ZTEのミドルレンジスマートフォン『ZTE nubia Z17 mini』のレビュー後編です。今回は日本語化やストレージ容量の空きは?といった基本的な点と、ベンチマーク、そしていつものように外に持ち出してデュアルカメラの実力を試してみました。
前回のレビューはこちら。
【実機レビュー】ブラック x ゴールドのカラーが絶妙にかっこいい『ZTE nubia Z17 mini』ファースト・インプレッション
プリインストールアプリケーション
Z17 miniのOSはAndroid7.0ベースのNubia UI4を搭載しています。ただこれといって癖があるわけではなく、iOS風にホーム画面に全てのアプリが張り付けてあるUIです。気に入らなければ別のアプリをインストールすれば変更可能です。
プリインストールアプリケーションは以下のものだけとシンプルです。Google Playやその他Google標準アプリもインストールされていますし、逆に中国語のアプリなど余計なものはなく使いやすい。
ストレージ使用量
今回使用しているZ17 miniは、4GB RAM +64GBストレージの搭載すしています。
ストレージ空き容量は50.11GBもあり余裕ですね。microSDも使えますので容量で困ることは少ないでしょう。
AnTuTuベンチマーク結果
Snapdragon 652 Octa Core 1.8GHzの実力をAnTuTuベンチマークで計測してみました。
8万点越えでミドルレンジのど真ん中という感じの結果ですね。実際操作していてももっさりとは皆無。ローエンドのスマホだとカメラで写真を連続で撮ったりすると、撮影後にラグが出てイライラすることもありますが、これぐらいのスペックになるとビシバシ撮影できます。つまりバリバリに重いゲームなんてしない一般的な人たちにとって、このぐらいのスペックのほうがコスパはいいんで、ミドルスペックだからといって不満に感じる部分は少ないでしょうね。
※参考までに過去のベンチマーク結果
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTuスコア |
---|---|---|
OnePlus 5 | Snapdragon835 | 183202 |
Galaxy Note8 | Exynos 8895 | 177633 |
XPERIA XZ1 | Snapdragon835 | 169147 |
OnePlus 3T | Snapdragon821 | 163834 |
XPERIA XZ | Snapdragon820 | 137776 |
HUAWEI P10 Plus | Kirin960 | 136173 |
Galaxy S7 | Exynos 8890 | 129310 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 112224 |
Ulefone Gemini Pro | MediaTek Helio X27 | 102112 |
HUAWEI P9 | Kirin 955 | 89387 |
ZTE nubia Z17 mini | Snapdragon652 | 83629 |
XPERIA X Compact | Snapdragon650 | 77226 |
Xiaomi Redmi Note3 Pro | MediaTek Helio X10 | 75345 |
ZenFone4 Selfie Pro | Snapdragon 625 | 66318 |
DOOGEE S60 | Mediatek Helio P25 | 63622 |
HUAWEI honor 6x | Kirin655 | 56936 |
XPERIA XA Ultra | Mediatek Helio P10 | 49112 |
BLUBOO S8 | MediaTek MTK6750T | 42851 |
京セラTORQUE G02 | Snapdragon 400 | 25586 |
カメラテスト
Z17 miniを外に持ち出して、ダブルレンズカメラを使ってみました。
まずは普通に遠めの写真。色合いはとても良く表現されているし、遊具も細部までシャープで、青空も綺麗に撮れています。ただもうちょっと明るめに撮れるといいなぁと思いますが、なにせ2万円台のスマホだし過度な要求はかわいそう。価格を考えれば充分に綺麗です。
ダブルレンズカメラで背景ぼけ気味で撮れるポートレートモードの写真。被写体どんぐりより後ろが綺麗にぼけてくれました。
ZTEの標準りギャラリーアプリからは、ポートレートモードで撮った写真は、一応リタッチができてぼけ感の調整が可能です。
ただ試してみたものの、ぼけ幅が小さく、最大限に変化を加えてもどこが変わったのかわからないぐらいの差で、ほぼ間違い探しのようでした。このモードはおまけ的な要素と考えた方がよさそう。
ただそうは言ってもポートレートモードでしっかりと違和感の無い程度のぼけ気味な写真が撮れるだけでも充分で、何度も言うようですが、価格の割りに満足感の高いカメラ性能となっています。
総括
結論から言うと、「ハイコストパフォーマンススマートフォンとはZ17 miniのようなスマホの事だ」と言っていいぐらい満足感の高いスマホです。
ダブルカメラの性能は充分綺麗でポートレートモードもとても綺麗に、そしてストレス無く気軽に撮ることができます。カメラは2つあるけどポートレートモードがなく広角/標準の切り替えだけであったり、ポートレートモードがあったとしても不自然に背景がぼけたりというのではあまり使い道がありません。スマホカメラというのは、変な調整なく気軽に綺麗に撮れる事を求められていると思いますし、そういうニーズはZ17 miniはしっかりと満たしてくれます。
本体のデザインも素晴らしく、ホームボタンのLEDサークルと、カメラ周りの赤いアクセントなど安っぽさは全く感じません。以下価格も書いてますが、240ドル程度で、この質感の高さとカメラの良さ、ミドルレンジの性能のパッケージングを見事に昇華している端末で、「こんなに安くていいのか」と感じました。
ドコモのプラチナバンドに対応していないのが残念ですが、もしもnubiaが日本向けブランドとしてしっかりと周波数帯をサポートしてきたら多くの人に受け入れられるのではないでしょうか。
ZTE nubia Z17 mini の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest では239.99ドルでセール中です。カラーはブラックで、4GB RAM + ストレージ64GB版となります。
・GearBest販売ページ : Nubia Z17 Mini 4G Smartphone Global Version – Black
またカラー: ブルーもあり、こちらは6GB RAM + 128GB ROM版ということもあり、317.79ドルとなっています。
送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月以上覚悟する必要があるので、オススメしません。ですが2.25ドル(約300円)でPriority Lineという配送方法が選べ、こちらは8-18営業日で届くので、コスパ的にこの配送方法がベストだと思います。
GearBest での購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.com買い方ガイド : 中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで
関連サイト
・公式ページ: ZTE nubia Z17 mini