ソニーは、スペインで行われているMWC2016にて新型のXPERIAを発表しました。
発表されたのは、Xperia Zシリーズではなく、新たなXperiaのシリーズで「X」という名を冠した3機種。
Xperia X Performance
Xperia X
Xperia XA
Xperia Xシリーズの特徴
3機種とも全て5インチディスプレイ搭載。X Performanceがハイエンド、Xがミッドレンジ、XAがローエンドとなる。
細かいスペックは下記参照頂きたいが、主要スペックで見ると、X PerformanceがSnapdragon820とハイエンド、Xがスナドラ650とクアルコム路線、XAがMediaTek Helioと中華スマホレベルのスペックとなっている。MediaTek製CPUは既存でもXperia C5 Ultraなどでも使われているので、あながち悪くは無いが、価格的には安いのだろう。(そうは言っても、中華スマホではHelio P10を搭載するのはかなりハイスペックではあるが)
その他CPUスペック以外では、X PerformanceとXがサイドボタン指紋認証を搭載するのに対してXAは非搭載。カメラの起動が従来の2倍の速度でできる「カメラ高速起動」は、XAでは搭載されない。また防水性能はX Performanceのみで採用されるなどの違いがある。
全体的にXperia C5 Ultraのようなベゼルレスデザインを採用しており、スマートな仕上がりになっている。
スペック
製品 | Xperia X Performance | Xperia X | Xperia XA |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.0インチFull HD 1920 x 1080 |
5.0インチFull HD 1920 x 1080 |
5.0インチ HD 1280 x 720 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 820 Quad Core |
Qualcomm Snapdragon 650 Texa Core |
MediaTek Helio P10 Octa Core |
RAM | 3GB | 3GB | 2GB |
ROM | 32GB | 32GB | 16GB |
OS | Android 6.0 (Marshmallow) | Android 6.0 (Marshmallow) | Android 6.0 (Marshmallow) |
カメラ | 前面 :1,300万画素 背面: 2,300万画素 |
前面 :1,300万画素 背面: 2,300万画素 |
前面 :800万画素 背面: 1,300万画素 |
バッテリー | 2700 mAh | 2620 mAh | 2300 mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 不明 ,Bluetooth 4.2, NFC | Wi-Fi 不明 ,Bluetooth 4.2, NFC | Wi-Fi 不明 ,Bluetooth 4.2, NFC |
SIMスロット | nano SIM Single/Dualバージョン有 |
nanoSIM/MicroSIM (microSIMはSDと共用) | nanoSIM/MicroSIM (microSIMはSDと共用) |
SDカードスロット | microSD (最大200GB) | microSD (最大200GB) | microSD (最大200GB) |
3G/ 4G(LTE) |
LTE Cat.9(450/50Mbps) GSM GPRS UMTS HSPA (3G) 対応周波数は未発表 |
LTE Cat.6 GSM GPRS UMTS HSPA (3G) 対応周波数は未発表 |
LTE Cat.4 GSM GPRS UMTS HSPA (3G) 対応周波数は未発表 |
サイズ | 縦143.7/幅70.4/厚み8.7mm | 縦142.7/幅69.4/厚み7.9mm | 縦143.6/幅66.8/厚み7.9mm |
重さ | 165g | 153g | 137.4g |
価格 | – | – | – |
その他 | ・指紋認証 ・防水 ・NFC |
・指紋認証 ・NFC |
・NFC |
カメラ高速起動 | ○ | ○ | – |
今後のSONYの戦略が楽しみ
今まではZシリーズが最高スペック、MやCシリーズといった日本未発売機種がミッドレンジ~ローエンドになっており、今回もMシリーズの新型が発表されるとみなされていた。このXシリーズではMやCシリーズのようなミッドレンジでサイズや型式を展開していくという方式ではなく、縦方向にサイズごとにラインナップを組み替える方式を採っている。今後SONYはラインナップを一新していくつもりなのかもしれない。
ただ今回のXシリーズだけを見て思うのは、「新鮮味が無い」という点。ここは凄く残念。Galaxy S7/S7 Edgeや、LG G5などは次々とAlways Onなどの新しいフィーチャーを搭載し、ワクワク感が有るのに対し、SONYのXシリーズは3つのラインナップを持つという以外に、特にこれといった目玉が無い今回の発表。デザインも多少の違いはあるが、Z5シリーズを踏襲したものだし、(完全に個人的な好みだが)5インチのみというシリーズにはあまり興味も出てこない。Zシリーズよりも解像度は落ちているし。
しかしこれはあらたなZシリーズへの伏線であると信じたい。一部報道ではXシリーズはZシリーズの後継という話も出ているが、恐らく別途Zシリーズは発表されると思われる。そこではZ6(という名称になるか分からないが)でSONYが久々に驚かせてくれるという期待をしている。Ultraもそろそろ出して欲しい所だ。
関連サイト
・ソニーモバイルコミュニケーションズプレスリリース:
進化したXperia™ブランド商品群を通じて新たなコミュニケーションを提案。Xperiaスマートフォン、Xperiaスマートプロダクトなどを発表
・Sony mobile Global site: Sony Mobile introduces an evolution of the Xperia™ brand to redefine communications