ここがイイ! ASUS EeeBook X205TA レビュー【その1】
ASUS EeeBook X205TAを使い始めて、約3週間。
酸いも甘いも分かってきた頃でもありますので、じっくりとレビューしたいと思います。
前回、開梱とファーストレビューで、筐体周りをさくっとレビューしちゃったので、今回は使用感から見たQ&A形式でレビューしていきたいと思います。
しかし実はレビュー書き始めたらあまりにも長くなりそうなので、2回に分割してお送りさせて頂きます。
今回は【その1】です。
最初にスペック確認
Q&A形式と言いながら、まずはASUS EeeBook X205TAのスペックを見てみましょう。
なぜなら、このX205TAは、3万円という激安PCであるにも関わらず980gという超軽量を実現した恐ろしいPCなのですが、少しスペックに尖った所がありまして、『尖ったとこも含めて愛せるか』がポイントになってきます。
そのあたりをまずは説明したいと思います。
製品名 | ASUS EeeBook X205TA-B |
ディスプレイ | 11.6インチ WXGA (1366×768) グレア(光沢)液晶 |
CPU | インテル Atom Z3735F Quad Core 1.33-1.83GHz |
メモリ | 2GB(増設・交換不可) |
ストレージ容量 | 64GB(eMMC) |
OS | Windows 8.1 with Bing (32bit) |
カメラ | 30万画素 |
バッテリー 駆動時間 |
11.3時間 |
無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n Bluetooth V4.0 |
SDスロット | MicroSD x1 |
カラー バリエーション |
ホワイト/レッド/ダークブルー |
サイズ | 幅286 mm×奥行き193.3 mm×高さ17.5 mm |
インターフェース | USB 2.0×2 ヘッドホン×1(マイクコンボ) microHDMI (タイプD)×1 |
Webストレージ | OneDrive 100GB:2年 ASUS web storage 500GB:2年 |
重量 | 0.98kg (980g) |
価格 | 実売31,000円 |
スペック的には2015年のノートパソコン界では「ほぼ底辺」と思って頂いて構いません。
Atom CPUは最廉価ですし、メモリも最低限の2GBしかない。
但し、ストレージが64GBあり、これは最低限ではない所がキモです。
似たようなスペックのhp Streamは32GBで、OSとアプリも専有する為、ユーザー使用可能領域は約12GBという噂です。
メーカーとしてはクラウドストレージを利用した、Chromebook的な使い方ができるように、OneDriveなどを利用推進したPCなので、容量は最低限だけ搭載して「あとはクラウド使ってね」という事ですが、ネット接続が常時必要な使い方は、PCとしてはNGかなと思う。電波が届かない事もあるし。
ですが、同様にX205TAでもOS+アプリで専有されるとしても、+32GBの余裕があるので、Totalで46GBもの領域があることになります。
実際はコレにSDカードを増設して、Dドライブとして32GB~64GBを使えるようになれば、正直言うと「クラウドなんて無くても普通に使えるPC」になります。
ここがイメージと違う所で、実際は全くクラウドに頼ることはなく、私自身はGoogleDriveをDesktop PCとのデータ受け渡し用として使っているだけです。
またスペック上優れているのは、無線がIEEE 802.11aという5GHz帯に対応している点です。
3万円という超がつくほどの格安PCなので、11a対応は見送られるのが普通ですが、X205TAでは金かけるところにはしっかりかけるという尖った所があり、非常に好感が持てます。
軽いは正義か?
980gの軽さは半端無く素晴らしいです。
自宅使用ではちょっと重いタブレットのような軽さ。
ノートPCとしては異次元の軽さです。
以前仕事で1.2kgのノートPCを持っていましたが、200gでここまで違うかというくらい軽い。
ましてや直前に使用していたPCが、lenovoのThinkPad Edge E130でこれが1.5kgだったので、仕事用のかばんが突然軽くなってビビりました。
正直言いますと、E130の時は肩掛けのビジネスバッグを背負っていると、肩こりが酷かったのですが、X205TAになってからは明らかに低減されました。
ほんと軽いは正義ですよ。
ファンレスは素晴らしい
このX205TAはファンが無いんです。一般的にノートパソコンには、CPUやGPU(グラフィックボード)を冷やすために冷却用ファンが付いているものなのですが、X205TAにはファンがありません。
このファンが無いメリットとしては4つある。
1. 駆動部品がないから低消費電力であること。
2. その駆動部品が壊れるというリスクが減ること。
3. ファンが回らないから音が出ないという騒音からの回避。
4. ファンの送風で本体の排出口付近が暑くならない
という4点です。
ファン一つが無いだけでこれだけのメリットがあるんですよ。
消費電力とか壊れるリスクとかってあまり気にしない人もいるんですが、長く使うと結構気になります。
そしてファン部分って一番壊れやすい。可動部品だから。
動くものは壊れる確率が高いんですよね。
で、ファンってCPUが熱暴走しないために冷やすものだから、ファンが壊れたらCPUが熱暴走してしまう為、実質的にパソコン自体も使えなくなる。
たかだかファンなのにノートPCだからメーカー修理以外では交換できないし、仕事用のPCとして使っていると、ファンが壊れただけで引き取り修理となってしまいます。
そういう意味で無い方がいいパーツなんです。
それと結構気にする人が多いのは、ファン音と排熱。
音は静かな会議室とかだと、場合によっては視線を集めるほどの音になる時もあるし、排熱はキーボード周りの排気口があると、指が排熱される空気に当たると「あちっ」てなることがあります。
以前私はしDELLのLatitudeというPCでそういうことになった事がありました。
私はPCメーカーに居たので、ノートPCの分解を多数やっていましたが、ノートPCの排熱処理の方法っていろいろと試行錯誤で、ただでさえ狭いノートパソコンの内部でどうやって冷やすか、排熱するかは本当に苦労していると感じます。(内部を見ると解ります)
それでいて、USBポート位置は使いやすい場所にあったほうがいいとか制約がいろいろとあるので、排熱箇所にしてもある程度妥協は必要なことも解ります。
だからこそ、ノートパソコンというのはファンレスにできるというのは、それだけでPCメーカー側にも物凄いメリットがあるわけです。
ASUS X205TAのイイとこ【その1】まとめ
冒頭で書いたように、スペックは最低限というのがまずX205TAにはあり、それでも使えるようにメーカーであったりマイクロソフトが苦心してチューンして出来上がったのが、このASUS EeeBook X205TAと言えるでしょう。
そして、廉価PCの常識を覆す980gという筐体は異次元の軽さで、一度980gのノートPCを使ってしまったら、1.5kg、、、いや1.2kgでも重くて使いたくなくなる。
妻のノートPCは、DELLのLatitude12で、1.25kgなのですが、比較すると段違いの軽さをより体感できる。
1.25kgなら十分軽い部類ですが、それが重く感じてくるのだから怖いPCです。ASUS X205TAは。
それがたったの3万円という驚愕の価格。
これはWindows8.1 with bingというマイクロソフトの施策により無料化されたOSのお陰もありますが、それにしてもこのクオリティとパッケージで3万円は十分オトクなのです。
次回、【その2】では、実際使用した時の体感をメインにレビューしたいと思います。
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