先日発表された、2代目nexus6であるHUAWEI製nexus6P。
どれだけ進化し、変わったのか、スペックから比較しつつ、私の意見として買いなのかどうか考えを述べて行きたいと思います。
スペック比較
製品 | Google Nexus6P | Google Nexus6 |
ディスプレイ | 5.7インチ 2,560×1,440 518ppi AMOLED ディスプレイ |
5.96インチ 2,560×1,440 493ppi 有機EL液晶 |
CPU | Snapdragon 810 オクタコア 2.0 GHz |
Snapdragon805 Quad Core 2.7 GHz |
RAM | 3GB | 3GB |
ROM | 32GB/64GB/128GB | 32GB/64GB |
OS | Android6.0 Marshmallow | Android 5.0 Lollipop |
カメラ | 前面 800万画素/ 背面 1230万画素 レーザーAF 4K/30fps動画撮影 |
前面 200万画素/ 背面 1300万画素 |
バッテリー | 3450 mAh | 3220 mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac 2×2 MIMO、デュアルバンド Bluetooth 4.2, NFC |
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0, NFC |
SIMスロット | nano SIM x1 | nano SIM x1 |
SDカードスロット | – | – |
3G/ 4G(LTE) |
LTE: B1/2/3/4/5/7/8/9/17/19/20/28 |
LTE: B1/3/5/7/8/9/19/20/28/41 |
サイズ | 縦159.3/幅77.8/厚み7.3mm | 縦159.26/幅82.98/厚み10.06 mm |
重さ | 178g | 184g |
価格 | 32GB版 74,800円 64GB版 80,800円 128GB版 92,800円 |
32GB版 75,170円 64GB版 85,540円 |
その他 | ・前面デュアル ステレオ スピーカー ・ノイズキャンセリング マイク x 3(前面 2、背面 1) ・急速充電対応 ・USB type-C ・指紋認証センサー |
・急速充電対応 ・ワイヤレス充電(Qi)対応 ・生活防水 |
画面サイズはダウンもその分ppiは上昇
画面サイズは初代nexus6から、nexus6Pになり、5.96インチ⇒5.7インチにサイズダウンしてます。
解像度は変わらずWQHDの2560×1440ですから、その分高精細になりppiが上がる結果に。
引き続き、AMOLED(有機EL)ディスプレイ搭載ですから、美麗なのは間違いないでしょう。
CPUはクロックダウンだがコア数が増えた新型
6PはSnapdragon 810の2.0GHzオクタコア(x8)。
初代のnexus6はSnapdragon 805の2.7GHzクアッドコア(x4)。
どちらが優れているとは言いがたい所はありますが、最近はクロックが下がってもコア数が多ければマルチプロセスで処理できる分速いのがトレンドでもあるので、進化と言っても良いでしょう。
ただSnapdragon 810は発熱問題でいわく付き。もう修正されているでしょうが・・・。(810はV2.1で発熱対策済みと言われているので大丈夫でしょう)
メモリとストレージはほぼ互角
メモリは共に3GB。これなら十分ですね。
ストレージはnexusではかなり重要です。
それはSDカードスロットが無いという思想の為。
ただそのストレージ(ROM容量)は、初代・2代目共に32GB/64GBがあり、2代目では128GB版が追加されました。
(個人的にはmicroSDスロットはあるべきだと思うが)
マシュマロでOSの進化は?
新型の6Pでは、Android6.0(マシュマロ)になり、Lollipopから進化しました。
具体的にどこがと言われると、今回のメジャーアップデートでは、見た目の進化はiOS9ほどはなく、ブラッシュアップ版という感じもします。
どんなことが進化したかは以下の記事を参照してください
モバイルOSの進化は停滞期か–「Android M」に見る現状と今後
カメラはnexus6Pで進化
nexus6Pでは背面カメラの画素数こそ1,300万画素⇒1230万画素に下がりましたが、
・赤外線レーザーオートフォーカス
・4K/30fpsの動画撮影
・240fpsのスローモーションビデオ撮影可
など、利便性やユーザー本位の機能アップが図られています。
こういうのは自分はとても好きですね。数字上のスペックでは量れない部分は多分にはありますし。
(じゃあそもそもスペック比較すんなって事にもなりそうですが)
ただ出っ張っているカメラ部はデザイン的にどうかなと思いますけどね。
バッテリーは微増だがAndroid 6.0で30%向上する?
