シャープAQUOS『LC-52XL10』はモスアイパネルの清掃が困難なのです

我が家のリビングTVとして、先日シャープクアトロンプロ『AQUOS LC-52XL10』という52インチTVを買いました。
シャープAQUOS モスアイパネルの掃除

我が家ではコストとの兼ね合いで2Kに収まったのですが、それでもこのTVは、2Kなのに4Kを擬似表示させられるってことで大満足です。正直、4K表示させることなんてまず無いんですけどね。
2020年のオリンピックの頃かな~。

ところで、大満足なこのTVにも問題が。

それは画面の汚れを雑巾で拭いてはいけないという点。
「いやいや。なにそれ?」
と普通は思うでしょうが、これちょっと特殊で「モスアイパネル」という液晶なんです
モスアイパネルは、液晶画面の反射を最小限に抑える構造で、ギラつきを抑えられるわけです。
モスとは蛾の事なんですが、その蛾の目を参考に作られたから「モスアイパネル」って言うのです。
シャープAQUOS モスアイパネルの掃除

しかし、このモスアイパネルは表面には目に見えない凸凹があり、その凹凸のおかげで光の反射が少ない仕様なのですが、逆に汚れもこの凹凸に入ってしまい、雑巾で拭くと汚れが隙間に詰まって余計に汚くなるというちょっとやっかいな仕組みなのです。

その為、我が家では子どもたちにも「テレビ触っちゃダメ!」指令を出しています。

それでもやっぱりいつかは触ってしまうもの。
しかも最初は大人な妻でした。
テレビの周りを拭くときにうっかり触り、それを「やべっ」と思って雑巾で拭いてしまうという悪循環。

するとこんな感じで汚れてしまう・・・
シャープAQUOS モスアイパネルの掃除

モスアイパネル専用クリーナー購入

そんなわけで、これ買ってみました。

シャープ モスアイパネル専用クリーニングキット
シャープAQUOS モスアイパネルクリーナー
シャープ純正です。というか純正しかない。
こんなシャープのAQUOSの一部モデルだけでしか採用されていないテレビの専用クリーナーなんて普通は売ってませんしね。

結構なお値段なので、「ちゃんと仕事してくれるんだろうな!」という期待感の元使用してみました。

まず、1の液を使用して、付属の指定の布(グレー)に液をプッシュ!
シャープAQUOS モスアイパネルクリーナー
その布で汚れている箇所を叩くようにする。汚れをこれで浮かせるらしく、要はワインなんかの染みこぼしを取る要領ですかね。
シャープAQUOS モスアイパネルの掃除
次に2の液をブルーの布にプッシュ。
シャープAQUOS モスアイパネルクリーナー
そしてこのブルーの布で、汚れた箇所を拭き掃除。
シャープAQUOS モスアイパネルの掃除
ですが、ここまでやるとかなり不安感が増します・・・(汗)
シャープAQUOS モスアイパネルの掃除
「もしかしてやり方間違えたか?」「パネル修理か?」と不安になる。

しかしまだ最後の工程が残っている。
「これは純正クリーナーだ。信じろ」と自分に言い聞かせて、最後の工程へ。
最後は添付の白い布で2の液を拭き取るのです。拭き取るだけでいいのか・・・?と半信半疑ながら・・・
シャープAQUOS モスアイパネルの掃除
ここでやっとなんとか体裁を整えたというか冷や汗が少し引いた。

こんな感じの流れで終了です。
汚れを取るだけでなにこの面倒な作業は。

汚れはとれた?

で、実際はというと、

「綺麗にならねぇ~!!」

いやある程度はなりますよ。
指の跡や、雑巾の汚い拭き跡なんかはちゃんと無くなります。しかし、伸ばしただけって感じで、汚れた箇所は綺麗だけど、それを拭いた範囲の端っこがまた汚れるという、、、仕事が永遠に無くならない。

油汚れを床に落としてしまい、そこを雑巾で拭いたら周りに伸びてしまった・・・みたいな。
で、油は綺麗には取れてないけど、広く伸ばしたらまぁ多少目立たなくなったからいいか的な妥協です。

確かに、画面を点けてテレビを見ている間は全く気にならないし、汚いとも思わない。普通に綺麗です。
テレビを消したらちょっと汚いなと思うレベルまで綺麗にはなりました。

でも「メーカー純正専用クリーナー」を使用した結果としては、期待値からは程遠い。

結局20cm四方くらいの部分汚れを綺麗にしていったら、50cm角くらいまで範囲が拡大してしまい、もっとやろうと思えばできるけど、55インチの画面半分で止めてしまいました。
シャープAQUOS モスアイパネルクリーナー

LC-52XL10 の評価

このモスアイパネルの特性は、私は知った上で購入していました。
だから文句言う筋合いではないのですが、メーカーとしても解った上で発売していた所もあると思いますので、こればかりは仕方ないかなと思ってます。
実験的な意味でね。

それでもモスアイパネルは現在でも主力機種に投入されているシャープの貴重な技術。
他社パネルに比べて反射が少なく、素晴らしい性能であることは間違いないです。
特にシャープの苦境を見ると、どうしても日本人として応援してあげたくなる。

もちろん、価格に対して性能が上回っているのは間違いなく、自社パネル生産でこのコストとクオリティはさすがです。
他社は中華系や韓国系のパネルを輸入して作ったりしているので、どうしても価格が劇的には安くならないし、シャープのような様々な取り組みが見られないんです。(個人的に)

価格.comの口コミや、世の中の人柱たちの警告を無視してこのテレビを買ったというのはそんな意気込みもあったのですが、やっぱり口コミは「モスアイパネルの汚れが取れないってのさえなければなぁ」でだいたい一致してます。

実際汚れの取れ具合はいまいちですが、テレビを見るのに支障はないし、消している時に「ちょっと気になるなぁ」レベルです。
ただ、友達や親類を自宅に招いた時に「あら、この家はテレビの汚れが気にならないのかしら」と思われるのがちょっと癪です(笑)
「いや、これはモスアイパネルと言ってね・・・」
と説明するのも野暮なので、テレビは音を消してでも点けるようにしてます(汗)

シャープAQUOS モスアイパネルクリーナー
最新情報をチェックしよう!

家電の最新記事8件