ThinkPad X1 Carbonの自腹レビュー後編です。
前回のレビューはこちら。
Surface Proと比較&重量
Surface Proからの移行なので、比較して見ました。見た目のサイズはもちろん明らかにX1 Carbonがデカい。ディスプレイの作業領域は解像度的には減少(Surface Pro 2736 x 1824 → X1 Carbon 1920×1080)してますが、文字入力という面では解像度は問題では無くディスプレイ自体の大きければ圧倒的に楽になります。キーボードもSurface Proはこのサイズとタイプカバーという性質を考えれば素晴らしい出来なのですが、X1 Carbonはトラックスティックがありますし、配列もカーソルキーが下がっているなど打ちやすさが格段に上がります。
X1 Carbonの実重量は1129g。14インチノート、そしてハイエンドスペックのノートPCとしては驚異的に軽い。
62g差はほぼ誤差レベルでSurface Proが重いというよりX1 Carbonが軽すぎる。実際、毎日持ち歩くカバンに入れてもX1 CarbonだかSurface Proだか分からないレベルで違和感が無いのが驚きだった。
ベンチマーク
一応ベンチマークもしてみました。
まずは定番のCrystalDiskmarkで、256GB NVMe SSDの実力を測ってみました。
さすがという結果でシーケンシャルはめちゃくちゃ速い。それ以外もランダムも速く悪くない。
またこちらも定番のドラゴンクエストXベンチマーク。スコアは8508で「とても快適」という結果。インテル Core i7-8550U (1.80GHz)を搭載しているので当たり前とも言える結果ではあります。
まとめ
●Good
- 14インチで約1.1kgは超軽量で、カバンに入れて持ち歩いても楽ちん
- 12インチサイズの重さで14インチディスプレイ
- キー配列も良く打ちやすい
- トラックスティック最高
- 速い
●Bad
- 価格が高い
- 納期がかかる
- デザインが旧態依然
- ややキーボードが安っぽい
2018版X1 Carbonのレビューをしてきましたが、全般的に極上の体験がでてきています。性能も私のカスタマイズしたモデルは、Core i7、メモリ16GB、256GB NVMe SSDとノートPCとしては相当なハイスペックなわけで、実使用でもイラっとすることが皆無。ずっと使用していたSurface Proの不満点がディスプレイサイズとキーボードだったのですが、12.3→14インチで格段に画面がでかくなり、キーボード大きく打ちやすく、トラックスティックで更に操作性アップとこれぞストレスフル。購入前に狙っていた通りの結果となって満足です。
難点をあげるとすれば、やはり価格でしょう。私の構成は購入当時で18万円強と普通はなかなか買えない価格。(私の場合はSurface Proを知り合いが買うので下取り差額みたいなものでした) あと、この価格としてはキーボードの質感が安っぽいかな。丸みを帯びたキーボードはレノボの廉価PCと同じ形状で20万円近くのPCとしてプレミアム感が足りない。デザインも「これぞThinkPad」で、私自身は好きですが、人によっては「デザインの進化が無い」「他のThinkPadと何が違うの?」と思われる可能性もあります。ハイエンドとローエンドが似たデザインというのはメリット/デメリットあるものの、もうちょっと違いを出してくれても良いのにな感じる。
それでも、「仕事で使う」という点で考えれば、これ以上のキー入力環境は無いでしょう。また14インチという大画面PCが1.1kgという軽量化により、モバイル環境として毎日持ち歩いても苦にならないようにしたのは間違いなく正義。14時間使えるバッテリー(実際私の使用環境では8時間くらい)とも相まって、極上の仕事環境ができあがってしまいました。「ああ、こんなの環境が欲しかったのだよ」が手に入ってしまい、毎日どこでも仕事ができちゃうのが怖いぐらいです。
ThinkPad X1 Carbonの価格と購入方法
レノボオンラインショップで買うのが一番安いのでお勧めです。店頭モデルはカスタマイズは当然できませんし、価格も高いので。
またレノボオンラインショップの場合、ショップ内でクーポンが勝手に適用されている(グリーンのところ)のも楽ちん。Lenovoは定価が高く設定されているので、クーポン価格以外で買うと明らかに損です。そもそもこの価格で売れよって感じもしますが、このクーポン分が店頭モデルより安くなっている理由でもあるのかなと感じています。
私の買ったモデルはプレミアムに該当するものですね。ここからディスプレイをタッチパネル対応にしています。カラーもブラックだけでなくシルバーも選択可能なのも直販オンラインショップならでは。