中国大陸版『Xiaomi Redmi Note 3 Pro』を非rootで日本語化してみた!International版と比較してみた

私は既にRedMi Note 3 Proを持っているのですが、こちらはInternational(Global)版で、日本語ロケールも入っていました。
※最近はInternational版と言わずOverseas Edition(海外版)と呼ばれたりしますが、ここでは分かりやすくInternational版と表記します。

ですが、最近「GearBestで買ったけど日本語ロケール無かった」というご連絡も受けてます。
どうやら、中国国内版(いわゆる大陸版)も出荷されているようで、どちらがいま売られているかは都度GearBestに聞いたほうが良さそうですね。

しかし、中国大陸版を手に入れてしまったら、Global版のROM焼きをするしか無いのでしょうか?
日本語化だけで良ければ、そんな手間かける事なく出来るんじゃ無いか?
と、そんな気持ちでいたところ、丁度大陸版をお借りする事ができたので試してみました。

大陸版には、日本語ロケールが確かに入って無い。

と言う事で日本語化にレッツチャレンジ~

結論から言うと、MoreLocale2にPermissionを与えただけです。rootを取ったりROM焼きしたりといった一般人にとって高度な作業は要りません。

MoreLocale2はPermissionがなくて弾かれる

海外製端末の日本語化への道で一番の近道はといえば「MoreLocale2」でしょう。このアプリをGoogle Playからインストールして「Japanese」を選択すれば簡単に・・・。と本来はいけるはずですが、Xiaomi RedMi Note3 Proは「Permission Denied(アクセス権拒否)」で弾かれます。

権限が無いなら与えてあげればいい・・・という方法が今回の手順となっていきます。

必要なもの

・MicroUSBケーブル
・Windowsパソコン
これだけです。

ここから先に書いてある事は難しいように見えますが、基本的には手順通りじっししていけば、できるものです。但しやはりそれなりにWindows/Androidは触るのでぱっと見で「無理だー」と思われる方は諦めましょう。うまくいかない時は調べたり試したりする事もありますので、「いろいろとトライする気持ち」だけは持ってやってみてください。

adbコマンドが実行出来る環境を構築する

MoreLocale2にPermission=権限を与えるという作業をするためには、ADBコマンドというAndroid開発ツールが動く環境設定が必要になってきます。

adbとはAndroid Debug Bridgeの略で、本来開発用のものですが、コマンドを打ち込む事である程度設定変更も可能となっています。念のためですが、ここから先の作業に関しては完全なる動作保証は致しませんので悪しからず。特に問題が出る作業でありませんが、自己責任でお願いしますね。

※既にADBコマンドが実行出来る方は飛ばして下さい。

その方法はこちらの別記事で詳しく紹介していますので、参考にしてくださぃ。

Android SDKをインストールして、ADBコマンドが使えるようにする方法

全体の流れとしては、以下のような流れになります。

1.上記LINKでadbコマンドの実行環境を整える
2.スマホ側のUSB Debuggingをオンにする
3.スマホをUSBケーブルでPCと接続し、adbコマンドを実行してPermissionを与える

ここでは既に1は完了したものとして、2から実行していきます。

端末側のUSB Debuggingをオンにする

Android SDK=ADBコマンドが使えるようになっていればほぼ準備完了。あとは設定を書き換えるだけです。

その設定変更=ADBコマンドを端末に受け付けてもらう為に、Xiaomi RedMi Note3 Proの「USB Debuggingをオン」にする必要があります。

[Setting]⇒[About Phone]の順でタップし、[MIUI Version]の上を7回タップします。

すると、Developer Optionが有効になったという旨のメッセージが表示されます。

次に[Setting]⇒[Additional Setting]⇒[Developer Option]を開きます。Developer Optionを開くと、その中に[USB Debugging]の項目があるので、タップしてOnにします。タップすると[Allow USB debugging?]と聞かれるので「OK」をタップしましょう。

