2015秋冬モデルであるXPERIA Z5シリーズが、家電量販店に並び始めました。
そこで、店員さんが説明したくなるぐらい触り倒してみました。
ハイエンドの防水スマホとなると、どうしてもXPERIAシリーズしか存在しないところもあり、またZ5 PREMIUMも気になったので触ってみました。
質感はさすがにいい
XPERIA C5 Ultra愛用者の私からみても、やはりZ5はプレミアム感がある。
透明感というか、さらっとした雰囲気というか、凜とした気品がある。
XPERIA C5 Ultraもとても良い端末なのだが、やはりプラスチッキーな部分で、多少安っぽさが出る。
(それでも6インチのC5 Ultraのほうが断然使いやすいのだから悔しくないわい)
こういう部分ではさすが「Zシリーズ」と言えます。
残念な電源ボタン
これは店頭で触ってみると誰でも分かると思うが、電源ボタンがとても残念。
このXPERIA Z5シリーズから、電源ボタンは指紋認証センサーを搭載しており、従来の丸形のボタンから細長いタイプに変更となっている。以下の写真を見ても分かるが、電源ボタンは凹んでいて「押しにくいんじゃないか?」と思っていたが、それが的中するはめになるとは・・・。
au版のSOV32:XPERIA Z5を買おうかなーとか考えていた私の結論を言ってしまうと、「この電源ボタンだけでスルーを決めた」。詳しく言うと、ボタン自体がツライチより更に奥に入っているので、指の腹を内側に押し込んでやらないと電源ボタンに届かない。何度も言うが、指の腹で押し込まないと押せない電源ボタンなのだ。コレを使いこなすには非常にコツが要るだろうし、イライラ感は半端ないと想像する。
SONYにはあえて厳しい事を言わせてもらうが、正直ボタンを押した瞬間「なんだこりゃ。壊れているのか?」と他のホットモックを探して触ってみて「あ、これが仕様なんだ」思った。それぐらいダメだ。以前のXPERIAシリーズの良さを完全否定したかのような電源ボタンだ。
裸の状態でも電源ボタンはかなり押しにくいので、カバーを付けるとより押しにくさは際立つだろう。
もちろん指紋認証機能があるから、電源ボタンは押さずとも触れるだけでロック解除等ができるのだろうから、そもそも電源ボタンを押すという作業は回数としては少ないのかも知れない。恐らくSONYはそう判断して凹んだ電源ボタンを作ってきたのだと思う。
指紋認証を搭載した代わりに失ったものは大きい
ここからは私個人の予測であるが、SONYは指紋認証センサーを搭載するにあたり相当悩んだのだろうと思われる。
そして結論としてはオムニバランスデザインの中で、指紋認証センサーを搭載する場所はここ=電源ボタンしかなかったのだろう。
今のところ、私が使ってみた端末で使いやすい位置というのは、NEXUS 5Xや6P、HUAWEI Ascend Mate7のように、背面中央部やや上側に配置した場所だ。端末を握った際に人差し指で指紋認証するのが自然だからだ。
もちろんSONYもそれを検討しただろうが、SONYのXPERIAのデザイン=オムニバランスデザインであり、背面はフラットでカメラとSONYロゴ、NFCマークぐらいしか表示させたくなかったのだろう。
結果として電源ボタンと指紋認証センサーを融合させることになり、それはそれで機能的に2in1となり素晴らしいとは思うが、機能とデザインを両立させられなかったのは痛手だ。
いままでの電源ボタンの利便性は捨てて、指紋認証に頼り、結果的にどっちも中途半端になったわけだ。
試行錯誤の末だとは思うが、フラッグシップでこの失敗は痛い。きっとSONYらしい解決策はきっとあったのではないかと思うのだが、それはXPERIA Z6まで待たなければならない。