東芝の13.3インチノートPC「dynabook RX73/VWQ PRX73VWQSJA」を買ってみました。
これは息子がPCを欲しがった為なのですが、「欲しがったものをほいほい買い与えるのもなぁ」と思いつつも、PC使えないと社会にでてから苦労するし、そもそもちゃんと情報を自分で調べて、それをレポートなりで文章を書けるようになって欲しかったので、「息子への投資」として買ってみました。
中古のdynabook RX73/VWQに決めたわけ
購入理由はかみさんを説得して納得して頂けましたが、予算制限もあり、当然中古PC。なおかつ高校でレポートを友達と作りたいという事で、モバイルもできるようにという要望があり、13.3インチぐらいまでが限界でした。
15インチなら新品でも5万円未満のもあるんだけど13インチクラスが欲しいのでダメ、それならばと中華PCも検討しましたが、学校の授業(学校のPCでレポートとかプレゼン作成あり)で配列の相違があると使いづらいということで共に却下。
国内モデルの中古を2-3万で探していると、たまたまこのdynabook RX73/VWQが3万円台後半で売っているのを見つけ、速攻で買ってしまいました。これ、2016年夏モデルで、13.3インチフルHD、Core i3-6100U,4GB RAM、1TB HDDという仕様で、まずまずです。
2オーナー渡り合った(と思われる)だけあって、Offciceとマニュアル欠品で、そのあたりが安さなのだと思いますが、別に要らないものですし私にとってそれはむしろ歓迎です。
dynabook RX73/VWQ外観~傷無しで綺麗だが遅い
届いたPCを早速使ってみましたが、とても綺麗で満足感高し。結構PC歴長いのですが、所有という意味で東芝のdynabookを持った事がないのでわくわくです。
さすがの東芝品質のキー配列。Enterキーがやや大きいものの、←→カーソルキーの上が少し空いているなど、誤打しにくい配慮が見られます。
オプティカルドライブは要らなかったのですが、あっても困らない。また有線LAN端子があるのもさすが国産機で、ホテルとかでは助かるんですよね。と言っても高校生がビジネスホテルを使う機会があるか分かりませんが。ヒンジもがっちりしてて耐久性も良さそう。
ただ、13万円のPCとして見ると、ちょっとプラスチッキー過ぎるかな。3万円台で買ったので私自身は不満はないのですが、これが10万オーバーのPCとして売られていて店頭で買う決心をするかというと、私なら早々にスルーでしょう。
外観にはとても満足していますが、起動してみて分かったのは「めちゃ遅い」という点。起動してくるだけで90秒、ブラウザ起動もダブルクリックしてから7-8秒してからやっと立ち上がってくるような感じ。恐らくメモリ4GBと、HDD(1TB)が足を引っ張っているのでしょうが、10万円以上のPCと思えない遅さなので、このまま使っている方は相当イライラするんだろうなと。
というわけで、SSD化とメモリ増設をしてみました。
メモリ増設とSSD化して爆速化へ
まず簡単なのはメモリの増設。13.3インチのノートPCだと、最近はメモリがマザーボードにオンボードであることも多いし、もしメモリスロットがあっても1スロットのみという事も多いのですが、このdynabookはちゃんとメモリスロットがx2つあり、一つが空いています。そこで4GB RAMをAmazonで発注して買いました。買ったときは2980円。
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さてそれでは爆速化の定番、メモリ増設とSSD化をしていきます。まずはRX73/VWQをひっくり返して裏面にし、バッテリーを外して、メモリ蓋も外します。メモリは空いているスロットに挿せばOK。
SSD化する為には1TB HDDを取り外して交換する必要があるので、更にパネルを外していきます。外すのは簡単で、精密ドライバー1本だけ。14本全てのネジを外します。
ネジを外せば背面パネルは簡単に外れます。もうちょっとツメで際どく固定されているかなと身構えていましたが、ぺりぺりっと簡単に外れました。ちょっと肩すかしでしたが、こういうメンテナンス性の高さ好きですわ。あとは1TB HDDを取り出せばOK。
