2014年はSIMフリー機として売れまくったASUSのZenFone5。
そして今年、2015年は同じASUSから発売された『ZenFone2』が売れまくっています。
BCNランキングでもSIMフリー部門では常にランキング上位に君臨しています。
そんなZenFone2のサイズ感や使用感を実機で『Google nexus6』と比較してみました。
スペック的にZenFone2がハイエンドスマホとしてnexus6に近いというところもあるのですが、最大の理由は「nexus6が私のメインスマホだから」です。(汗)
持っているから比べてみた。それだけ。
実機外観比較
nexus6とZenFone2の実機を見比べられる環境というのはそうそう無いと思いますので、誰か(?)のお役に立ちたく記事にしてみました。
大きさとか雰囲気とか、ボタンの押しやすさなど、参考になればと思います。
画面側
nexus6は約6インチ、ZenFone2は5.5インチですから、nexus6が大きいのは当たり前。
そうなんですが、こうして並べてみるとあまり違いは感じない。
スペックを見比べてみると、サイズ的には縦で+約6.7mm,横幅で+約5.8mmほどnexus6のほうが大きいのですが、実際こんな感じであまり変わらない気がする。
製品 | ZenFone2 | Google Nexus6 |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,920×1,080 401ppi |
5.96インチ 2,560×1,440 493ppi 有機EL液晶 |
サイズ | 縦152.5/幅77.2/ 厚み10.9 mm |
縦159.26/幅82.98/ 厚み10.06 mm |
重さ | 170g | 184g |
価格 | 1.8GHz版 38,664円 2.3GHz+32GB版 49,464円 |
32GB版 75,170円 64GB版 85,540円 |
画面の綺麗さ
これはさすがにnexus6の勝ち。2Kディスプレイで有機EL液晶ですから、スマホで「最高な液晶」と言えばこの組み合わせが一つの回答と言えます。nexus6の発色の良さはさすがで、壁紙にしている滝の写真とかはうっとりするほどの綺麗さ。
対してZenFone2はダメかと言いますと、そんなことは全然なく、FullHD画像ですから当然綺麗です。
あくまで見比べれば「nexus6の方が綺麗だよね」と感じますが、比較しなければZenFone2だって普通に綺麗なんですよ。
「綺麗」と「より綺麗」の違いといいますか。
個人的には5.5~6インチのスマホの2K解像度は必要ないと思いますし、この「壁紙きれい~」という事以外の恩恵はあんまし受けていない・・・気がするし。
10インチ程度のタブレットだったら、2K解像度あればweb見たり電子書籍を読んだりすると2Kの有難さは痛感しますけどね。
オーバースペックな分、価格が上がるなら、FullHDで十分です。(実際、nexus6はZenFone2の2倍以上の価格ですし)
電源ボタンの押しやすさを比較
nexus6は右側面、ZenFone2はトップ(上)にあります。
ここは以前ZenFone2レビューでも指摘しましたが、はっきり言ってZenFone2の唯一と言ってもいい難点で、5.5インチのスマホでトップにある電源ボタンを押すには「両手操作」が必要です。左手で持ち右手でボタンを押す感じ。片手でボタンを押してスリーブ解除はかなり難しい。無理すれば落としてしまいます。
nexus6は6インチとZenFone2よりも大きいのに、電源ボタンの位置が右側面にある為、楽々と片手でボタンが押せます。
とは言いつつも、結果スリープ解除はボタン押下後にスワイプという作業が必要で、結局「両手使うじゃん」となってしまいます(^_^;)
それでもやっぱり上のボタンは押しづらいのです。
ただ、スリープ解除の方法は両機種とも「電源ボタンを押さずに可能」です。
ZenFone2は画面をダブルノックすることで、nexus6はアンビエントディスプレイという機能により、端末を手に持っただけでスリープ解除画面が出ます。
※ダブルノック=画面を「トントンっ」と2回叩く
nexus6はスマホを持ち上げるだけで、自動的にアンビエントディスプレイの画面に移行する。
これは非常に便利で、両機種とも多用しています。
