1万円そこそこで5.5インチデュアルレンズカメラ搭載スマホ『Ulefone Gemini』のレビューです。
Ulefone Geminiの詳細は、以下別記事をご覧頂ければと思いますが、特徴としてはデュアルレンズカメラを搭載している点と最初にも書いた価格。1.5万円弱で5.5インチフルHD、3GB RAM、32GBストレージ、更に13MP(1300万画素)+5MP(500万画素)の2のレンズを背面に搭載して、ぼけ感のある写真を撮ることが可能です。
Ulefoneからも低価格デュアルレンズカメラスマホ『Ulefone Gemini』が発売~5.5インチフルHDでスタイリッシュデザイン
そしてUlefoneらしいデザインの良さもあり、低価格だけど安っぽく見えない所がUlefoneの腕の良さと言いましょうか、私的に好きなメーカーの一つなので楽しく触ってみました。
※今回のレビューはTOMTOPさんから端末をご提供頂いてのレビューです。
主要スペック
- CPU :MediaTek MTK6737T Octa Core 1.5 GHz
- RAM: 3GB
- ストレージ: 32GB
- ディスプレイ : 5.5インチ シャープ製ディスプレイ
- 解像度 : 1920×1080 フルHD
- OS: Android 6.0 Marshmallow (Android 7.0 Update提供予定)
- バッテリー : 3250mAh
- カメラ: 13MP+5MP rear / 5MP front(ソフトウエア補正で8MP相当)
- SIMサイズ: Dual sim Dual Standby, Micro SIM x2
- microSD: 最大256GB
- USB : microUSB interface
- WiFi /Bluetooth :802.11 a/b/g/n、Bluetooth4.0
- サイズ/重量: 154mm x 76.8mm x 9.1mm / 185g
- ネットワーク:2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: WCDMA 900/2100MHz
4G: FDD-LTE 800/1700/1800/2100/2600MHz - 日本語ロケール: あり
- その他 : 指紋認証センサーあり
Ulefone Gemini 開梱&初期セットアップ
TOMTOPでは、一旦開封して動作確認してから出荷している為、このようにTOMTOP側でリシールしてあります。箱を開けた所。 液晶保護フィルムは剥がした後にもちゃんと貼ってあり、そのまま使える。背面にも保護フィルムが貼ってあるが、こちらは剥がして使う。デュアルカメラは縦に並んでいる。同梱物はたっぷり。USB充電器、microUSBケーブル、マニュアルは普通ですが、TPU製保護ケースとガラス液晶保護フィルム、バンカーリングが付いています。
バンカーリングはUlefoneのロゴが入っていてカッコイイ。普通に日本で買ったらTPU保護ケース/保護フィルム/バンカーリングだけで3000円分ぐらいはするでしょう。
外観チェック
ここからは外観周りを見ていきます。正面は上部に500万画素のインカメラと下部に指紋認証兼ホームボタンがあります。ホームボタンは物理キーで、押し込むことが可能。最近はタッチ式のホームボタンが多いのですが、物理キーはやはり感覚的に使いやすい。充電端子はmicroUSB。 左側。電源ボタンとボリュームボタンがあります。上部にはイヤホンジャック。右側面にはSIMスロットと「レコードボタン」があります。長押しで録音アプリが立ち上がるようになっていて、会議等で録音したいときに役立ちます。1回押しはカメラが起動して、シャッターボタン代わりにもなります。但し画面OFFの時は押しても何も起きないので、XPERIAのスマホのように画面OFFからカメラ・撮影までシームレスというわけには行きません。背面。デュアルカメラが目立ちます。今回使用しているカラーはグレーですが、パープルに近く、色合いがとてもいい。上下にディンプル加工のようなものがあしらってあり、デザイン上もアクセントになっていて正直かっこいい。とても1.5万円の中国のスマホには見えない。こういうちょっとしたデザイン上の工夫をするとこがUlefoneが好きな理由の一つ。
日本語化とプリインストールアプリ
日本語ロケールがあるので、ほぼ全ての設定は日本語化されます。日本語化された後のホーム画面とプリインストールアプリの一覧です。ほぼGoogle Android6.0の純粋なアプリしか入っていないので、余計なものが無くて使いやすい。(Google日本語入力だけ別途インストールしています)
AnTuTuベンチマーク結果
MTK6737T 1.5 GHzオクタコアの実力を計測。AnTuTuベンチマークではほぼ40,000点。ローエンドレベルと言えばそうですが、実際の動作としては快適で、ネット、メール、SNS、カメラ・・・等のライトなアプリでの動作は「遅い」と感じる事もありません。重めのゲームさえしなければサクサクです。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTuスコア |
---|---|---|
