UQモバイルは最近CMをガンガン流していますが、実はMVNOでは最速・安定と評判なのに、あまり強く宣伝してこなかった不思議なMVNOでした。au傘下ということもあり、ささやかにやっていたという側面もあると思いますが、auキャリアを使うmineoや、Y!mobile等の躍進もあり、本腰を入れ始めたのかなと思います。
料金も結構安く、マンスリー割とかあって購入時も安くなる。「それなら死角なし?」と思いますが、料金体系が複雑で、いろいろと注意点があるのでまとめてみました。ポイントだけ押さえておけば納得して割安で使えるMVNOです。
UQモバイル公式ページ : 格安スマホならUQモバイル
UQモバイルの料金体系は複雑
CM等で謳っているように、「月額1980円で無料通話/ネット込み」というのは破格の安さです。
ぴったりプラン | たっぷりプラン | おしゃべりプランS | おしゃべりプランS | |
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プラン内容 | ||||
無料通話 | 3600円分の通話が無料 | 7200円分の通話が無料 | 5分までの通話が無料 | 5分までの通話が無料 |
データ容量 | 1GB+1GBデータチャージ無料 | 3GB+3GBデータチャージ無料 | 1GB+1GBデータチャージ無料 | 3GB+3GBデータチャージ無料 |
料金 スマトク割+イチキュッパ割適用時 | ||||
月額基本料金 | 3,980円 | 4,980円 | 3,980円 | 4,980円 |
13ヶ月目まで | 1,980円 | 2,980円 | 1980円 | 2,980円 |
25ヶ月目まで | 2,980円 | 3,980円 | 2,980円 | 3,980円 |
26ヶ月目以降 | 2,980円 | 3,980円 | 2,980円 | 3,980円 |
料金 イチキュッパ割適用時 | ||||
月額基本料金 | 3,980円 | 4,980円 | 3,980円 | 4,980円 |
13ヶ月目まで | 2,980円 | 3,980円 | 2980円 | 3,980円 |
25ヶ月目まで | 3,980円 | 4,980円 | 3,980円 | 4,980円 |
26ヶ月目以降 | 2,980円 | 3,980円 | 2,980円 | 3,980円 |
より難解なのが、スマトク割/イチキュッパ割/長期利用割引で以下説明します。
スマトク割
簡単に言うと、2年契約で縛りのあるMNP転入者(=通話SIM契約)向け割引施策です。MNPと言ってもau系列(au/mineo Aプラン/IIJ タイプAなどのauネットワークを使用するキャリア/MVNO)からの転入はダメです。つまりはドコモ/SoftBank系からの転入のみ。ぴったりプラン、たっぷりプラン、おしゃべりプランS、おしゃべりプランMの契約で適用されます。
この条件を満たす場合は、スマトク割が適用されて、1,000円/月 x 25ヶ月の割引が適用されます。
今ひとつピンと来ないのですが、UQモバイルへの移行が一番し易いのはauネットワーク系を使用している人で、それらの人はau端末を持っているので、SIMさえ入れ替えれば良いので楽です。ただそうなるとau自体の契約者数が減るから優遇できないってことなんでしょうね。であれば、au以外のMVNOからの転入には適用してくれても良さそうですが、ダメです。こればかりは仕方ない。
と言う事で、docomo/SoftBank系からのMNP転入(つまり音声での契約)だけが適用される条件です。
イチキュッパ割り
こちらも簡単に言うと、スマトク割の条件から「au系からの転入はダメ/MNPが必須」という条項を抜いたもので、新規/MNPでの契約なら適用されます。
こちらは1,000円/月 x 13ヶ月です。
スマトク割とイチキュッパ割は併用できるので、併用した場合は13ヶ月目までは2000円引き/月ということになります。
長期利用割引
2年以上(26ヶ月目以降)も継続使用する場合は、長期利用割引が適用されます。こちらは1,000円引き/月となります。
イチキュッパ割しか適用されない方は、13ヶ月目まで1,000円引き、14-25ヶ月目までは通常料金、26ヶ月目以降はまた1,000円引きとやや歪な値引き体制になります。スマトク割の方の場合は、13ヶ月目以降もずっと料金変わらずです。
スマトク/イチキュッパ割の注意点
まずデータ容量2倍のキャンペーンは25ヶ月で終了の為、ぴったり/おしゃべりプランSは1GBに、たっぷり/おしゃべりプランMは3GBに減ってしまう点は注意が必要です。
