な解像度となっています。
細かい製品紹介に関しては、別途記事にしているので下記ご参照ください。
【クーポンで349.99ドル】14.1インチ薄型マグネシウム合金ボディ『CHUWI LapBook Air』発売! 8GB RAM/M.2スロット搭載
主要スペック
- CPU :Intel Celeron N3450 Quad Core 1.1GHz, up to 2.2GHz
- RAM : 8GB
- ストレージ : 128GB eMMC
- ディスプレイ : 14.1インチ フルHDディスプレイ(1920 x 1080) IPS
- OS: Windows10
- バッテリー : 10000mAh (33.7Wh)
- カメラ : フロント2MP
- インターフェース : SD(最大128GB)、HDMI、USB3.0 x2,イヤホン
- WiFi /Bluetooth :802.11 a/b/g/n/ac 、Bluetooth4.0
- サイズ/重量: 32.92 x 22.05 x 2.05 cm, 1.74kg
- その他 : M.2スロット有
開梱
外箱はいままでのCHUWIと同様に、シンプル。プレミアム路線にしては「?」というぐらい素っ気ない感じ。
しかし箱を開けると、PC本体がビニール袋で包まれているなんてことはなく綺麗な梱包。普通のタブレット/PCでもこれぐらいできると良いんですけどね。
同梱物はACアダプタ、マニュアルのみ。
電源ケーブルは日本で使えないEU仕様だったので、別途変換コネクタを用意しました。
初期セットアップ時から日本語ロケールあり
早速電源を入れてと・・・ここで驚いたことが。初期セットアップから日本語がありました。
小さいですが、最下部に日本語があります。
以後は当然ながら全て日本語でセットアップ可能です。OS起動後ももちろん日本語化は完璧です。中華PC/タブレットの場合、英語/中国語でセットアップして、後からWindows10のマルチランゲージ機能を追加すれば概ね日本語化できるのですが、その際にWindows Updateを最新まで充てないと日本語モジュールがダウンロードできなかったりと若干手間はある(ほったらかしていいんですが結構時間かかる時が多い)ので、こうして最初から日本語ロケール入っているのであればその時間が大幅に短縮できて助かります。
外観レビュー
ここからはサクッと外観を見ていきます。まずは前面のディスプレイ側から。まず感じるのはベゼルがガラスの下に入っているのでディスプレイ面がフラットでとても美しいという点。光沢液晶なのでその分ベゼル部分までテカってしまいますが、プレミアム感は充分あります。
キーボードはこのような感じで、6段で打ちやすい配列。ただちょっと気になるのは右側の1列。
キーボードのキーはアイソレーション型でストロークも深くキータイプしやすい。
ファンクションキーはデフォルトでは「Fn」+「F1」と押す必要がある仕様。Fnを多用する方には面倒です。これを反転させる方法があればいいのですが、ちょっと見つかりませんでした。
キーボードはバックライトがあり、暗いところでも使えます。輝度も高くて見やすいので使いやすい。
左側面には左からHDMI、DC-in(ACアダプタ口)、microSDスロットとなっています。
右側面はイヤホンジャックと、USB 3.0 x2。この細さとサイズでUSBが2つあるのは助かります。
天板側はつや消しのシルバー。
このCHUWIロゴもLEDで光ります。
ボトム側。ここは特に何も無いのですが・・・・
M.2スロットがありSSDが増設できるようになっています。
本体を分解して(ボトム全体を外して)M.2スロットにアクセスするノートPCは結構あるのですが、こうして増設用パネルを外すだけでアクセスできるのは本当にありがたい仕様です。パネルにはちゃんとM.2のサイズ「2242」と書いてあり、このサイズだけが挿せる事を明示しているのも素晴らしい。
M.2 SSDは128GBで1万円ちょいぐらいで手に入るので、内蔵128GB eMMCに不満が出たら、買い足して高速化すればいいというのも楽です。(CドライブデータをSSDにコピーして起動ドライブを変更するという手間はありますが)
実重量
実重量の計測は1403gでした。GearBest販売ページのスペック表だと1740gなので誤記なのでしょうね。CHUWIの公式ページのスペックにも重さは書いてないので仕方ないのですが・・・。
