Elephone の中ではハイエンドとなるスマートフォン『Elephone U Pro』のレビュー後編です。今回は日本語やプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そしていつものように外に持ち出してカメラを試してみました。
前回のレビューはこちらから。
日本語化
日本語に関しては、設定から変更できるようになっています。
設定メニューもかなりの部分が日本語化されています。
プリインストールアプリケーション
以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。縦スクロールタイプのアプリ一覧なので多少重複しています。AnTuTuだけインストールしていますが、その他Google Play(Playストア)やGmailといったGoogleアプリは入っていますし、その他中国語の怪しいアプリはインストールされていないので、すっきりしてます。
ベンチマーク結果
今回レビューしているElephone U Proですが、SoCはSnapdragon660搭載です。
その実力をAnTuTuベンチマークで試してみました。
結果としては、「140784」でした。以下以前のスコアを比較として掲載しましたが、スナドラ835の20万点(には及ばないものの、充分ミドルハイクラスで、同じスナドラ660のZenFone 4より上です。(誤差の範囲内レベルではありますが)
AnTuTuのVer7は2割増しの結果なので、以前のverだとZenFone 4と同様に11万点強というレベルでしょう。
実際の使用感ですが、Chromeでネット見たり、Kindleで漫画/小説を読んだりという程度ならサクサクです。カメラが多少もっさり気味な程度。もちろんHelio P23程度なので重めのゲームは厳しいのですが、スーパマリオラン程度なら問題無く快適にプレイできました。
※Ver7/Ver6の参考結果
機種名 | SoC(CPU) | Ver7 | Ver6 |
---|---|---|---|
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 | 154076 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 | – |
Elephone U Pro | Snapdragon660 | 140784 | |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 | 112224 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 | – |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 | – |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 | – |
カメラの使用感: 意外と実力派
Elephone U Proは13MP+13MPのダブルレンズカメラです。そのカメラをテストしてみました。
まずは風景から。いつものようにベンチマークとしてXPERIA XZ1 Compactと比較です。*スライダーバーを左右に動かすと比較できます。
[twenty20 img1=”35787″ img2=”35731″ offset=”0.5″]設定は全て初期のままで撮っています。Elephone U Proはかなり綺麗に撮れています。XZ1 Compactは相変わらず濃淡強めで撮る傾向があり、空は青く綺麗に撮れるのですが、その分ビル群が暗くなっています。Elephone U Proは主体となるビル群が明るく綺麗に撮れていますが、その分輪郭がXZ1 Compactに比べると多少ぼやけたイメージになります。ただこのあたりは好みの問題で、シーン等多少設定をいじれば変わってきます。
次にダブルレンズカメラの実力も試してみました。俗に言うポートレートモードです。意外と言ってはElephoneに失礼ですが、こちらもかなりいい具合でボケ気味の写真が撮れます。
中華スマホだとフォーカスの当たっている位置を中心に円形にぼかすことが多く、これだと関係上手前にあるものも不自然にぼけたりするので良い写真が撮れない事が多いのですが、Elephone U Proはちゃんとそのあたりの整合性がとれています。ちなみに以下はGalaxy Note8で撮ったものですが、色合いも含めてElephone U ProはNote8と比較しても充分健闘していますし、実用性のある写真が撮れています。しかも何度も取り直したりせず、ボケ具合だけ軽く調整しただけで撮れるので、結構驚きました。中華スマホでもOnePlusやXiaomi以外でこれぐらいの写真が撮れるようになってきたのですね。
まとめ
●Good
- 5.99インチ のAMOLEDディスプレイは発色もよく鮮明で綺麗
- エッジディスプレイでほぼGalaxy S8+のデザインが美しい
- サイズの割に169gと軽量
- カメラが意外と良く撮れるし実用性が高いレベルにある
- スナドラ660はキビキビで速い
●Bad
- 6GB RAM版は価格が高い
- LTE B1/B3/B7/B20と対応周波数が少ない
正直な感想を言うと「Elephoneのレベル上がったなぁ」です。スナドラ660、5.99インチ AMOLEDとかスペックが単に上がっただけなら簡単な話なのですが、カメラの良さは意外でした。ダブルレンズカメラは普通に使えるレベルにあると思います。また、デザインの良さも秀逸で、Galaxy S8+を強く意識したデザインですが、堂々とクローンを名乗れるレベルにあり、チープさはほぼ皆無です。
対して難点は価格と周波数帯。周波数帯に関してはElephone はいつも少ない(B8すらサポートし無いことが多い)のですが、せっかく良いものを作ったのだからそろそろグローバルの周波数帯をサポートするようになると飛躍できるのになとちょっと残念。また価格は6GB RAM版はセールで460ドル程度と若干高い。OnePlus5Tがスナドラ835,6GB RAMで実売では500ドル程度で、しかもB19等のグローバルの周波数帯をサポートしている点を考えるとそちらをお勧めしたくなります。ただOnePlus5Tのような簡素(シンプル)なデザインが嫌いで豪華さや派手さが欲しい方も居るでしょうしそこは好みの差があると思います。今後4GB RAM版が発売される予定ですが、そちらが300ドル半ばぐらいなら、良質なスナドラ660機としてバリューがあると思います。
Elephone U Pro の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest では6GB RAM版のブラックが459.99ドル、ブルーが537.64ドルで販売中です。
・GearBest.com販売ページ : Elephone U Pro 4G Phablet – 6GB RAM + 128GB ROM
スナドラ660なので価格は高めですね。4GB RAM版は今後発売されるはずなので、こちらが300ドル台なら狙い目でしょう。6GB RAM版が500ドル程度するならOnePlus5Tのほうが周波数帯的にもスペック的にもお勧め。
送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月程度覚悟する必要があるので、早く欲しい方はオプション配送のExpedited Shipping(DHL)をお勧めします。わずか15.32ドルです。こちらは7-12営業日で届きます。
セール/クーポン情報はこちらに追記していくので、こちらも併せてチェックしてみてください。
【一気に100ドル引き!スナドラ660版290ドル】Snapdragon660+AMOLED 5.99インチ両サイドエッジディスプレイ『Elephone U』『Elephone U Pro』発売!
GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」