パソコンやスマートフォンで増え続ける写真や動画、大切なデータをどこに保存するか問題は皆さんあると思います。
外付けHDDやクラウドサービスも便利ですが、自分だけの安全で自由なデータ保管、そして家族等と共有ストレージとしてNAS(ネットワーク接続ストレージ)を導入するのも手です。
ということでデジタルガジェットを販売しているUGREENから、同社初のNAS製品である「UGREEN NASync DXP2800」をレビューさせて頂く機会がありましたので、レビューしていきます。
UGREEN NASync DXP2800の特徴
このUGREEN NASyncシリーズは、日本では2/4/8ベイの製品が投入されていますが、今回は一番エントリー向けのNASync DXP2800をレビューしていきます。
プロセッサにはIntel N100を、メモリには高速な8GB DDR5 RAMを搭載しており、データ処理や転送が非常にスムーズに行えます。ストレージは、3.5インチまたは2.5インチのSATA HDD/SSDを2台、さらに高速なNVMe SSDを2台追加できるため、最大で76TBまで拡張可能です。
ネットワークは2つの2.5G LANポートを搭載し、高速なデータ通信を実現。さらに、4K/60Hz対応のHDMI 2.0ポートや複数のUSBポートを備えており、単体でPCのように使用することも可能。
NASというと難しいイメージがありましたが、最近ではアプリで簡単にファイル共有や自動バックアップも可能で、UGREEN NASync DXP2800も当然これらが可能。
クラウドサービスを使い続けるのは簡単ですが、容量が大きくなると費用も掛かるため、クラウドサービスが有料になるタイミングでプライベートクラウドが構築できるNASを導入するのは金銭的にもメリットがあります。
但しHDD/SSDは別売りの為、別途購入が必要です。
項目 | スペック詳細 |
CPU |
Intel N100 (4コア4スレッド)
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メモリ (RAM) | 8GB DDR5 |
ストレージベイ |
3.5インチ/2.5インチ SATA HDD/SSD x2
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M.2 スロット |
NVMe SSD M.2 2280 x2
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最大容量 | 48TB (24TB x2) |
ネットワーク |
2.5G LANポート x2
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ポート |
USB-C (10Gbps) x1、USB-A (10Gbps) x1、USB-A (5Gbps) x1
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映像出力 |
HDMI 2.0 x1 (4K/60Hz)
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OS | UGOS Pro |
サイズ・重量 |
196 x 110 x 180 mm 約2.4kg (HDD含まず)
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その他 |
スケルトンデザイン、自動バックアップ、RAID対応 (RAID 0/1, JBOD)
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*UGREEN様からお借りしてのレビューです
同梱物と本体周り
同梱物は本体、ACアダプタ、LANケーブル、マニュアル、各種ネジ、ドライバー等が添付されています。
マニュアルはしっかりと図解入りで分かりやすい。
NASync DXP2800の前面。
2つのHDDベイ(3.5インチ/2.5インチ)と下部に電源やUSB Type-C、USB3.2ポートがあります。
背面にはHDMI、USB3.2,USB2.0 x2、2.5GbE LAN端子となっています。
基本的にはNASync DXP2800にHDD/SSDを搭載するだけでOKなデバイスですが、USBポートにメモリーキーや外付けHDD等も接続することで、それらも外部からアクセスできるようになるので、余っているストレージをいろいろと付ける事で容量を増やすことができます。
本体底面の蓋を外すと、SO-DIMMスロットがあり、8GBのRAMを取り出せます。もし8GBで足りないと感じたら16GBに換装もできる。
HDD/SSDを搭載してみる
前面のベイは工具レスで簡単に取り外しできます。ちなみに、自宅に置いておいて簡単に取り外されるようでは困るので、鍵が付いています。簡易なものですが、子供とかにいたずらされたら困る場合は鍵しておきましょう。
この鍵の部分を押すと、ベイ上部がレバーのように開くので引き出します。