また、両割引は「2年契約」「自動更新」という契約で、解約月以外で解約すると、契約解除料(9,500円)がかかります。このやり方はキャリアと変わらないもので、今後UQモバイルから転出を考えているなら、2年ごとの更新を忘れないようにしなければなりません。
縛りの無いプランもある
スマトクやイチキュッパ割といった、MVNOとしては特殊(キャリアとしては普通)の契約形態だと「ちょっと自由度が無い」と思う方は、他のMVNOと同様なプランもあります。こちらは無料通話が無い為、「通話はあまりしない」という方にとってはリーズナブルなプランとなっています。
UQモバイル その他プラン
書いているこちらも嫌になるぐらい細かいプランなのですが、要は無料通話があるものは2年縛りあり。無料通話無しなら縛り無し(とは言っても通話プランは12ヶ月の縛りあり)です。通話もするし、乗り換えなんてしないという方なら、通話5分間かけ放題があるプランか、ぴったり/たっぷりプランを選ぶと良いでしょう。
データチャージという考え方
例えばたっぷり/おしゃべりプランMの場合、データ容量最大2倍となっていますが、あくまで基本は3GBです。ここに+3GB加算されますが、これは「データチャージ」という手続きを取った場合です。
SNSはデータ消費ゼロ/節約モードでお得
SNSはデータ使用量カウントがされないので、よく使用される方はお得です。得にtwitter等で動画を見る際には効果は圧倒的です。
また、それ以外でも300kbpsの低速な接続=ターボ機能OFFであれば、こちらもデータ使用量カウントがされないようになっています。
端末購入アシストとマンスリー割がお得
UQモバイルでは、端末購入費用をできるだけ安く抑えるサービスも展開中。普通、MVNOでスマホを買う場合は、一括払いが多いのですが、24回の分割購入も可能です。この制度が端末購入アシストです。
この端末購入アシストですが、【UQモバイルが指定した端末を分割購入した方】に限り「マンスリー割」という制度を適用して、端末代を割引(端末によっては相殺=ほぼ0円)する割引があります。auで言うところの毎月割と同じです。
例えば、HUAWEI P9 lite Premiumの場合、1,200円/月が端末購入アシスト加算料となっています。但しマンスリー割で相殺されているわけです。本来であれば1980円+1,200円で3,180円/月の料金が1980円のままですから、これは大きい割引です。
但し、24回の分割購入なので途中で解約すると残債があります。
実質100円になる端末
ぴったり/たっぷりプラン(2/22以降はおしゃべりプラン)で契約する必要はありますが、前述のHUAWEI P9 lite Premiumと、LG X screenの2機種は実質100円になるので非常にお得です。
P9 lite Premiumは、5.2インチ HD解像度液晶を搭載した端末で、2016年の売れ筋スマホです。28,800円で販売されているものがほぼ無料とお買い得です。
LG X screenは、4.93インチとやや小さめながら、画面上部にセカンドスクリーンを搭載しています。セカンドスクリーンには使用頻度の高いアプリや機能、連絡先などを配置でき、より快適に使う事ができます。
UQモバイル LG X screen製品ページ
UQモバイルは速い?
なんだかんだ言ってもMVNOは速くて安定しているかが鍵です。
ここは私の感覚やネットの評判ではありますが、一番混む昼時でも軽く数Mbps越え、その他の時間帯なら30-50Mbpsは出ているので、MVNOとしては超がつくほどの高速です。私の場合は横浜駅周辺での使用が多く、同じau系のmineoでは昼時は概ね1Mbpsはまず出ません。しかしさすがはau傘下のUQモバイルと言った感じで、速度は十分速いです。
ただ現時点でCMをかなり強気に流しているので、加入者殺到するとどの程度落ち込むかが分かりませんが、母体がしっかりしているMVNOですし、きっちり対策してくると思います。
まとめ: 料金体系さえきちんと理解すれば速くて満足するはず
最初に小難しい事を書いてしまいましたが、要は無料通話があるプランはいろいろと制約・縛りがあるという点だけ抑えておけばそれほど難しい事はないと思います。無料通話のややこしいのが嫌なら、データ+音声通話プランでも構いませんし。
それでも端末購入金額をサポートしてくれる「マンスリー割」は非常にお得です。格安SIM(MVNO)でもキャリアのような割引をしてくれる事で、初期費用を抑えられ、尚且つ100円で買えてしまうのは凄いやり方です。さすがはau傘下のUQモバイル。
ただ2年契約で自動更新の為、そこだけ注意が必要です。
もしUQモバイルに興味があるなら一度試して見ると良いでしょう。その速さに驚きますよ。
UQモバイル公式ページ : 格安スマホならUQモバイル