Blackviewの廉価スマートフォン「Blackview A60 Pro」をBlackview様からご提供頂きましたので、レビューしていきます。
Blackview A60 Proの特徴
A60 Proは6.088インチの比較的小型な スマートフォン。
SoC(CPU)にMediaTek Helio A22を搭載したローエンドスマートフォンで、約1万円という価格が最大の魅力でしょう。ローエンドスマートフォンではあるもののA22はそこそこパワフルで、AnTuTuベンチマーク(ver7)で6.5-7.0万点程度は期待出来ます。1-2年前のローエンドスマホは3万点程度のレベルでしたから、7万点あれば少し前のミドル機程度の性能はあります。
メモリは3GB、ストレージは16GB。microSDもあるのでストレージは補強可能です。
ディスプレイは水滴型ノッチを採用しています。このあたりは低価格ながらもデザイン面で頑張っていますね。カラーも3色あり、特にブラックは背面のロゴ/デザインが他のカラーと違うのが特徴的。
バックカメラは8MP+深度レンズのダブルレンズ。このあたりは価格並みのスペック。
BlackviewはAmazonにて日本進出をしているため、技適も取得しています。
周波数帯は以下の通りで、4Gはソフトバンク系のB8のみがプラチナバンド対応です。docomoもB1/B3と高周波数帯をサポートしているので首都圏ではある程度使えます。
3G B1(2100), B8(900)
4G B1(2100), B3(1800), B7(2600), B8(900), B20(800), B40(2300)
ただどうせ日本進出するなら4G B19のプラチナバンド対応はしてほしかったところですね。
基本スペック
外観
6.088インチディスプレイはHD解像度ですが、普段使いには充分綺麗です。左右と上の3面ベゼルは比較的薄めで、水滴型ノッチと相まって安物感は少なめ。
のmicroUSBポート。ライバルになるであろうUMIDIGI A3S/A3XがUSB Type-Cなので、ここはもう少し頑張って欲しかった所。
右側には電源/ボリュームボタン。
上部には3.5mmイヤホンジャック。
背面には8MP+深度レンズのダブルカメラ、指紋認証リーダーがあります。また技適シールが貼られています。低価格なので当然背面も樹脂製なのですが、カラーグラデーションがあり見た目は良いです。側面に向けてラウンドしているので持ちやすい。
日本語もありプリインストールアプリケーションはシンプル
海外スマホだと日本語があるか不安も有る方もいると思いますが、A60 Proは技適取得しているほどなので全く問題ありません。日本語も初期セットアップから選択でき、以後は完全な日本語で使用することができます。以下はプリインストールアプリケーションの一覧です。
余計なアプリ一切無しでシンプルです。
ベンチマーク
ローエンドスマートフォンとはいえ、SoC(CPU)にMediaTek Helio A22を搭載している為、動作はそこそこ軽快です。
AnTuTuベンチマーク(ver8)のスコアは約7万点。普段はGalaxy Note10+を使っている私からすると、ほんの僅かですが、微もっさり。ですが、ブラウザーでネット閲覧、カメラでの撮影、動画視聴、電子書籍漫画リーダー程度ならそれほどストレスは感じにくいレベルです。
カメラがなかなか良い
A60 Proの背面ダブルレンズカメラを使って撮影してみました。
以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。但し容量も大きいのでモバイルの方はご注意を。)
8MP+深度レンズなので実質シングルカメラですが、明るい環境ではまずまずの写真が撮れています。(上段)
2段目左は日陰からの撮影ですが、下側が黒く塗りつぶされたようになっていてかなり苦しい。その右の猫の写真はたまたま見つけた野良猫を撮影したものですが、毛並みが綺麗に撮影されているとは言えず、ここも微妙。
最下段の花の写真ではポートレートモード(背景ぼかし)で撮りましたがこちらは若干不自然さはあるものの、まずまず悪くない写真です。
と、全体的に向き不向きの場面があるので記念となる写真が撮れるわけではないのですが、メモ程度に写真を撮っていく分には問題無く使えます。このあたりは価格相応の性能です。
レビューまとめ
全体的に「素晴らしい性能で満足」とは言えないものの、約1万円という価格を考えればどこか割り切りが必要なものです。ましてこの価格なら割り切る必要があるアイテムも多そうなものですが、A60 ProはせいぜいカメラとちょっとCPUパワーが要るようなことをすると少しだけもっさりする点ぐらいで、他はそれほど困らない。
ディスプレイはそりゃAMOLEDディスプレイに比べれば負けますが、充分綺麗で違和感無く使えます。動作もそこそこ軽快ですし、ブラウザと電話と軽いアプリ程度といったライトユースなら余裕です。
ただカメラを重視したり、対応周波数帯的にdocomo SIM(au系は全然ダメ)を使いたい場合は山間部などでは気を遣うので厳しいです。
そのあたりをきちっと分かった上で使うなら、ローエンドとは言え充分使えるスマートフォンです。
価格
日本のAmazonでの価格はクーポン使用で10599円です。(記事作成時点の価格)
タイムセールにもよく登場し、9000円台のこともありますので、タイミングが合えば安く買うこともできますよ。
関連ページ
・Blackview公式サイト : A60 Pro