初代の3220mAhから、6Pでは3450mAhに増えてます。
ただ、Android 6.0では、省電力などの電力管理を強化したため、先日の発表会でも「30%向上する」と言ってましたから、微増でもかなりバッテリー持ちは良くなっている・・・のかも知れません。
LTEバンドは◎
格安SIMで使用する場合、ドコモの周波数帯にどこまで対応しているかが鍵ですが、初代nexus6同様、nexus6Pも「B1/B3/B19/(B28)」がサポートされています。
これならOKですね。
特にB19の800MHzのプラチナバンドは、回り込みに強いので、建物の中、山間部等で活躍してくれます。
※B28の700MHz帯は2015年後半から来年開局予定。
サイズ:nexus6Pが細身に
5.7インチにサイズダウンしたのですから当然ですが、全長は変わらないものの、幅は約5mm以上コンパクトに。また、重さは6gだけですが軽くなりました。
約0.3インチダウンで、5mm細身になるのは有り難い事。ファブレットに近いサイズとは言え、できる限り片手持ちできるサイズは良いことです。
価格:新型は値段が高すぎるぞ
32GBの最小スペックで499.99ドル、日本円で約6万円程度の換算でしたので、「おお!安いnexus6キタ!」と喜びましたが、翌日のGoogleストアの価格を見てがっかり。
日本版は15,000円も割高の74,800円になっていました。無いですね。これは。
その他:デュアルスピーカーとUSB type-Cは魅力的
個人的にはデュアルスピーカーとUSB type-Cは良さそうに感じます。
スマホのスピーカーはたまにYouTube見たり、撮影した動画を見ると音で凹む事はありますから。
USB type-Cはどちらかというと利便性アップという意味で使いたい。上下リバーシブルUSBはきっと使いやすいだろうし。
この点は、いつも就寝時にLightningケーブルが羨ましいのですよ。
nexus6Pは買いなのか?
個人的には画面サイズダウンはいただけないなと。
恐らく対Apple(iPhone6SPlus)の為なのでしょうが、SONYのZ5 Premiumといい、iPhone6S Plusに直接対抗馬をぶつけるようにしなければならない事態なのか、Plus潰しなのか分からないですが、ユーザーそっちのけでメーカー同士の思惑でガシガシやり合って、既存のユーザーの愛情とか思いとか関係ないって感じも受けます。ええ。ええ。全くもって私の勝手な思い込みですけど・・・。私は6インチが使いやすいと踏んだGoogleに敬意を表して初代nexus6を買ったところもあるので、結構今回の6Pにはスペックやデザイン云々抜きで、画面サイズが下がったという点で結構がっかりしているのです。
まぁ先入観に凝り固まった愚痴ですけどね(汗)実物も見ずに言うなと心の声も言ってます。
そういう個人的な感情は抜きにしても、nexus6Pがお買い得かというと、今の価格(投げ売りで5万円)なら初代nexus6がオススメ。
もし今まで初代nexus6を使ったことが無いのであれば、50,000円程度で売り切りセール中ならアリです初代が定価なら6Pのほうがいい。
その程度の差。nexus6Pに、25,000円差を出してまで購入するメリットがちょっと薄いんですよ。
既存ユーザーは初代の出来があまりに良いので、サイズダウンする画面と、出っ張るカメラ部にはがっかりする人も多いでしょうしね。自分はnexus6の背面デザインのなまめかしさはうっとりするほど好きです。
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