TCLから発売されているハイコスパスマホ「TCL10 Pro 」をTCL様からお借りできたのでレビューしていきます。
6.47インチ フルHD+AMOLEDディスプレイで更にリフレッシュレート90Hz、美麗4眼カメラ搭載、しかも価格はセールだと2万円台半ばと低価格なのが魅力です。
TCL10 Proの特徴
このTCL10 Proは日本でも発売されていますが、6.47インチフルHD+解像度のAMOLEDディスプレイがとても綺麗で人気となっている製品。しかもリフレッシュレートは90Hzと一般的なスマートフォンの1.5倍。
SoC(CPU)はSnapdragon675で、AnTuTuベンチマークは20万点台後半と、ミッドレンジ。
メモリ+ストレージは6GB RAM+128GBで、microSDもサポートされ、最大256GBまで使えます。
カメラは 64MP (広角)F値1.79と高画素を筆頭に、16MP (超広角123度)、5MP (マクロ)、2MP (暗所撮影用)のクアッドカメラ。特に暗所用レンズを搭載しているので、暗い所はもとよりナイトモード専用と言っても良いレンズなのが目新しい。
セールとは言え2.5万円台のスマホである事を考えると破格です。
TCL Direct Storeで発売しているTCL10 Pro の3G/4G対応周波数帯は以下の通りで、4G LTEプラチナバンド対応はB8(SoftBank)のみです。
2G-GSM: 850/900/1800/1900
3G-WCDMA: B1/B2/B5/B8
4G-FDD LTE: B1/B3/B5/B7/B8/B20/B28
主要スペック
TCL10 Pro | |
---|---|
ディスプレイ | 6.47インチ フルHD+(2340×1080) AMOLEDディスプレイ リフレッシュレート90Hz |
SoC(CPU) | Qualcomm Snapdragon 675 オクタコア2.0GHz |
メモリ+ストレージ | RAM 6GB |
ストレージ 128GB | |
OS | Android 10 |
カメラ | ・バック 64MP (広角)F値1.79 16MP (超広角123度)F値2.4 5MP (マクロ)F値2.2 2MP (暗所撮影用)F値1.8 ・フロント 24MP F値2.0 |
バッテリー/充電 | 4500mAh 18W 急速充電 |
WiFi/Bluetooth | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 5.0 / NFC |
SIMスロット | nano SIM x2 デュアルスタンバイ |
microSD | 有り (最大256GB) |
対応周波数帯 | 2G-GSM: 850/900/1800/1900 3G-WCDMA: B1/B2/B5/B8 4G-FDD LTE: B1/B3/B5/B7/B8/B20/B28 |
サイズ | 158.5 x 72.4 x 9.2mm |
重さ | 177g |
カラー | フロストグリーン/アンバーグレー |
その他 | ・USB Type-C ・画面内指紋認証 ・イヤホンジャック あり ・シングルスピーカー ・防水 無し |
同梱物
中身を見ていきましょう。
同梱物は、USB Type-Cケーブル、USB充電器、TPUカバーとマニュアルです。
充電器はこのコンセント形状なので日本では使えません。
変換コネクタを使えばもちろん使えますが、かなりデカくなるので、別途用意した方がスムーズです。充電器自体は18W出力なのでこれ以上のワット数なら急速充電可能です。
外観
それでは本体も見ていきましょう。
6.47インチフルHD+解像度ディスプレイは、抜群に綺麗。さすがはAMOLEDディスプレイです。
90Hzのリフレッシュレートで、Chrome等ブラウザスクロールもスムーズ。
画面内指紋認証リーダーもあり、もちろん指紋の反応も良く高級機並の動作です。
両サイドはエッジディスプレイとなっていてカーブが美しい。ただ左右端は少しボタンが押しづらいのが玉にきず。それでも2万円台で買えるスマホとしては抜群にかっこいい。
またAMOLEDディスプレイなのでAlwaysOnDisplay(常時画面オン)が使えます。画面オフ時でも時計と通知などを表示してくれるのは便利。
左サイドには音声アシスタント Google Assistance起動ボタン。使わないって方には別の機能割り当てをしたいところですが、そういうカスタムはできないのが残念。