これで端末側は準備が整いました。

ADBコマンドでMoreLocale2にPermissionを与える

MoreLocal2を使えるようにする為には、Permission=権限の付与が必要です。

そこでadbコマンドで権限与えてあげます。

まずはXiaomi RedMi Note3 ProとPCをUSBケーブルで接続します。

ここで端末側に「このPCとの接続を許可しますか?」と言ったメッセージが英語で表示されるので許可(Allow)します。※このタイミングはもう少しあとの場合もあります

接続したら、コマンドプロンプトを起動させます。
方法はいろいろとありますが、Windows8以降のOSの場合は、「Windowsキー」+「X」でショートカットを表示させ、そこから「コマンドプロンプト(管理者)」をクリックして起動させます。(管理者ではなくてもOKですが、ここではとりあえず管理者でやっています)

コマンドプロンプトが起動したら、「adb」と入力して[Enter]を押し、念のためadbコマンドが有効か確認します。
以下、四角□枠内はコマンドプロンプトで入力する文字列とします。

adb

このように表示されればOK。次に、スマホ自体が認識しているか確認します。テストみたいなものです。

コマンドプロンプトで、以下のように入力しEnterを押します。

adb devices

ここで下記のように、「List of device attached」のように表示されれば、スマホがPCから認識出来ているという意味です。

ここまで順調であればあと少しです。※この段階でスマホ側に「このPCとの接続を許可するか?」と聞かれる場合もあります。(その場合はAllowをタップしてください)

次のコマンドを打って、Shellモードに入ります。

adb shell

ここで次のコマンドを入力し、MoreLocale2にPermissionを付与します。

以下の文字列をコピーして、コマンドプロンプト上で右クリックして「貼り付け」すると楽です。

pm grant jp.co.c_lis.ccl.morelocale android.permission.CHANGE_CONFIGURATION

貼り付けたら[ENTER]キーを押しましょう。

以上でPermission=権限の付与は完了です。

MoreLocale2で日本語化する

さあこれでMoreLocale2が使えるようになりましたよ。

USBケーブルを外し、スマホ側でMoreLocale2を起動します。

「Japanese」を探してタップ。

すると・・・日本語されます。これで日本語化完了です。

大陸版は日本語化が少なめ?International版と比較

ただ完全に日本語化されているかというと、設定メニューはまだまだ日本語化度が少ない。そこでInternational版との比較してみました。

やはり大陸版は日本語少なめ。ただGoogle純正アプリは全て日本語化されています。ChromeやGoggle Playも日本語化されているので、使い勝手は断然上がっています。
設定メニュー。日本語化されている部分がInternational版のほうが多い。

それでもこれぐらいなら充分使えますし、メニューよりもGoogleアプリが日本語化されている点で使い勝手はだいぶ向上します。

まとめ:ADBコマンド実行環境が整っていれば日本語化は簡単

Xiaomi RedMi Note3 Proの大陸版自体の日本語化具合は、完全な日本語化とはいきませんが、これは海外製端末を購入している場合はよくあること。メニューはほどほどですが、それほど難しい英語はありませんし、International版でも50%ぐらいしか日本語化されていないのであまり変わらないとも言えます。

そもそも日本で販売していない端末が日本語化できるだけでもありがたい(それだけMoreLocale2というアプリは凄いわけですが)。

日本語化自体は、こうして記事に書いてしまうとステップが多いので一見難しそうですが、ADBコマンド実行環境さえちゃんと作れれば、あとは手順通り実施していくだけで簡単にできます。他の機種でもあまりやり方は変わりませんので、日本語化で悩んでいる方はトライして見てください。

関連サイト

関連記事:Xiaomi RedMi Note3 Pro アーカイブ
・GearBest.com販売ページ :
-Xiaomi Redmi Note 3 Pro大陸版 16GB版 /32GB版
-Xiaomi Redmi Note 3 Pro Oberseas Edition 16GB版
・Everbuying販売ページ:Xiaomi Redmi Note 3 Pro 16GB版 / 32GB版
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