5.5インチ防水防塵タフネススマホ『NOMU S30』のレビュー後編です。
前回のレビューはこちら : 防水防塵タフネススマホでも5.5インチ大画面『NOMU S30』実機レビュー! 外観チェック編
お借りしてから2週間ほど使用経過したレビュー後編です。いつものようにメモリやストレージの空き容量のチェックなどの基本的な点と、ベンチマーク、カメラ画質比較をXPERIA XZとやってみました。またメーカーさんからの強い要望でドロップ(落下)テストをしてみました。
日本語化
中国のSIMフリースマホですが、日本語は初期セットアップ時から選択可能です。日本語でセットアップが完了すると、メニュー関連も違和感のない日本語になります。Google Playもあるし、その他Google謹製アプリもしっかりとインストールされています。
メモリ/ストレージ容量
S30は、メモリ4GB、ストレージは64GBで、タフネススマホとしては余裕がある仕様です。実使用量も以下の通、デフォルトではかなり余裕かあります。
ベンチマーク
SoC(CPU)はMediaTek Helio P10の2.0GHzオクタコアでAnTuTuベンチマークの結果もそれに応じて53,722とミドルスペックレベルです。
以下、比較用に過去にベンチマークした機種の結果も掲載していますが、同SoCのXPERIA XA Ultraよりは4,000点ほど高いのは、RAM容量の違いかも知れません。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTuスコア |
---|---|---|
OnePlus 3T | Snapdragon821 | 163834 |
Xiaomi Mi MIX | Snapdragon821 | 153824 |
AXON7 | Snapdragon820 | 143811 |
XPERIA XZ | Snapdragon820 | 137776 |
HUAWEI P10 Plus | Kirin960 | 136173 |
Galaxy S7 | Exynos 8890 | 129310 |
Elephone S7 | MediaTek Helio X25 | 100104 |
Xiaomi Redmi Pro | MediaTek Helio X20 | 93285 |
HUAWEI P9 | Kirin 955 | 89387 |
XPERIA X Compact | Snapdragon650 | 77226 |
NOMU S30 | Mediatek Helio P10 | 53722 |
XPERIA XA Ultra | Mediatek Helio P10 | 49112 |
OUKITEL U20 Plus | MediaTek MTK6737 | 40570 |
OUKITEL U15 Pro | MediaTek MTK6737 | 40219 |
Ulefone ARMOR | MediaTek MTK6753 | 37435 |
京セラTORQUE G02 | Snapdragon 400 | 25586 |
SHARP AQUOS SH-RM02 | Snapdragon 400 | 23516 |
動作自体も充分サクサクで、カメラ等のプリインストールアプリ起動/動作、自分でインストールした各アプリケーションの動作において、不満を感じることはほぼありません。私がよく使うのはKindle、Chrome、YouTubeなどですが、動作が遅い・カクつくといった事は皆無です。
カメラは意外といい
最近愛用しているXPERIA XZと比較してみました。双方設定はAUTOでHDRだけOnにしています。
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こうやって見比べると意外(失礼)にもS30のカメラが明る撮れている事分かる。XPERIA XZはたまたまなのかなと疑い数枚写真を撮りましたが、ディスプレイでは明るいのですが、実際写真を見ると暗く見えてしまう。この日は曇天でカメラ撮影としては今ひとつの天気だったというのもありますが、S30は見た目よりは明るめに撮れていました。
ただ若干オートフォーカスの焦点が合うまでにラグがある。シャッターをタッチしてから1秒弱で「カシャッ」とシャッターがきれる感じで価格・性能相応です。
タフネステスト
さてメーカーのNOMU様の強い希望により、防水&ドロップテストを慣行しました。借り物のスマホを投げるというのはあまり心臓に良いものではありませんが、メーカーがやっていいというのだから良いでしょう。とりあえず自宅の海水水槽に沈めて、その後に芝生と石畳と2パターンでドロップテストを実践してみました。
■水中にIN
IP68防塵防水のS30。海水はIP68の範疇ではありませんが、自宅の海水熱帯魚水槽に沈めてみました。IP68では水中で30分放置しても動作することとなっているので、30分放置してみましたが、全く問題なし。ただ水中ではタッチパネルが効かないので、「水中に潜ってお魚ちゃんをカメラに収めたい」という場合には注意が必要。ボリュームボタンでシャッターを切る設定が見当たらないので動画撮影をスタートしてから潜るなど工夫しないとダメですね。→mkxl様よりご指摘があり、カメラの設定の中にボリュームボタンへの割り当てがありました。「Volume Key Shut」をOnにすると、水中でもシャッターがきれます。ご指摘ありがとうございました!
※海水での使用を保証するものではないので、もし海水に漬けたら良く洗いましょう。
硬い石畳(というかタイルっぽい雰囲気ですが)の上に落としてみました。気が引けて優しく落としている点はご容赦下さい。結果としてはラバーから落ちている限り傷一つ付けられない。
とは言ってもそんな優しさだけではテストにならないので、側面のアルミ側から落としたら凹んで傷は付きました。
しかし「傷付いただけ」です。凹んでもいますがスマホとしてはノートラブル。普通に動いています。何回か投げましたが、石畳を転がったりしたにも関わらず裏面には傷も付かない。さすがはタフネススマホメーカーで一番タフなモデルです。
良い点/いまいちな点まとめ
●Good
- 5.5インチフルHDディスプレイはタフネススマホとしては見やすい
- ひたすらタフで落としても安心
- ミドルレンジスマホとして実用上はキビキビ動き使いやすい
- カメラが意外と綺麗に撮れる
●Bad
- 270gはやっぱりちょっと重い
- 物理ボタンがほしい
不満点としてはやはり少々重いのと、水中やグローブでも使いたいという事も考えると物理ボタンがあった方が良いでしょうね。ただ重さに関してはそもそも覚悟の上で買うものだし、タフネススマホ自体、210-220gが当たり前なところを考えるとそう重いわけでもない。6-7インチのタブレットぐらいの気持ちで使うなら気になりませんね。
良い面で見ると、タフネススマホは概ね5インチ未満が多いのを考えると、S30の5.5インチの大画面は単純に見やすく使いやすい。これは大きなメリット。更に一般的にはタフネススマホはローエンドなのですが、S30はミドルスペックの為、操作性、反応もキビキビで、違和感無く普通に使える。低スペックのように気を遣う必要が無いという「普通」が大切ですよ。
タフさも見た目通りしっかりあり、よほど酷いぶつけ方をしない限り傷もつかないのはさすが。カメラも思っていたよりは遙かに綺麗でした。LTE Bandが日本ではB1/B3/B8しか対応しないのが少し残念ですが、それでも大画面でこのスペックのタフネススマホが2.8万円程度であればお買い得と言えます。
Nomu S30の価格
NOMU S30の価格は、GearBestで約2.7万円でセール中(2017/05/02時点)。 カラーはーブラックとシルバーがあります。・GearBest販売ページ: Nomu S30 4G Phablet
セール価格ではありますが、この価格ならスペックを考えると安いですね。
関連記事/リンク
・メーカー公式ページ : http://nomu.hk/
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.com買い方ガイド : 中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで