ハイエンドハイコスパスマートフォン『HUAWEI honor 10』のレビュー後編です。
前回のレビューはこちらから。
日本語化
OSはAndroid 8.1ベースのEMUI8.1です。気になる日本語化ですが、初期セットアップ時から日本語及び地域「日本」が選択できました。
上記見ていただければわかりますが、設定等もほぼ完璧な日本語化がなされています。
ただ技適に関しては当然ながらサポートしていませんね。
プリインストールアプリケーション
以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。
フォルダごとにまとめられているので、かなり数が少なく見えますが、すべてを展開した場合、以下のように結構なアプリがプリインストールされています。(スクショの関係で一部ダブりがありますが)
ベンチマーク結果
HUAWEI honor 10はKirin 970というHUAWEI(HiSilicon)の中ではは最高のSoC(CPU)を搭載しています。その実力をAnTuTuベンチマーク(Ver7)で試してみました。今回試しているhonor 10は4GB RAM + 128GB ROMです
結果としては、「204400」と、上々の結果。
以下、過去のAnTuTuベンチマーク結果と比較表を掲載していますが、Snapdragon835と同程度という結果。これはHUAWEI P20 Proでも概ね同じ結果です。
実際、動作はキビキビで快適そのもの。カメラ、Web、設定、プリインストールアプリなどなど、一通り触っていて「モタつく」「遅い」などは感じません。私はスマホゲームはあまりしませんが、この性能なら存分に楽しめるはずです。
※AnTuTu Ver7の過去結果比較
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
OnePlus 6 | Snapdragon845 | 287343 |
XPERIA XZ2 | Snapdragon845 | 266288 |
XPERIA XZ2 Compact | Snapdragon845 | 265800 |
Xiaomi Mi MIX 2S | Snapdragon845 | 258741 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
HUAWEI honor 10 | Kirin 970 | 204400 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Elephone U Pro | Snapdragon660 | 140784 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
Xiaomi Redmi Note 5 | Snapdragon636 | 115626 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
TECLAST M89 | MediaTek MTK8176 | 97775 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
UMIDIGI A1 Pro | Mediatek MT6739 | 45258 |
カメラ
honor 10を外に持ち出して、Galaxy Note8とカメラ性能の比較をしてみました。背面のカメラはHUAWEIお得意の20MP+16MPのダブルレンズで、背景をぼかした撮影も可能です。またhonor 10はAIカメラとなっていて、撮影対象の状況に合わせて的確な設定で撮影してくれます。
以下曇天の中という条件が悪い中でしたが、海が多めの写真だと「ビーチ」、少なめだと「曇り」として判定して撮影してくれます。但しAIを有効にした場合、アスペクト比 4:3しか設定できませんでした。このあたりはやや難点かも。
それでは写真例(対比は上がhonor 10、下がGalaxy Note8)。
風景
曇天の中の港ですが、上のhonor 10のほうが若干暗め。Galaxy Note8は船の影、岸壁部分を見ると分かりますが、明るめに撮れています。ディテールもGalaxy Note8のほうが精細感はあります。ただ実際の海の色はhonor 10のほうがリアルに再現しています。このあたりはAIの判定によって撮れる写真の色合いも変わるので、気に入らなければAIを切って撮るというのも1つなのかなと感じた。
ワイドアパーチャーモードでのボケ感のある写真
上がhonor 10で下がGalaxy Note8ですが、honor 10は今度は少し明るめ、Galaxy Note8が暗め(濃淡強め)になりました。多少画角が違うのもありますが、共に奥行き感のあるいい写真が撮れていると思います。
ただhonor 10は空と山の輪郭が若干不自然にぼけてるようにも見え、これはボケを強くしすぎたと後悔。ただhonor 10はリフォーカスが可能なので再調整は可能なのが良いところで、失敗してもあとからなんとかなるのは大きなメリット。Galaxy Note8はボケ具合を調整可能ですが、honor 10のように「フォーカス位置」までは調整できません。
honor 10で撮ったワイドアパーチャーモードの写真を追加。ちょっとした看板ですが、背景を淡くボケさせる事で、看板を引き立たせる事ができてます。
全体的に、ライカ監修のP20のカメラの領域までには至っていない感じもしますが、それでも充分ハイレベルの写真は撮れています。Galaxy Note8とこうして比較しなければ、素直に「綺麗に撮れてる」と思いますし。またカメラの能力とは別に、ワイドアパーチャーモードで撮った写真がフォーカス位置の調整とボケ感の調整が可能な点は大きな利点。気軽に写真を撮っておいて、後から再調整して仕上げるなんてことも余裕で可能。家族で旅行行った際に、昼間に写真撮りためて、ファミレスでご飯出てくる前にちょとょっと調整して、家族で写真を見るなんてこともできちゃいます。こういうのはGalaxy Note8を含め、他社では出来ない事で、大きなメリットです。
まとめ
●Good
- 背面は光の角度でブルーの色合いが変わり、高級感は無いが爽やかなイメージで好感が持てる
- ノッチは比較的小さめ
- 写真が綺麗に撮れる/ワイドアパーチャーモードも美しい
- ワイドアパーチャーモードは撮った後にリフォーカス/ボケ調整が可能
- AnTuTuベンチマークで20万点越えとパワフル
- 前面に指紋認証リーダーがあり利便性が高い
- ドコモ/ソフトバンク系のプラチナバンド対応
- 高いスペックバランスにも関わらず400ドル程度で買える
●Bad
- HUAWEI P20シリーズと同等の写真が撮れるわけではない
honor 10は同社のHUAWEI P20とスペック面では同等レベルにあり、P20比で200ドル(2万円程度)も安く買えてしまう、非常にお買い得なスマホです。そういった面でP20と同等なのか?という視点でどうしてもレビューしてしまいましたが、全体としてはとても高いレベルでまとまったスマートフォンと言えます。
カメラに関しては、HUAWEI自体がスマホカメラの性能のトップブランドになっているのもあり、期待値がもともと高すぎるというのもあり、P20やP20 Proと比較するとやや落ちます。それでもリフォーカス/ボケ調整といった撮影後の利便性はそのままですし、写真自体も普通に考えれば充分美しく撮れていて、多くの人にとって不満は出ないでしょう。
利便性という面ではフロントに指紋認証リーダーがあり、「テーブルに置いたままロック解除が可能」というメリットが大きい。他にもLTE B8/B19のソフトバンク系/ドコモ系のプラチナバンドにも対応してます。Kirin970の性能は、Snapdragon845がAnTuTuベンチマークで28万点あたりを出している事を考えるとやや落ちますが、20万点越えなら高負荷のゲームをする場合以外では、体感出来る差を感じる事は無いでしょう。
スマホ界最高性能レベルのカメラが欲しいという方はP20シリーズを買うべきですが、総じて、これだけの性能/使用感で、わずか400ドル前後ぐらいから買えてしまうのは、超が付くほどハイコスパです。
honor10の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest では4GB RAM + 128GB ROMの価格は409.99ドル。
・GearBest販売ページ : HUAWEI Honor 10 4G Phablet – Global Version
送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月程度覚悟する必要があるので、早く欲しい方はオプション配送のExpedited Shipping(DHL)をお勧めします。わずか12.99ドルです。こちらは7-10営業日で届きます。
セール/クーポン情報はこちらに追記していくので、こちらも併せてチェックしてみてください。
【338.99ドルはお買い得】ハイエンドハイコスパ! HUAWEI 『honor 10』発売中! 4G B19対応/P20とほぼ同性能で400ドル前後で激安
GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」