誤記の話は置くとして、14.1インチで1.4kgなら充分軽く、さすがAirの名前が付いているだけのことはあります。この重さならモバイル用途として毎日持ち運んでもOKです。
パーティションとベンチマーク
128GB eMMCを搭載しているLapBook Airですが、パーティションは二つに分かれていました。
Cドライブは40GB、Dドライブに75.8GBという構成。Cドライブは既に20GB程度使われ、残20GBという事を考えると「分けない方が良いんじゃ無いの?」という気もします。ただ嫌な場合は「ディスクの管理」からDドライブを削除して、Cドライブを拡張して1ドライブにすればいいだけなので、対策は可能です。
その128GB eMMCの実力をCrystalDiskMarkで計測してみました。
シーケンシャルアクセスは速いけど、ランダムが遅いeMMCの特徴が良く出ています。とは言え、Microsoft Edgeでネット見たり、Office系の文書作成したりといった体感上は「遅い」という感覚はほぼありません。それでも気になるなら、前述のM.2スロットにSSD載せてCドライブに換装するしかないですね。(その道が残っているというのは大きなメリットでもあります)
またドラゴンクエストXベンチマークも実施してみました。
Celeron N3450でディスクリートビデオ無しではこんなものでしょう。
気になる点
プレミアム路線という事で厳しめに見ると、ちょっと気になるのはACアダプタの差し込み。ほんの僅かですが、奥まで差し込めません。
別に支障はないのですが、高級感を演出するのであれば、こういうところもきっちりツライチで合わせて欲しいところです。
レビューまとめ
ざっとレビューしてきましたが、正直な感想としては「CHUWIもこんなクオリティ高いPCを作れるようになってきたか」と感心してしまいました。有名メーカーと遜色ないほどの美しいディスプレイや、マグネシウム合金のボディは充分高級感が感じられます。薄型で1.4kgと軽量ですしモバイル用途としても充分使えます。
難点はキーボードでしょう。本文にも書きましたが、Enterキーの右側に1列あるのが気になる。慣れもあると思いますが、電源ボタンの誤打でスタバいになってしまうのが気になる方は設定で切ってしまうしか無いと思います。(シャットダウンはスタートメニュー、スタンバイはディスプレイを閉じるで代用)
あとはコスパの面。価格は以下に書いていますが、概ね40000円超で、ハイレベルの筐体やディスプレイに対して、CPUがCeleron N3450と非力なのがちょっともったいない。中華PCは14.1インチだとCeleron N3450で2-3万円程度ですからちょい高い価格設定です。但し、ASUSやhp等の低価格ノートPCと比べれば、マグネシウム合金ボディ等の高級感は感じられないプラスチック筐体で4-5万円という価格ですから、それと比べれば遙かにコスパはいいと思います。おそらくCHUWIが狙っているこのプレミアム路線は、中華PCの中で競うのではなく、有名メーカーPCよりは品質も良くて安いよねという位置ではないのかなと勝手に思っているので、そういう狙いはきちんと感じられるPCになっています。
LapBook Air の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest では42,795円でセール中です。
また以下クーポンを使えば、349.99ドル(39416円)まで下がります。ただ限定数ありますし、セール期間後は価格も変わりますので注意してください。
クーポンコード : BFTAB05 (限定50台 )
GearBest販売ページ :CHUWI LapBook Air
送料はたったの112円でPriority Lineという配送方法が選べ、こちらは5-9営業日で届きます。より早いExpedited Shipping(DHL)も選べますが、1754円と割高のため、Priority Lineでの配送方法がベストだと思います。
GearBest での購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.com買い方ガイド : 中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで