Blackview初の5Gタフネススマホ「Blackview BL6000 Pro」をBanggood様からお借りしたので、レビューしていきます。
MediaTek Dimensity800搭載でパワフルなタフネススマホとなっています。
Blackview BL6000 Proの特徴
Blackviewはタフネススマホメインのメーカーで、今まではBVシリーズがタフネススマホのラインでした。
しかし今回のBL6000 Proから5Gスマホとなり、型番を一新した気合いの入っているモデルとなっています。
SoC(CPU)はMediaTek Dimensity800,カメラは3眼でポートレートカラー、HDR、ナイトモード、水中カメラモードを備え、ウルトラワイド4K 30fps動画撮影も可能。
6.36インチFHD+パンチホールディスプレイ、5280mAhの大容量バッテリー、NFC、指紋認証、気圧センサーを備え、Android 10 OSを搭載したトピックの多いスマートフォンとなっています。
何より、-30℃と過酷な環境でも使用可能で、落下させてもさすがに無傷とは言えないまでも、本体機能をしっかりとプロテクトするタフネスさを併せ持っています。当然IP68だけでなく、IP69K防水防塵。
対応周波数帯は日本の4G LTE B19を含む3キャリアプラチナバンド対応です。
5Gもn77/n78/n79と対応しており、docomo/au/SoftBankとRakutenにも対応しています。
2G B2(1900)/B3(1800)/B5(850)/B8(900)
3G WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19
TDS: B34/39 CDMA: BC0/BC1/BC10
4G FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 TDD: B34/38/39/40/41
5G N1/3/5/8/20/28/38/41/77/78/79
主要スペック
Blackview BL6000 Pro | |
---|---|
ディスプレイ | 6.36インチ フルHD+ (2300×1080) |
SoC(CPU) | MediaTek Dimensity 800 オクタコア2.0GHz |
メモリ+ストレージ | 8GB |
256GB | |
OS | Android 10 |
カメラ | ・バック 48MP 13MP 0.3MP サブカメラ ・フロント 16MP |
バッテリー | 5280 mAh / 9V-2A 18W急速充電 |
WiFi/Bluetooth | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 5.1 |
SIMスロット | nano SIM + nano SIM デュアルスタンバイ DSDV対応 |
microSD | 無し |
対応周波数帯 | 2G B2(1900)/B3(1800)/B5(850)/B8(900) 3G WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19 TDS: B34/39 CDMA: BC0/BC1/BC10 4G FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 TDD: B34/38/39/40/41 5G N1/3/5/8/20/28/38/41/77/78/79 |
サイズ | 166.70*81.3*12.8 mm |
重さ | 273g |
カラー | ブラック/シルバー/グレー |
その他 | ・IP68/69K防水防塵 MIL-STD 810G準拠 ・USB Type-C ・指紋認証センサー : 側面 ・イヤホンジャック無し (USB Type-Cイヤホン付属) |
外観
まずはBL6000 Proを開梱していきます。
同梱物はUSB Type-Cケーブル、USB Type-C型イヤホン、USB充電器、マニュアル、そしてBlackviewロゴのSIMトレイ取り出しパネル。
マニュアルはしっかりと日本語もあります。日本のAmazonで販売しているのでそのままグローバル版にも反映されている形。
ディスプレイ
