【実機レビュー】世界最小レベルのスマートフォン『Jelly Pro』が届いたのでファースト・インプレッション

Kickstarterで出資した、世界最小レベルLTEスマートフォン『Jelly Pro』が届きました!

今回は初回ということで、オープンボックスと外観を中心にファースト・インプレッションしていきます。

Jelly Proの特徴

Jelly / Jelly Proは中国のUnihertzが開発したスマートフォン。
ノーマル版(無印のJelly)と、Jelly Proの2タイプがあり、RAM/ROM容量の違いとなっています。

RAM 1GB+8GB ROMが無印、ProがRAM 2GB+16GB ROMとなっています。私が注文(出資)したのはProのほうです。

ディスプレイサイズは2.45インチ。本体サイズは高さ92.3×43×13.3mmで、フリスクを一回り大きくしたイメージ。(ちなみにいまは世界最小ではなく2位だそうです)

CPU(SoC)はクアッドコアAndroid7.0

またスペックを見て頂ければ分かりますが、重要なのは「日本の4G LTEでプラチナバンドのB19をサポートしている」点です。

開梱

Jelly Proを開梱していきます。箱の裏にはスペックが記載されています。

同梱品は、マニュアルと液晶保護フィルム、microUSBケーブル、USB充電器です。充電器自体は5V-1Aで低速と言って良いものでした。また一番右は私がオプションで注文した専用カバーがあります。

それにしてもめちゃ小さい。前にも書きましたが本当に大きなフリスクというイメージ。プラスチック製ではありますが、ブルーの色合いが鮮やかでチープさがあまりないのがいい。

日本語あり

初回起動時は英語版でしたが、言語設定で日本語があり、問題無く日本語化可能です。

外観

ここからはざっくり外観周りをチェック。

上部には2MPのインカメラがあります。2MPというのは昨今のスマホを考えるとだいぶしょぼいスペックですが、無いよりはいいでしょう。こんなに小さいのだから多少妥協(インカメラが無くても)しても良いと思うのですが、「世界最小とは言っても※※が無いしねー」と難癖付けられたくないという意地なのかなとか思ってしまいます。

その流れで結構秀逸だと思うのが、画面内のナビゲーションボタンではなく、画面下部にタッチ式のホームボタンとその左右に”戻る”、”アプリ切り変え”キーがある点。サイズがかなり小さいので操作性に難ありかなと最初は思っていたのですが、このナビゲーションボタンのおかげで操作性が格段に良いです。

ホームボタンは充電中などにしっかりと光り、インジケーターとしての役割を担います。

右サイドには電源ボタンとmicroUSBの充電端子があります。USB Type-Cだったら完璧なんですが、そもそも100ドル以下(79ドル)だし無理も言えませんね。

左サイドにはボリュームボタンがあり、ボタンはUp/Downで独立しています。サイズ的なものもあると思いますが、電源とボリュームボタンが左右で分かれていて、しかもボリュームボタンは2つに分かれているというのは結構使い勝手へのこだわりを感じますね。この価格でよくぞやってくれました。

上部側面にはイヤホンジャックがあります。iPhone含め、イヤホンジャックは廃止というトレンドがある中、また「最小」にこだわるスマートフォンでありながら、イヤホンジャックを残してくれたことに感謝ですね。

下部側面。充電端子のmicroUSBが右側にあるため、下部には何も無し。穴が空いているのはマイクですね。

背面には上部に8MPのカメラがあります。どんな写真が撮れるかはまた別途記事にしたいと思います。下部のロゴの下にあるスリットはスピーカーです。

Jelly Proは裏蓋が開いてその中にSIM/microSDカードを挿入できるようになっています。バッテリーも取り外せます。ただそのバッテリーですが、出荷時はご覧のようにビニールに包まれているのでそのままでは通電できません。ビニール袋を剥がして再装着が必要です。ちなみにカバーは結構最初は硬い。コツは爪や硬いカードを差し込んでカバー周りをぐるっとすると開け易いです。

下部と上部にはアンテナ(だと思います)が張り巡らされ、苦労の跡がうかがえます。

バッテリーを外すと、microSD、nano SIM x2が現れます。DSDSですが、4G+2Gの為、実質Single Channelです。ちなみに、FCC等の認証マークが見えますが、技適マークはありません。後ほどソフトウェアアップデートで設定メニューから表示できるようになるようです。

専用カバーでよりキュートに

オプションで買ったJelly専用カバーを装着してみました。めちゃかわいい。

ブルーもちょっとだけ濃くてツートンになり、デザインの一つとして溶け込みます。ストラップホールのデザインも素敵。私の場合、最終的には小学生の子供に持たせるつもりなので、こういう軽量・コンパクト、且つデザインでも良いものというのはありがたい。機能を限定させるホームアプリを入れて持たせたいね。

実重量と手に持った感覚

実重量の計測です。60g台のはずですが、実際は72gでした。とは言っても、充分軽い。

もちろん小さいから持ちやすく、スマホというよりモバイルバッテリーという感覚。その小ささはiPhone 7 Plusと比較してみました。iPhoneが高級ホテルなら、Jellyはカプセルホテル(比喩になってる?)のよう。Androidはこういうアイデアが自在で、Jelly Proを触っていると「Androidいいな」とつくづく思ってしまう。

外観チェックの感想

小型のスマートフォンはいろいろとありますが、ここまで突き詰めて小さくしたものはまずないので、ほぼ世界唯一と言って良いと思います。

ポップなカラーでチープさもなく、79ドルであった点を考えると、全く不満がありません。

電源/ボリュームボタンが左右で分かれている点や、ホーム/ナビゲーションボタンが独立している点など、操作性に関しても「ただ小さいだけ」ではない使いやすさを追求しているのも好感触。

私の場合は子供に持たせるスマホという意味でJelly Proに支援したわけですが、手にするまでは「どうせしょぼいんだろうな」とか思っていたのが良い意味で完全に裏切られ、「そう! こういうのが子供向けに欲しかった!」とドンピシャの製品でした。

私のような用途ではなくとも、サブスマホとしてとか、ルーター代わりとしてとか、海外に持って行く臨時のスマホとしてとか、用途としてはいろいろとあり得そうです。FDD-LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20とdocomoプラチナバンドに対応しているし、技適も今後は表示されると言うことで国内では充分使えます。

レビューはもう少し使ってみて【カメラやベンチマーク等いろいろ使ってみた編】として掲載予定です。

Jelly / Jelly Proの購入は、現在のところ「ヴェルテ」で販売しています。但し価格は25800円と79ドルで買った私からするとちょっと高いかなと感じますが、Kickstarterでの出資が終わった以上、ここからしか買えません。(いまのところ)

Jellyシリーズに関しては、unihertz公式オンラインショップからの購入をお勧めいたします。
unihertz公式オンラインショップ

私はここから直接買っていない(出資していた)ので、購入サポートはできませんが、価格も比較的安いですし、送料は無料(Free Shippingの記載あり)のようです。支払いはPayPalが使えますので、配送先を英語で入力でき、PayPalアカウントがあれば、購入は難しく無さそうです。

2018/02/17追加
Unihertzが公式に技適取得して、日本のAmazonで販売をスタートしました。価格は1.4万円弱と良心的です。

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