中国のCUBOTのスマートフォン「CUBOT X20 Pro」を1ヶ月ほど使ったので、良い点といまいちな点をまとめてみました。
前回のレビューはこちらから。
【実機レビュー】約1.7万円で4G B19対応「CUBOT X20 Pro」ファースト・インプレッション~中華スマホ侮るなかれ!この価格で安物感ゼロ
良い点
買って良かったと思う点をまとめました。
デザイン : ガラスパネルと高級感
CUBOTと言えば低価格スマートフォンメーカーなので、正直質感までは期待していなかったのですが、意外にもかなりかっこよくて(ハードルが低かったのもあるけど)、かなり衝撃でした。背面のガラスパネルはほぼ鏡みたいな感じで美しいです。
明るく鮮明なディスプレイ
前述のように期待感が少なめというのもあり、「なかなかやりおるわい」と驚いたのがディスプレイ。6.3インチフルHD+解像度のIPSディスプレイなのですが、輝度も高くくっきりはっきりとしていて鮮明で見やすい。セールで150ドルぐらいの価格なのにと思うと出来過ぎです。
快適操作&ベンチマーク
X20 ProはSoC(CPU)にMediaTek Helio P60を搭載しています。その実力をAnTuTuベンチマークで試してみました。
AnTuTuベンチマーク(ver7)の結果としては約17.5万点。以下以前試した機種との比較を載せていますが、Ulefone ARMOR 6EのHelio P70よりも上で、Snapdragon835/Kirin970よりは落ちますが、充分なミドルレンジ性能と言えます。
ブラウザーでネット閲覧、カメラでの撮影、動画視聴、電子書籍漫画リーダー、ゲーム等々、私が普段使うアプリでの動作で不満が出ることはありませんし、もたつきなどもありません。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
OnePlus 7 Pro | Snapdragon855 | 371651 |
XPERIA 1 | Snapdragon855 | 356433 |
Galaxy S10+ | Exynos 9820 | 341168 |
OnePlus 6T | Snapdragon845 | 296894 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
honor 10 | Kirin 970 | 204400 |
Cubot X20 Pro | MediaTek Helio P60 | 175458 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Ulefoone ARMOR 6E | MediaTek Helio P70 | 142908 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
HUAWEI nova lite3 | Kirin710 | 129074 |
XPERIA 10 Plus | Snapdragon636 | 117822 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
Ulefone ARMOR 3 | Mediatek Helio P23 MT6763T | 95055 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
UMIDIGI ONE Max | Mediatek Helio P23 | 85236 |
カメラは意外と良い
20MP + 12MP + 8MPのトリプルレンズカメラの実力を試してみました。
以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。但し容量も大きいのでモバイルの方はご注意を。)
通常の「カメラ」アプリでの作例です。
低価格中華スマホというと、画素数高い割に実際撮ってみるといまいちという事が多いのですが、X20 Proは凄く良いわけではないものの、よく撮れています。
やや白っぽく撮れるなというイメージはありますが、葉の青々しさや、食べ物の色合いの派手さ、建物の明暗などがよく撮れていますし、背景をボケさせる「ぼかし」モード(いわゆるポートレート)でも不自然さがない写真が撮れます。以前の中華スマホでよくある「メモ程度」なんてことはなく、充分綺麗に撮れるカメラとなっています。
日本語もありプリインストールアプリケーションはシンプル
日本語は初期セットアップから選択でき、以後は完全な日本語で使用することができます。プリインストールアプリケーションも以下右のスクショにあるもののみで最小限しかインストールされていません。
いまいちな点
手放しで喜べるところばかりではないのが中華スマホらしいところなのですが、いくつかピックアップしてみました。
WiFi は5GHz帯をサポートしない?
コメントでご指摘頂いたのですが、Cubot X20 ProはWiFi 802.11a/acの5GHz帯をサポートしない(掴まない)という事があるようです。私のCubot X20 Proではちゃんと5GHz帯を掴みますし、我が家のWiFiルーターにも接続可能ですが、コメント頂いた方のケースでは2.4GHz帯しか掴まなくて、CUBOTに問い合わせたらそれが仕様(5.0GHz帯とスペックに書いてあるのはミス)と言い切られているようです。
このあたり曖昧なのがやや怪しい。
顔認証は暗闇では機能しない
これもコメント頂いたので試してたのですが、真っ暗の中で顔認証は残念ながら使えませんでした。
CUBOT X20 Proの場合、指紋認証リーダーがなく、PINやパターンなどの従来のセキュリティと、顔認証しかありません。顔認証システムは明るいときはかなりしっかりと認識してくれて、ロック解除も即座にできるので重宝しますが、寝ている時とか暗い場所で顔認証は使えません。ちょっとこのあたり勿体ないというか利便性という面ではマイナスです。
重い
そのままなのですが、重量は228gで6.3インチのスマホとしては正直重いです。
せめて199gあたりまで落とせればだいぶ感覚的にもも変わっていたと思いますが、このあたりは価格と質感を重視した結果なのでしょうね。ずっしり感ありです。
レビューまとめ
Cubot X20 Proはセールやクーポン時は150ドル程度で販売されるスマートフォンであることを前提にすると、「CUBOT頑張ったなぁ」というのが正直な感想です。
ガラス背面パネルの美しさ、ディスプレイの輝度の高さ、Helio P60のパワフルさ、使えるカメラ、LTE B19対応など、ここまで欲張って150ドルで本当にいいの?と心配になる。
反面、重かったり、WiFi 5Gが使えるか微妙だったりというマイナスもありますが、トータルで考えればプラス面のほうが大きいかなと思います。それでも228gという重さはネックになる人もいると思いますが、トータルではハイコスパスマートフォンと言えるでしょう。
価格
Gearbestでの価格は、149.99ドル=16,544円です。(記事作成時点の価格)各カラー同価格。
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