OnePlus 3T | Snapdragon821 | 163834 |
Xiaomi Mi MIX | Snapdragon821 | 153824 |
AXON7 | Snapdragon820 | 143811 |
XPERIA XZ | Snapdragon820 | 137776 |
HUAWEI P10 Plus | Kirin960 | 136173 |
Galaxy S7 | Exynos 8890 | 129310 |
UMiDIGI Z Pro | MediaTek Helio X25 | 97913 |
Xiaomi Redmi Pro | MediaTek Helio X20 | 93285 |
HUAWEI P9 | Kirin 955 | 89387 |
XPERIA X Compact | Snapdragon650 | 77226 |
XPERIA XA Ultra | Mediatek Helio P10 | 49112 |
OUKITEL U20 Plus | MediaTek MTK6737T | 40570 |
Ulefone Gemini | MediaTek MTK6737T | 40190 |
Ulefone ARMOR | MediaTek MTK6753 | 37435 |
京セラTORQUE G02 | Snapdragon 400 | 25586 |
SHARP AQUOS SH-RM02 | Snapdragon 400 | 23516 |
カメラ
Ulefone Geminiの売りであるデュアルレンズカメラを使ってみました。最近ではデュアルカメラスマホは多くなってきましたが、このGeminiもHUAWEIのデュアルカメラのようにポートレートモードでぼけ感のある写真が撮れます。
カメラはホーム画面にある「SLR Camera」をタッチして起動します。
このSLRはいわゆるポートレートモード(ボケ感ありの写真)の事で、SLR Cameraを起動するとデフォルトでSLRモードでカメラを起動します。(以下は分かりやすくするために美容モードにしていますが、SLR Cameraを起動すると一番右のSLRとなります) SLRが嫌なら別のモードに切り替えて撮影すればOK。
さてカメラの画質ですが、XPERIA XZと比べてみました。まずはSLR(ポートレートモード)無しの風景写真。
[twenty20 img1=”26683″ img2=”26682″ offset=”0.5″]XPERIA XZはさすがに明暗がくっきりはっきりした写真で青い空はより青い色合い。Ulefone Geminiは見たままを切り取った色合い。ただビルをよく見ると輪郭がXZのほうがはっきりしていてシャープさが際立っています。
次にSLRモードの写真。もちろんXPERIA XZはシングルカメラなので普通の写真です。
[twenty20 img1=”26684″ img2=”26681″ offset=”0.5″]Ulefone Geminiはしっかりとボケ感がある写真が撮れています。色合いもXPERIA XZと遜色無く、SLRモードでの写真は圧倒的にGeminiのほうが良い味が出ています。
ただ、リフォーカス(ボケ感/フォーカス位置変更)はできないのは残念。Ulefone Geminiには「Ulefone Gemini Pro」というハイエンドな端末も発売されましたが、そちらでは可能との事なので、ここは価格差でしょうかね。
総括 : 廉価なデュアルカメラにも関わらず機能はしっかり
●Good
- デュアルカメラでボケ感のある美しい写真が撮れる
- 1.5万円なのに安っぽさがないデザイン
- 気持ちのイイ物理ホームボタン
●Bad
- 写真をリフォーカスできない
- 185gは5.5インチスマホとしては若干重い
低価格な中華スマホというと、ある程度カメラはおまけというか、風景写真を撮っても暗くて今ひとつでした。しかしUlefone Geminiのカメラは比較的明るく、更にデュアルカメラでボケ感の出た良い雰囲気の写真が撮れ、「おまけ程度」のカメラの域を明らかに脱しています。今回比較したXPERIA XZのカメラとは明らかに差はありますが、少しずつです進歩しているのは間違いない。
ただSLRモードでせっかくボケ感のある写真が撮れているのだからリフォーカスできない点はまだまだソフトウェアの改良が必要でしょう。
端末のデザインもよく、グレーカラーの端末は暗めのパープルに見え、こういう色合いの低価格スマホはないというのもあり、安っぽさは感じない。
これで1.5万円という価格はお買い得で、同レベルのシングルカメラスマホとほぼ同価ながら、デュアルカメラで楽しく写真が撮れるのは大きなメリットでしょう。デュアルカメラを試してみたいという方への最初の一台としても良いと思います。
Ulefone Geminiの価格
記事作成時点の価格ですが、TOMTOPでは現在セール中で約15000円で販売中です。
・TOMTOP販売ページ: UleFone Gemini 4G Smartphone 3GB RAM 32GB ROM Dual Back Camera
TOMTOPでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。