下部はUSB Type-C端子。
右側面は電源+ボリュームボタン。ここらは一般的ですね。
上部には赤外線(IR)とイヤホンジャック。
XiaomiスマホによくあるIRによるリモコン系のコントロールがスマホでもできるようになるので、照明やTV、エアコンなどの操作ができ、便利です。
日本語化とアプリケーション
初期セットアップ時から日本語もあり、以後はしっかりとした日本語で使えます。
プリインストールアプリケーション以下のとおり。
Google純正アプリとTCL製のアプリが数個、それとNetflixやゲームなどもインストールされています。ただアプリはほとんどアンインストールもできるので、不必要ならアプリはもっと減らせます。
ベンチマークと使用感
SoC(CPU)にQualcomm Snapdragon 675 オクタコア2.0GHzを搭載しているTCL10 Pro をベンチマークでテストしてみました。
AnTuTu v9.1.6ベンチマークでは、約27万点という好結果。
動作も普通に軽快で、よほど重いゲームでもしない限りサクサク動作。カメラ、ブラウザなど高級機と遜色なく動きます。
カメラ
64MP+16MP+5MP+2MPのクアッドカメラを使って撮影してみました。
以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。容量が大きいのでモバイルの方はご注意を。)
撮影モードはHDRカメラをオンにしています。
上段は左は風景写真。左は神田明神の写真ですが、非常に明るくメリハリのある写真。見た目よりも美しく、青がより青くという感じで少しきついぐらいの補正が利いています。
右は絵馬。こちらはごくごく自然な色合いに仕上がっています。
中段は左はラーメンですが、飯テロ的な写真も明るく撮れる。
右は花を撮影しましたが、これも色合いがビビッドで輪郭がはっきりとした美しい写真にな仕上がっています。
下段は暗所専用のレンズを搭載しているので、夜間の写真を2枚掲載しました。共にナイトモードでの撮影。
暗い中での撮影でしたが、2枚とも充分に明るく撮れています。ナイトモードオフ時との差は以下のような感じです。
夜間や暗所撮影が多い方にとっては強い味方になりそう。
また撮影モードで面白いのは、別々のカメラレンズで撮ったらどうなるのかのプレビューを見ながら撮影ができるモードもあります。通常とワイド、低照度を比較しつつ「じゃあこれで」とモードを決められるので、集合写真とか薄暗い中での撮影では便利です。
カメラ全体的にですが、作例にあるようにビビッドな色合いで補正も強いですが、明暗や輪郭がはっきりとしたインパクトの強い写真が撮れ、多くの人にとって満足感の高い写真が撮れます。こうした強い補正は嫌う人も居ますが、一般的な方にとって、自然すぎる色合いは物足りなく感じるので、これはこれでアリだと思います。
またこれが2万円そこそこのスマホで撮れるのはもの凄いインパクトです。
レビューまとめ
TCL10 Pro の特徴は明確で、CPUパワーはそこそこですが、ライトユースなら間違いなくサクサク動き、カメラは抜群に綺麗でナイトモードも強い。そしてAMOLEDディスプレイが美しい。
デザインにパワーを注いだ結果、若干エッジディスプレイが使いづらい面もありますが、トータルで見れば些細なことです。
価格的にセールで2万円台半ばという低価格帯ながらも、ユーザー視点で見ればこの価格帯にCPUパワーに期待する人は少ないでしょう。むしろディスプレイが明るく見やすくて、カメラが綺麗に撮れるほうを優先するでしょう。
そうした「主な顧客は誰なのか。そしてその方達が求めるものは何か」をはっきり見据えたスマホがTCL10 Pro だと思います。そしてその狙いは機能として確実に達成出来ています。万人にお勧めしやすいスマホと言えるでしょう。
価格
AliExpressTCL Direct Storeでの価格は、通常のセールで226.61ドル : 26,243円ですが、11月11日の独身の日セール(11月11日 16時開始)で、214.99ドル(24,897円)まで値下げされます。日本への配送も無料です。
更に、以下プロモーションコード使用で23ドルオフとなり、約198.31ドルです。
プロモーションコード : OS23A
AliExpress : TCL Direct Store