GEEKOMは、スペック比でかなりお買い得なミニPCを発売しているメーカーですが、そのGEEKOMから発売されたミニPC「GEEKOM A6」をレビューしていきます。
プロセッサにはAMD AMD Ryzen 7 6800Hを搭載し、32GB RAM、1TB SSDと性能は十分。
ウェブ閲覧や動画視聴はもちろん、軽めのゲームやクリエイティブ作業もこなせるミッドレンジ以上のPCです。
GEEKOM A6の特徴
GEEKOM A6は、Zen 3アーキテクチャベースのAMD Ryzen 7 6800H（最大4.7GHz/8コア/16スレッド）を搭載したミニPC。
サイズが概ね11.2cm角ぐらいと非常にコンパクトながら、32GB RAM/1TB SDDも搭載。
性能もパワフルで、動画編集やクリエイティブ作業、ビジネス、軽度のゲーミングまで幅広く対応。
最大の特徴は、USB4ポートと、HDMIポートを2基備えることで、最大3画面の4K同時出力に対応する高い拡張性です。
メモリとストレージは最大64GB/2TBまで換装・増設可能で、2.5Gbps LANやWi-Fi 6Eにも対応。コンパクトながら高性能と豊富な接続端子を両立した万能モデルです。
| 項目 | 仕様 |
| 製品名 | GEEKOM A6 (NUC A6) |
| プロセッサ (CPU) | AMD Ryzen 7 6800H (8コア/16スレッド) |
| GPU | AMD Radeon 680M Graphics (内蔵) |
| メモリ (RAM) | 32GB DDR5 (SO-DIMMスロット)※最大64GBまで拡張可能 |
| ストレージ (ROM) | 1TB M.2 PCIe SSD |
| LAN | 2.5GbE (2.5G LAN) |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
| ディスプレイ出力 | 最大4画面同時出力 (4K対応) |
| インターフェース |
HDMI 2.0 × 2USB4 (Type-C / 映像出力対応) × 1USB 3.2 Gen 2 Type-C × 1USB 3.2 Gen 2 Type-A × 32.5G LANポート × 1、SDメモリーカードスロット、USB 3.2 Gen 2 Type-A(前面)
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| サイズ | 約112mm × 112mm × 37mm |
| その他特徴 | Windows 11 Pro 、VESAマウント対応 |
*GEEKOM様にお借りしてのレビューです。
梱物と本体周り
同梱物は、ACアダプタ、HDMIケーブル、VESAブラケットとネジ、マニュアルです。
前面には電源ボタンとイヤホン/ヘッドホンジャック、USB 3.2 x2。
側面は放熱スリットが入っています。左側にはSDカードスロットがあります。
背面にはHDMI 2.0 × 2、USB4 (Type-C / 映像出力対応) 、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 Type-A x2、2.5G LANポート × 1があります。但しUSB PD給電はできません。
USB Type-C、HDMIx2の3つを使って、3画面同時出力も可能です。
底面はゴム足がしっかりとあります。
本体は11.2 cm x 11.2 cm x 3.7cmと超小型で薄型。しかしメタルボディの為、放熱面もいいですし、高級感もあります。
メモリ/SSD換装
SSDとメモリの換装はドライバー一本で可能です。
裏のゴム足を外して、ネジ4点を外します。
蓋を取り外すと更にもう一つ蓋があるので、こちらもネジ4点をとり外します。蓋にケーブルが繋がっているので注意して外します。(ケーブルはWiFiアンテナの線)
この内蓋は金属製で、SSDの放熱用ヒートシンクにも接触している為、SSDの放熱=SSDの安定稼働に役立つ蓋となっています。狭い筐体内ですが、その故に細かく管理されている事が分かります。
中には、PCIe NVMe SSD、DDR5メモリにアクセスできます。
搭載されているSSDはSATAで、より高速なNVMe SSDが増設できるようになっています。
デフォルトをNVMeにしてくれれば良かったのにという感じもしますが、これはコスト的な事ですから致し方ない。
メモリはDDR5 16GB x2 のデュアルチャネルで、最大64GBまで換装可能。SSDは2240サイズまでなら増設が可能です。
Windows11 ProはOEMライセンスか
ミニPCあるあるで、Windows 11 Proのライセンス形態が、ボリュームライセンスかOEMバージョンか気になる所です。
ボリュームライセンス版だと、基本的には一般的な企業内PCとして使うライセンスの為、ミニPCのように一般にリテール販売していると、将来的にマイクロソフトが「これだめですね」と言ってライセンスを取り消す可能性はゼロではないです。(限りなくゼロに近いでしょうが)
そんな心配があるので、GEEKOM A6はというと、ちゃんとOEMバージョンでした。
ベンチマーク
CPU-ZでのRyzen 7 6800Hの情報。
geekbench 6ベンチマークを試してみました。
シングルコア 2076，マルチコア 10326というスコアです。
シングルコアのスコアは第12世代のCore i7-1230U より上で Core i7-12700H より下ぐらいと、プロセッサ性能としては中の上ぐらいののパワフルさがあります。
続いてCrystalDisk Markでストレージのテスト。
1TB NVMe SSDを搭載しているのですが、結果は以下の通り。
シーケンシャルリードで6799MB/sとSSDとして非常に高速。実際データ書き込みや読み込みも速く、ストレスがない。
一応FF15ベンチをためしてみましたが、結果は”動作普通”でした。
大抵のミニPCは”困難”という評価になる事が多いのですが、プレイ可能なレベルなのは凄いです。
続いてドラゴンクエストX ベンチマークでは、とても快適となりました。だいたい70-80fpsは出ているので、ドラクエXは余裕。
デスクトップPCとして非常にパワフルで快適
ベンチマークにあるとおり、Ryzen 7 6800Hかなり強力で、ゲームも高すぎない負荷のものであればプレイ可能です。RDR2をプレイしてみましたが、なんら問題無くプレイできました。
グラフィックスの高い処理以外の用途でも当然ながらとても快適。Excel等の文書作成、パワーポイント等は楽々です。もちろん32GB RAMもあり、ブラウザーでタブを開きまくっても比較的余裕です。
総括 : 小型ミニPCだけど信頼性高そう
GEEKOM A6 32GB+1TB版の価格は63,900円と、性能比としては比較的リーズナブルなPCです。
クーポン等で約60,000円になるので、更にお買い得です。
またこのGEEKOM A6は内部を見れば分かるように、SSDの性能を下げずに使う為にヒートシンクを金属内蓋と接触させるなど、正直「小さい筐体にもかかわらずよく考えられているぞ」と感心します。しかも3年保証が付くのも、自信の表れでしょうね。
6万円で、Ryzen7 6800H、32GB RAM、高速1TB SSDのデスクトップパソコンが手に入ると考えれば、非常にリーズナブル。このスペックを買えば、よほどゲーミングPCを期待している方では無い限り、大抵の方には満足できる性能です。但しUSB4を搭載している為、eGPUを繋げばゲーミングPCとしても動作するでしょうし、SSDも増設できるなど拡張性の高さは小型ミニPCでも十分です。
価格
GEEKOM A6 32GB+1TB版は、Amazon/楽天/公式ストアで発売中です。
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