約3万円で16GB RAM+デュアルSSD。「GMKtec NucBox G10」ミニPCはリビングPCとして性能と価格が「これで丁度良い」

ミニPCメーカーのGMKtecから発売されているAMD Ryzen 5 3500U 搭載ミニPC「GMKtec NucBox G10」買ってみました。というのも価格と性能のバランスが良さそうだから。

16GB RAM+512GB SSD版で、セールやクーポン適用などで200ドル前後で買えるので、Intel N100ミニPCをリビングのTVに接続して使っているので、その代替として買ってみました。

GMKtec NucBox G10の特徴

GMKtec NucBox G10は、約10cm角程度の大きさの超小型ミニPCです。


CPUに4コア8スレッドのAMD Ryzen 5 3500Uを搭載し、メモリ 16GB DDR4で最大64GBまで換装可能。ストレージは512GBで、M.2スロットを2基搭載し、将来的な増設にも対応する高い拡張性を備えています。

また、HDMI、DisplayPort、USB Type-Cポートを組み合わせた3画面同時出力に対応。高速な2.5G LANや複数のUSBポートを装備し、Windows 11 Proをプリインストール。コンパクトさ、拡張性、利便性を兼ね備えたミニPCとなっています。

項目 仕様
CPU AMD Ryzen 5 3500U (4コア / 8スレッド, 最大 3.7GHz)
GPU Radeon Vega 8 Graphics
メモリ 16GB (8GB x2) SO-DIMM DDR4-2400 (最大64GB / 32GB x2 まで換装可能)
ストレージ 256GB/512GB (M.2 2280 PCIe 3.0 SSD)
ストレージ拡張 M.2 2280 PCIe 3.0 スロット x2 *空き1
OS Windows 11 Pro
無線通信 Wi-Fi 5 (802.11ac)
Bluetooth Bluetooth 5.0
有線LAN 1x 2.5Gbps LAN (Realtek 8125B)
映像出力 最大3画面同時出力
HDMI 2.1 (4K@60Hz)
DisplayPort 1.4 (最大8K@60Hz)
USB 3.2 Gen1 Type-C (DP1.4 4K@30Hz)
フロントポート 2x USB 3.2 Gen1 (Type-A)
3.5mm オーディオジャック (CTIA)
電源ボタン
リアポート USB 3.2 Gen1 Type-C (データ + 映像出力DP1.4)
USB Type-C (電源入力専用)
USB 2.0 (Type-A)
HDMI 2.1
DisplayPort 1.4
2.5G RJ45 LAN
ケンジントンロック
電源 Type-C入力 (19V / 3.42A)
寸法 103 x 98 x 42 mm
重量 約 284 g
その他 VESAマウント対応

梱物と本体周り

同梱物は、ACアダプタ、HDMIケーブル、マニュアル、ネジ一式、VESAブラケットです。

購入したのはAliExpressですが、マニュアルは多言語なものの、日本語もしっかりとありました。さすがは日本参入しているGMKtec。

本体はシルバーですが材質はプラスチック。価格的に致し方ないですね。拡張ポートは前面にUSB 3.2 Gen1 (Type-A)、イヤホンジャック。

背面は以下のポートとなっており、USB Type-Cの1つは電源用です。これだけの小さい筐体でHDMI/DP/USB Type-Cの映像出力も備えているので、3画面マルチディスプレイも可能です。

USB 3.2 Gen1 Type-C (データ + 映像出力DP1.4)
USB Type-C (電源入力専用)
USB 2.0 (Type-A)
HDMI 2.1
DisplayPort 1.4
2.5G RJ45 LAN

ACアダプタは日本で使えるコンセントタイプですが3pinタイプです。変換コネクタが必要にはなりますが、ACアダプタ自体が65W USB充電器の為、65W以上のUSB PD充電器があれば代用も可能。

メモリ/SSD換装

SSDとメモリの換装はドライバーレスで可能です。上蓋が手で簡単に取り外す事ができるので、誰でも換装し易いので助かります。

中には、SSD、DDR4メモリにアクセスできます。
搭載されているSSDはNVMe PCIeで、その下にもう1つスロットがあり増設が可能。

メモリは8GB x2 のデュアルチャネルの16GB。

32GB/64GBに換装したければ、2枚とも取り替える事になりますね。

ただ蓋が楽に外せて簡易に交換できるので、SSDやメモリさえ容易すれば簡単にできるのは有り難いです。

Windows11 ProはOEM/ボリュームライセンス?

ミニPCあるあるで、Windows 11 Proのライセンス形態が、ボリュームライセンスかOEMバージョンか気になる所です。

ボリュームライセンス版だと、基本的には一般的な企業内PCとして使うライセンスの為、ミニPCのように一般にリテール販売していると、将来的にマイクロソフトが「これだめですね」と言ってライセンスを取り消す可能性はゼロではないです。(限りなくゼロに近いでしょうが)

NucBox G10はどうかというと、結果はちゃんとOEMバージョンでした。

ベンチマーク

CPU-ZでのRyzen 5 3500Uの情報。

geekbench 6ベンチマークを試してみました。

シングルコア 948,マルチコア 2034というスコアです。このスコアは、IntelN100の少し上、Intel N150の下という感じで、パワフルとまではいかない。他のPCとかではシングル1200,マルチ3000ぐらいのスコアも見かけるので、N150以上のスコアなんですが、このあたりはもったいない感じ。

続いてCrystalDisk Markでストレージのテスト。
512TB NVMe PCIe SSDを搭載しているのですが、結果は以下の通り。

シーケンシャルリードで3039.86MB/sとNVMe PCIe SSDらしい高速さが現れています。

一応FF15ベンチをためしてみましたが、結果は”動作困難”でした。さすがにオンボードグラフィックは厳しい。

続いてドラゴンクエストX ベンチマークでは、とても快適となりました。だいたい70-80fpsは出ているので、ドラクエXは余裕。
つまり重すぎないゲームなら全然余裕です。

デスクトップPCとして非常にパワフルで快適

ベンチマークにあるとおり、Ryzen 5 5300UはIntel N100よりは上というレベルですが、16GB RAM/NVMe SSDのおかげもあってゲームやグラフィックスの高い処理以外の用途であれば、とても快適です。

Excel等の文書作成、パワーポイント等は楽々。

もちろんブラウザーなどもタブをたくさん開いても快適ですし、なによりミニPC特有の静音さもあり、デスクトップPCとして使いやすい。

拡張ポートも密集していますが配置がよく問題無く接続できています。

総括 : ちょうどいい性能と価格

GMKtec NucBox G10は、16GB+512GB版で価格が約30,000円。
そこを加味して考えれば、リーズナブルなPCです。

私の場合、デスクトップかリビングTV用という事で、ゲームはしないですし、Office系文書作成、動画視聴、ネット見るぐらいなので、Ryzen 5 3500Uがやや非力とは言え十分な性能。欲を言えばもう少しパワフルさが欲しかったですが、用途としては満たされています。

メモリは16GBと必要十分ですが、足りなければRAM換装もSSD増設もドライバーレスで簡単です。

パワフルさを求めたらキリが無いですが、「これで丁度良い」スペックと価格と思っています。

価格

GMKtec NucBox G10 16GB+512GB版は、212.41ドル(約3万3000円)でAliExpressでセール中。

更に、以下20ドルオフクーポンが使える為、最終値引き後価格は192.42ドルです。日本円でだいたい30,000円。

*20ドルオフクーポンコード : AFFMS20  /  JP1120

GMKtec G10ミニPCは、日本の楽天でも発売していますが、35,999円なので、AliExpressのほうが安く買えます。
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