取り出したHDDとSSDと差し替えましょう。
ちょっとここで時間が前後してしまい申し訳ないのですが、本来は、HDDを取り出す前にSSDにクローン化させておけば、SSDが既にRX73/VWQのプリインストールイメージとなっているので、上図のようりSSDと交換するだけでいいはずです。ですが、、、何故か、クローン化はできたものの、起動するとWin10のライセンス認証=アクティベーションがパスしない。
これは構成が変わっているので致し方ない面もあるのですが、「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」が開かず、プロダクトキーの変更すらできない状態に。レジストリいじるかとかいろいろ考えましたが、よく考えたら東芝が山ほど入れているプリインストールアプリケーションも邪魔なので、クリーンインストールして安定したPCを作ったほうがベストだろうという結論に至りました。キー自体は別途用意したので費用は掛かってしまいましたが、調査/対策を講じる時間よりもお金をとったということです。しかしこのおかげでめちゃ早くなりました。
どのぐらい早くなったか
SSD化の恩恵は劇的でした。
まずは取り外す前のHDD (東芝 MQ01ABD100) をCrystalDiskMark 6.0.0で計測した結果。ひどい結果です。なぜか3段目のシーケンシャルアクセスもランダムアクセスと同数字なのは気になりますが、概ねこんなものでしょう。調べたらMQ01ABDシリーズは2011年発売のHDDらしい。そのおかげで激安になって人気だそうですが・・・ただ何度も言いますが、13万円以上のPCに廉価すぎるパーツを使うのはどうかなと。せめてSSHD(ハイブリッド)とか使えば良いと思うんですけどね。価格差も数千円レベルだし。
話が逸れましたがサムソン EVO250へのSSD化後の結果。(Cドライブを130GBで残りをDドライブへと分けています)
当たり前ですが圧勝です。シーケンシャルアクセスで5倍以上、ランダムアクセスでは1000倍以上。
結果として60-90秒近く掛かっていた起動時間が、18秒まで短縮されました。OS上の動作のもっさり感も皆無で、キビッキビのサクサクです。SSD自体の性能を考えればこの結果は当然のことですが、全く違うPCというぐらい快適になりました。
まとめ
言葉は悪いですが、HDD版のこんなくそ遅いPCを13万円以上で販売していたのはちょっと問題ですね。ちくちくと本文で書いちゃいましたが、東芝PCがなぜ不振か分かる気がしました。本体代金に対しての費用対効果を考えれば中古で手放したくなるのは分かります。値段分のバリューを顧客に提供していないのだもの。SSDとは言わなくとも自前でSSHDとかも持っているのだから、もうちょっとやりようはあると思うのですが(あくまでこのモデルに限りの話ですが)。
ただその分、こうやってパーツ交換でリカバリーすれば、一気に体感できるレベルで簡単に速度アップできるので、こちらとしてはありがたいですけどね。
メモリも2980円で8GBに増強でき、Chromeのタブを10個ぐらい開いても、もたつくことなく動作しているので、効果はかなりあったと言えます。
高速化総費用 合計 20,980円
<内訳>
4GB メモリ : 2980円
SSD EVO250 : 13000円(自宅の余り品ですが一応費用ということで計上)
Win10ライセンス: 5000円(DSP版の中古を購入)
dynabook RX73/VWQ 本体が約4万円なので、だいたい総額で6万円です。
6万円あれば、外資系メーカー(LenovoとかDELLとか)のローエンドPCを新品で買うことも可能でしょうが、SSDはたぶん無理だし、そもそも12-13インチを希望するとほぼ新品では無理。そう考えれば総額6万円でここまで爆速化できれば、かなりコスパの面でも満足です。ただどうしても中古良品を探すという手間は入るので、時間は掛かるのが難点ですけどね。ただある程度狙いをつけた機種を決めて、ヤフオク等のオークションと中古ショップの価格をにらめっこしていればそのうち巡りえると思います。