Xperia C5 Ultraが発表され、俄然6インチスマホ市場は面白くなってきました。
以前、Xperia Z Ultraと比較してみました。
ライバルはズルトラでもありますが、少なくとも国内での実質的なライバルは『HUAWEI Ascend Mate7』でしょう。
ということで、Xperia C5 Ultraと、Ascend Mate7をスペック比較し、何がどれだけ差があるのか確認してみました。
※とは言うものの、Xperia C5 Ultraは国内販売するかはまだわかっていません。しかし後に記載する対応周波数を見る限り、日本でも使えそうです。
スペック比較
製品 | Sony Xperia C5 Ultra | HUAWEI Ascend Mate7 |
ディスプレイ | 6インチ 1,920×1,080 Full HD IPS液晶 |
6インチ 1920 x 1080 368ppi IPS-NEO液晶 |
CPU | MediaTek MT6752 (Coratex-A53) オクタコア 1.7GHz |
Hisilicon Kirin 925 オクタコア 1.8GHz / 1.3GHz |
RAM | 2GB | 2GB |
ROM | 16GB | 16GB |
OS | Android 5.0 Lollipop | Android 4.4 Kit Kat |
カメラ | 前面 1300万画素/ 背面 1300万画素 |
前面 500万画素/ 背面 1300万画素 |
バッテリー | 2930 mAh | 4100 mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n Bluetooth 4.1, |
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n Dual-Band Bluetooth 4.0, NFC |
SIMスロット | nano SIM x1 | マイクロ SIM x1, nano SIM(SDカードと共用) x1 |
SDカード | microSD (最大200GB) | マイクロ SIM x1, nano SIM(SDカードと共用) x1 |
3G/ 4G(LTE) |
LTE : 1(2100), 3(1800), 5(850), 7(2600), 8(900), 28(700), 40(2300) 3G : 850 / 900 / 1900 / 2100 |
LTE : B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B19/B20/B40 WCDMA : B1/B4/B5/B8/B19 |
サイズ | 縦164.2/幅79.6/厚み8.2 mm | 縦157/幅81/厚み7.9 mm |
重さ | 187g | 185g |
価格 | 50,000円前後 (予想価格) |
実売42,000円 |
解像度とCPUはほぼ互角
画面サイズは共に6インチで同じ、解像度も1920×1080のFull HDで同じですね。
また双方ともIPS液晶の為、視認性・視野角も良いです。
ただAscend Mate7は、IPS-neoという「黒」が綺麗に見える技術で、多少Mate7のほうが液晶としては良いコトに。
出典:http://www.j-display.com/technology/jdilcd/pictureq.html
CPU性能は双方オクタコア。
C5 Ultraは1.7GHz(x8)、Ascend Mate7は1.8GHz(1.8GHzx4 + 1.3GHzx4)と、Mate7はちょっと変則ですが、CPU性能的にはあまり変わらないでしょう。
違いが明確なのはOSとカメラ
OSはC5 UltraがLollipop(Android5.0),Ascend Mate7がKitKat(4.4)と、差がでます。
確かにLollipopはメモリに優しいので2GBのメモリでも快適動作するのは◯。
但し、Ascend Mate7もAndroid4.4で不満は出た事がありませんから、実用上はそれほど差がない。
カメラについてはC5 Ultraは売りでも有る『セルフィー(自撮り)』対応で、前面も1300万画素なのが大きな差。
Ascend Mate7は背面は1300万画素ですが、前面は500万画素です。
自撮りも良い画質で撮りたいという方は、C5 Ultraが良いでしょう。
バッテリー容量はAscend Mate7の圧勝
Xperia C5 Ultraは2930mAh,Ascend Mate7は4100mAhと、容量的にはAscend Mate7の圧勝です。
但しXperia C5 Ultraも、公式サイトではバッテリーはスタミナモードなどを搭載し「2days(2日間)」保つと書いてあります。スタミナモードやLollipopの影響も有るのかもしれません。
Xperia C5 UltraはdocomoLTEに対応してる
気になるXperia C5 Ultraの周波数対応ですが、一応こちらから公式スペックが確認できます。
Xperia™ C5 Ultra White paper (355 kB)