ディスプレイは6.36インチとタフネススマホとしてはやや大きめ。左上に極小パンチホールカメラがあります。上ベゼルがややあるので、そこにカメラ仕込んでも良いのになとも思いますが、左上は邪魔にならない位置でもあるし、”パンチホール”というトレンドにも乗りたいという事でしょうね。ディスプレイとしても一般的なスマートフォンと同様に美しく視認性も高く、チープさとかはありません。
側面
下部はSIMトレイとUSB Type-C端子があります。USB Type-C端子にはゴムカバーがなくキャップレス防水仕様。これはタフネススマホを使う方は分かると思いますが、ゴムカバーは防水の為に必要とはいえ、とにかく不便。なのでキャップレス防水仕様はほんとに助かります。
SIMトレイを取り出すには付属の専用パネルを使います。嘘です。爪でも簡単に取り出せます。マニュアルにこれを使えと書いてあったので試しましたが、必要無さそうにも感じますけどね・・・
SIMトレイは表裏で各2枚のnano SIMが入るDualSIM仕様です。1枚ならいいんですが、2枚同時に表裏に入れてトレイに差し込むのは結構シビアで、慣れるまではポロボロと落ちてイラッとします。ま、1度やってしまえばそうそう取り出すものではないので困るほどの事ではないのですけどね。このあたりもデザインの薄型/小型化を徹底している為なのでしょう。
右側面には電源/ボリュームボタン。電源ボタンは指紋認証リーダーと兼任となっています。指紋の感度も高く、ほぼ一発でロック解除できストレスはないですね。
電源ボタンの位置も真ん中寄りで自然と左手中指がボタンに当たりますし、ボリュームボタンも2つ独立していてやや離れているのが使いやすい。
これはグローブをしたままでもボタン認識がしやすくする為だと思いますが、こうした配慮は長くタフネススマホを作り続けているからこそのデザインですね。
左側にはSOSボタン。
設定しておくとSOS時に長押しで特定の連絡先に電話/SMSを送れるというものですが、平時でもアクションやアプリケーションを設定してショートカットボタンとして使うこともできるので便利。
素晴らしい背面デザイン
背面はこのようにタフネススマホらしくないフラットデザインがシンプルでかっこいい。
私はタフネススマホ大好きで愛用していますが、ゴテゴテとしすぎたデザインと分厚いスタイルは正直重くてでかくて使いづらいのです。BL6000 Proはそうした私のようなライトタフネススマホユーザー(?)の気持ちを良く分かってくれている。もちろんそれは頑丈さとのトレードオフにはなるのですが、BL6000 Proは背面材質をラバーにして、傷や落下衝撃から救い、なおかつグリップ/ホールド感を強める事で落下自体を少なくする事ができるていると思う。
デザイン上のアイコンとしてトリプルカメラの一番下だけオレンジメタリックのリングが採用されているのもかっこいい。何度も言うようですが、こういうシンプルなデザインでいいのよとBL6000 Proを使っていて常に思う。
レンズはメインが48MP、それに広角13MP、0.3MPという組み合わせ。カメラの性能テストについては後ほど。
背面のラバー素材は難点もあって、それは埃が付きやすいという点。カバンやジーンズの後ろポケットに入れておくと、使う時に埃がついて少し気になる。そんなときは防水スマホなので水で洗えばさっぱり綺麗に。でも何度も洗うのは面倒なので、グレーとかホワイト系のカラーもあると気にならなくなりそうなので次期BLシリーズでは検討して頂きたい所。
重量
重さは実測定で270gです。(公称273g)
一般的なスマートフォンが200g程度なので重いのですが、カバー/ケースを着けずに使えるので、それを考えたらそんなに重くない。ホールド性も高いので、数字ほどの重さは感じません。
日本語&アプリケーション
日本語も初期セットアップから選択でき、以後は完全な日本語で使用することができます。
プリインストールアプリケーションはそこそこ多め。Googleの基本アプリ(Chrome/Gmail等)以外にも、ゲームがプリインストールされています。(geekbenchはこちらで追加したものです)
ベンチマーク
BL6000 ProはSoC(CPU)にMediaTek Dimensity 800 オクタコア2.0GHzを搭載していますが、AnTuTuベンチマーク(V8)で試してみました。
AnTuTuは現在Google Playストアから削除されていますので、Antutu公式からapkをダウンロードしています。