ただ、やはり機械。ZenFone2のダブルノックは特に反応しないこともあり、電車の中で3-4回画面をノックしているしていると周りの目があり恥ずかしくなって結局電源ボタンを押してます・・・。nexus6はその点アンビエントディスプレイが起動しなくても、片手で電源ボタンに手が届くので、「nexus6を取り出す」⇒「アンビエントディスプレイが点かない」⇒「電源ボタンを押す」という作業がスムーズで無駄打ちがないのです。
上部に電源ボタンがあるのは「iPhoneだって同じっしょ」と言われそうだが、iPhoneはホームボタンが画面下部にあり、その物理ボタンを押すことで解除できるからいいのです。Android端末は、基本的にはAppleの著作権のせいでホームボタン設置ができないので、出来る限り電源ボタンは押しやすい位置に配置しておいてほしいものです。
充電端子(USB)とイヤホンジャック
これはnexus6/ZenFone2共に同じ位置。USBは下側、イヤホンジャックは上部ですね。
個人的にはもうこの配置は鉄板だと感じています。
USB端子が下側にあるのは充電しつつスマホを使う際に、端末を握っても邪魔にならない位置であるからだと思う。
イヤホンジャックも下でも構わないが、充電+イヤホンを同時に使う場合に邪魔になる可能性もあるので、USBが下で決まりならイヤホンジャックは上にあるべきという感じで、ユーザビリティを考えてのことだと思う。
日本のスマホは時折この鉄則を無視して、横にUSB端子があったりするのですが、実際使うと本当に使いづらいので止めて欲しい。
「充電しながらスマホを使ったことがない」開発者なんじゃないかと疑りたくなります。
背面のボリュームボタンの使い心地
ボリュームボタンはnexus6は電源ボタンと同様右側面にあるのですが、ZenFone2は背面にあります。
nexus6はとても使い心地がいいのですが、意外とZenFone2も使いやすい。
私は以前にLG G2を使っていた事があり、G2も背面ボリュームボタンでしたが、これが意外と使いやすかったのでこの配置にも不信感はない。初めての人はちょっとびっくりするだろうけど、触ってもらえれば絶妙な軽さとクリック感に「あ。押しやすい」と感じてもらえると思う。
背面ボリュームボタンの利点は、左右どちらの手で握っても押しやすい位置にある点。
これが長時間電子書籍を読むといった際にはとても便利なのです。
私はスマホで漫画や小説を読むのですが、このボリュームボタンにページ送りを割り当てて、片手で読書をすることがとても多いのです。むしろLife Workの一つです。
さすがに6インチクラスのスマホで小説を長時間読むと手が疲れてくるのですが、持ち替えた時にボリュームボタンの位置によっては持ちづらいとかより腕が疲れるとかの問題が発生します。
しかし、背面ボリュームボタンであれば、基本的には左右で持ちやすさの差がでないというメリットがあるわけです。
結論
どちらがいい端末なのか!?
という回答は難しいくらい、合格点を上げたい両機種。
私が採点を付けるとしたら、nexus6を100とすると、ZenFone2は90点はあげたい。
ただ、nexus6は異様に高い端末(7-8万円)なので、費用対効果という面ではZenFone2の圧勝です。
上にも書きましたが「電源ボタンが押しづらいな」と感じる部分もあるものの、ダブルノックという回避策もありますし、使えないわけじゃない。nexus6よりボリュームボタンも押しやすいという面もあるから、一長一短という所。
実際の動作はどちらもハイスペック端末だけあって、動作になんら不満は無いほど速いので、あとはデザインとか使い勝手の差でしか無い。
5.5インチという、iPhoneでは6 Plusに相当する少々デカイ端末ですが、持ってみると意外とスリムだし、女性でも難なく操作できる端末です。(iPhoneが今まで小さすぎたから違和感を感じる人が多いだけで、5.5インチはAndroidでは普通なですけどね)
カラーに関しても、ZenFone2は男女が選択しやすいカラーを揃えてますが、nexus6は”価格が8万円”もするくせに、ホワイト/ブラック(ネイビー)の2色のみとちょっとあっさりしすぎです。
どちらが好みかは人それぞれだけど、私は今ならZenFone2を選びますね。
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