2016年3月24日、LINE CONFERENCE TOKYO 2016が開かれ、
LINEがMVNO(格安SIM)に参戦することが発表されました。
LINE株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:出澤 剛)は、本日開催された「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」において、新たにMVNO(仮想移動体通信事業者)事業に参入、「LINEモバイル」として今夏を目処にサービスを開始することを発表いたしましたので、お知らせいたします。
Source : LINEプレスリリース
サービス開始は2016年夏頃。
面白いのは、ただ参戦して数多あるMVNOの中にブランド力だけで展開しようというのではなく、ちゃんとLINEを核とした付加サービスを充実させている点です。
「LINE」「Facebook」「Twitter」使い放題
ソーシャルサービスに関しては、データ通信量に含まず、使い放題が可能という事。
これにはLINEトークや、タイムライン投稿も含まれるし、LINE無料通話の通信量も含まれるというのだから凄い。
もし通話の双方がLINE MVNOを使っているなら、ずっと繋ぎっぱなしでも通信量は消費しないという点では人によってはメリット出そうですね。
私がちょっと思いついたのは、車2台で旅行に行ったりした際、運転中2台をずっと繋げておいて「次のICで休憩しようぜ」とかできそうだなと。双方ハンズフリーにして無線器的な使い方が面白いかと。
1ヶ月500円からの「LINE」使い放題プラン
MVNOとしての回線はドコモ回線を使ったサービス提供になります。まぁドコモかauしか選択肢がなく、大規模に展開したいLINEとしてはドコモ回線しかないでしょうね。
1ヶ月500円からのプランと言う事で、業界最安値をうたうDMM mobileあたりと安さ勝負することになりそうです。
この価格は恐らく1GBのプランだと思いますが、それ以上のプラン/料金に関しては発表されていません。
2016年夏頃の開業に近くなったら次第に判明するでしょう。
様々な付加サービス
どんなサービスを「付加サービス」として提供するかはまだ判明していませんが、その一つとして「LINE MUSIC」のデータ通信量をカウントしないと言う事が検討されています。
近年スマートフォンの性能向上と通信環境の高速化・大容量化に伴い動画・音楽・音声などコンテンツのリッチ化が進み、特に若年層においてデータ通信料が大きな負担となっています。そこで「LINEモバイル」では、音楽配信サービスをはじめとしたコンテンツサービスにおけるデータ通信量をカウントしないプランの提供も視野に入れてまいります。
なかなか面白そうなMVNOになりそう
MVNOは現在あまりにも多くあり、結局のところメジャーな会社(IIJ/楽天モバイル/mineo等)に集約されていくのではないかと思いますが、それらの会社の差別化も料金/通信スピード意外ではなかなか難しいのが現状。
そこに後発のLINEがMVNOとして入り込むには「付帯サービス」で差別化をはかるしかないわけですが、「自社サービスだけでなく、ソーシャルの通信量もカウントしない」というのは結構面白い。私はTwitterが通信量を圧迫するほど使いませんが、動画の自動再生などもありますし、毎日ちょこちょこチェックするような方は結構地味に利いてくるかもしれません。
LINEはスマホ使いにはほぼインフラみたいなものになってきてますから、価格と通信速度がある程度良品質を保てるなら、有力なMVNOになってくるかもしれませんね。