AnTuTuベンチマークのスコアは約34万点。スコア的にはミドル機から若干ミドルハイレベルよりという数値。
これぐらいのスコアだと当然動作はサクサク。アプリではカメラ、Chromeでのネット閲覧、YouTubeは快適そのもの。重いゲームは試していませんが、ウマ娘プリティダービーなどは問題無く起動して快適にプレイ出来ています。
カメラはそこそこ
背面トリプルカメラを使って撮影してみました。
以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。容量が大きいのでモバイルの方はご注意を。)
最上部は風景写真。全体的に青空が綺麗で白飛びせずに美しく撮れています。
2段目の車は白がメインになり、空が今度は今ひとつ青さが再現できていない。全体的にも白っぽい印象の写真となってしまっています。被写体や条件によって変わってくるので、こういう時はマニュアルで変更しないと行けない感じ。
2段目右は夜の風景。駅前なので明かりはありますが、それでも全体的に明るく撮れています。空のあたりは少しノイズが見られるので、「夜景得意」というよりも「夜景もそこそこ撮れます」ぐらいですね。
下段はポートレート撮影した写真。背景のボケ具合も自然で悪くない写真が撮れています。ポートレートをあまり微調整する事なくさっとこれぐらいの絵が撮れるのは、中華スマホとしてはなかなか良いと思います。
全体的には「まずまず綺麗」というのが私の評価。
最近はXiaomiのミドル機でも結構綺麗に撮れる事を考えると、それと同等か少し落ちるイメージ。
それでもカメラアプリにもの凄く手を入れている感じはないのに、それなりに綺麗に撮れるのは頑張っているなと思う。
中華スマホメーカーは大手を除くとなかなかソフト面まで手が回らないのですが、Blackviewは比較的良いほうだと思う。
タフネススマホとしての実用性
借り物なのでコンクリートの上に投げたりはできないのですが、土/草の上程度なら当然余裕の対衝撃性能です。
背面もプラスチックではなくラバーなので、多少ぶつけた程度では傷にすらならず、私の趣味であるアウトドア(釣り/SUP/海&川遊び&キャンプ/ジョギング等)で、カバー無しで安心して使えるのは大きなメリットです。
そうした場所では子供もいて、「スマホ貸して-」とか言われたり「動画見させておとなしくさせる」事もあり、普通のスマホでは安心して貸せないものです。まして知人の子が私のスマホ使って落としたりして傷付けたらお互い気まずくなるし。
そうした際にBL6000 Proのようなタフネススマホは「あいよっ」と気持ちよく貸し出せる。
もちろん自分で釣りとか行っている際は、それどころではない場面もあり、スマホの取り扱いがどうしても雑になる。
釣りバッグに放り投げたり、クーラーの上に置いといたら傾いて石の上に落下するとかね。
そういう事がおきてもBL6000 Proなら気にしなくていいのです。
唯一不満があり、ストラップホールがあれば良かった。落下させてもいいとは言え、釣りとかSUPの時は、最悪海の底まで落ちて行ってしまうので、ストラップは着けたいところ。ここは次期BLシリーズで是非改善してほしい。
レビューまとめ
スマートフォン自体の性能はミドル機レベルで、全てが快適。
もちろんハイエンド機しか受け付けないようなゲームとかは厳しいですが、一般的なアプリでもたもたするような場面は皆無です。
またサイドキー(SOSボタン)による一発起動アプリ/アクションもあり、水中での操作や、雪の中とかでグローブ着用でも使いやすいのは便利。IP69K防水防塵で水中でも使え、当然衝撃/落下にも強い。
国内4G LTE 3キャリアプラチナバンド対応、5Gもn77-79まで対応しているので、3キャリア+楽天にも対応していて安心です。
カメラもハイエンド機と比較しなければ、不満無く使えるレベルにあります。
個人的にはやはりデザインが一番評価が高く、Blackviewからもこうしたスタイリッシュ系タフネススマホが発売された事が素直に嬉しい。私は2台持ちでケースバイケースで使い分けていますが、こうしたデザインなら普段使いでも使え1台で運用してもいいとすら思えます。
ゴリゴリのタフネススマホではなく、普通のスマホ+タフネスの融合ぐらいなら使ってみたい方には、BL6000 Proはお勧めなスマートフォンです。
価格
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