ここから主に格安SIMで使用されるdocomo周波数帯に照らし合わせ、Ascend Mate7と比較して見ました。
Band | 周波数(MHz) | docomo | Xperia C5 Ultra | HUAWEI Ascend Mate7 |
1 | 2100 | LTE/W-CDMA | ◯ | ◯ |
3 | 1800 | LTE | ◯ | ◯ |
6 | 800 | W-CDMA | ||
9 | 1700 | W-CDMA | ||
19 | 800 | LTE/W-CDMA | ◯ | |
21 | 1500 | LTE | ||
28 | 700 | LTE | ◯ |
これで分かるのは、Xperia C5 Ultraは日本でぼちぼち使えそうという事がまず大きな収穫。
基本的にはBand1に対応していれば、日本国内では圏外にはほぼならないと言われてます。
Bnad3は東名阪だけで使えるLTEバンドの為、その地域の人たちには良いでしょう。それ以外の方は使えませんね。
それとBand28に対応してますが、これはまだ2015年1月に利用開始になったばかりで、docomoでは非対応です。
つまり、Xperia C5 UltraのLTEバンドは、日本では東名阪地域を除けば、Band1しかないという事です。
使えるけど、ちょっと心もとない。そんな感じですね。
対してAscend Mate7を見てみますと、Band1と3はC5 Ultraと同様ですが、Band19に対応しています。
このBand19はプラチナバンドと呼ばれる郊外や山間部をカバーする、強い周波数帯です。
ここに対応しているのは大きい。
C5 UltraのBand28が生きるよう、docomoが早くBand28を運用開始してくれればいいのですが、恐らく早くて2015年末でしょう。
どうしてもXperia C5 Ultraを使いたい方は、そこまではBand1だけで凌ぎ切り、Band28の開通を祈るしか無いですね。
サイズと重さはほぼ互角だが横幅頑張ったC5 Ultra
製品 | Sony Xperia C5 Ultra | HUAWEI Ascend Mate7 |
サイズ | 縦164.2/幅79.6/厚み8.2 mm | 縦157/幅81/厚み7.9 mm |
スペック表から抜き出しましたが、サイズは縦方向で、7.2mmほどC5 Ultraが長いのを除けばほぼ同じです。
幅は狭額縁の効果もありC5 Ultraが2.4mm細い、厚みはAscend Mate7のほうが薄いですがわずか0.3mmです。
縦方向で7.2mm差は持ち易さにも多少影響しそうですが、C5 Ultraは6インチスマホで幅を79.6mmに仕上げてきたところは私は評価したい。
5.5インチのiPhone 6 Plusが77.8mmですから、C5 Ultraの79.6mmは相当頑張っています。
6インチだとどうしても「持ち易さ」は重要で、片手持ちがし易いだけで印象は全然違う。79.6mmはほぼ5.5インチクラスの幅と言ってもいいでしょう。
早く手に持ってみたい。
重量はC5 Ultraが187g、Ascend Mate7が185gとほぼ同重量です。
価格はXperia C5 Ultraがやや高い
Ascend Mate7は現時点で43,000円程度で入手可能です。Xperia C5 Ultraはまだ価格が分かりませんが、台湾での価格を見ますとだいたい53,000円程度のようです。
もしもSONYが日本国内で発売せず、エクスパンシスなどが輸入して販売となると、だいたい6万円程度にはなるんじゃないかと予想します。
こうなってくると、Ascend Mate7の価格がどれだけ安いかが顕著になってきますね。
Xperia C5 UltraとAscend Mate7はどっちが買い?
新しいXperia C5 Ultraが欲しい!
と言いたい所ですが、ここまで見てくるとLTEバンドの対応が現時点で1つしか無い点は心細い気がしますし、価格も決して安くない可能性がある点も気になります。
対してAscend Mate7は、LTEバンドはプラチナバンドにも対応し、安定しているし、価格も約4万円とこなれています。
ということで現時点ではAscend Mate7が一歩抜き出ているかな。
それでもXperia C5 Ultraには美麗な自撮りも綺麗ななカメラとSONYデザインがあります。
それに6インチで究極に削ぎ落としたサイドエッジにより、絶品の片手持ちのしやすさがある。(いや手に持ったことがないので「ありそう」ですけど)
Ascend Mate7を現在使っている人が乗り換える価値があるかと言われれば、今言ったようなことがプラスと思うなら「買い」ですが、決してスペックアップではないし、端末価格も高くなることが予想されるので、「乗り換えろー」というほどではないです。
しかしXperia C5 Ultraは本当に絶妙なサイズ感と機能、スペックを持っていて、この価格でこの使い勝手ならありだよねと思わせるものがあります。
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