引き出したベイ。3.5インチだけでなく、2.5インチもネジ穴位置の調整で取り付け可能。
HDDはドライバーレスで取り付けられます。あとはこれをベイに戻すだけ。簡単です。
ちなみにSSDスロットx2機は、2つのHDDベイを取り外した中にあります。M.2 2280サイズであれば、こちらもドライバーレスで取り付け可能。
手持ちのSSDを取り付けてみました。
狭いので作業はやりづらいですが、スロットに挿して手前のレバーで押さえ込めばOK。慣れれば簡単です。
使ってみた&NASのメリット
使い方は簡単で、電源繋いで、LANケーブルをルーターやハブなどの家庭内LAN環境に接続するだけ。
LAN環境の先はインターネット接続が必要です。
NASというと難しいように感じますが、自宅にインターネット環境があれば、ルーターはあるでしょうから、そこに有線LANケーブルを繋げば良いだけなので本当に簡単です。
アプリは、UGREEN ダウンロードセンターからWin/Mac版などを入手可能。
スマホからはUGREEN NASというアプリをインストールすれば使え、PCもスマホもどちらもほぼ同機能で使えます。
使い方も簡単。ファイルをシェアしたり、既に格納されているデータを見たければ、アプリにある「ファイルとサービス」にアクセスするだけ。
例えば「今撮った写真をNASync DXP2800に放り込んで、家族とシェアしたい」という事であれば、共有フォルダに、転送したい写真や動画を選んでアップロードするだけ。あとはNASに登録さてれいるユーザーであれば、だれでも見ることができます。
スマホの保存領域を圧迫していて、且つ”捨てられない写真/動画”なんて結構あるじゃないですか。
クラウドサービスに入れとくのも、そちらの容量圧迫が嫌だ。そんなこと結構あると思います。
そうしたデータは、NASync DXP2800みたいなNASにどんどん放り込んで、そちらでデータ保存すれば良いわけです。クラウドサービスで4TBは結構な容量ですが、自宅NASであれば、最初の初期費用としてNAS代と4TBぐらいのHDD追加するだけ。4TBのHDDなんて1万円ぐらいですし、自宅にHDD/SSDが余っているならそれを使っても良いです。初期投資だけであとはネット回線があれば費用が掛からないというのが大きなメリットです。
そして家族や例えば小規模オフィス等で、出先からの写真/データを家族やメンバーと共有できるのが大きなメリット。クラウドサービスでは簡単にこれが出来ないので、”共有する”という事も考えるならNASが一番です。
PC版アプリ
PC版のアプリをインストールすると、スマホ版とほぼ同じことができますが、より詳細に設定ができ、またRAIDの構築、バックアップ等も操作がし易くなるのでオススメです。
見た目でだいたい何が出来るようになっているか分かるので、なんとなくここを触れば良いのねと分かります。
ストレージマネージャーでは、HDD/SSDの構成を決めることができます。
Basic(単に1台のドライブ)として利用もでき、RAIDは、JBOD/RAID0/RAID1が可能。
データのバックアップという観点で言うと、HDDかSSDを2台取り付けて、RAID 1(ミラーリング:コピー)で使う事が基本とはなるでしょう。同容量のHDD2台を入れておき、RAIDタイプをRAID 1にしておけば、あとは勝手に、HDD1とHDD2がコピー状態になり、自動的に常にバックアップされている状態になります。
2台が同時に壊れない限り、データは保全されます。その他細かな設定は要らないので、初心者でも簡単にバックアップシステムを作れます。
今回は1台だけなのでBasicドライブとなっています。
その他、タスクマネージャーでシステム監視もできます。
以下のようにデフォルトで、CPU/RAM使用率やネットワーク負荷がモニターできたり、ストレージ容量の確認もできます。
まとめ
UGREEN NASync DXP2800は、スマホやPC等のデータ保管の悩みを簡単に解決してくれるNASです。
Intel N100プロセッサ、メモリ8GBを積んでいるので、データ転送はとってもスムーズ。HDDやSSDを最大4台も入れられるので、写真や動画が増えても安心です。
NASって触ったこと無い方だと難しそうに思得ますが、NASync DXP2800Sは、家でオフィスでLANケーブルで繋いでアプリをインストールするだけで、すぐに使い始められます。スマホやPCのデータもRAID 1にすれば自動でバックアップしてくれます。うっかり消しちゃうとか、HDD壊れたらどうしようというリスクもありません。
クラウドサービスだと月々の利用料がかかるわけですが、NASは最初に買っちゃえばOK。家で眠っているHDDがあれば、それを活用するのもアリです。
とっつきが悪そうなイメージですが、使い始めれば非常に簡単。アプリでアップロードも簡単なので、女性や子供でも使い方だけ最初に覚えてしまえばだれでも使う事ができますよ。
価格
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