アメリカで昨年発売され話題になった 3.3インチスマホ『Palm Phone』が日本でも+Styleから発売されました。
超小型スマホ好きの私ですが、これには簡単には飛びつきません。それは・・・
Palm Phoneはいまいち
なんですよ。Palm Phoneはクレジットカードサイズの超小型スマートフォンですが、+Styleのサイトでは「世界初、超小型スマートフォン」と謳っています。
ただサイズの話なら既に小型スマートフォンはUnihertz社のJelly Pro/Atomなどがあり、世界初ではないでしょう。+Styleのサイトにもその他ニュース系サイトにも何が世界初なのかは書いてない。(そのあたり売り方がうさんくさいと感じます、、、が、ちゃんと世界初の理由があるならすみません訂正します。)
まぁサイズ云々は別に良いんです。JellyだってAtomだって操作性という面を考えれば「もうちっと大きくても良い」と思うときもありますし。むしろこのぐらいの大きさの方が使いやすいサイズなのかもしれないし。
そのディスプレイは3.3インチのHD(1280×720)解像度も充分だし、96.6×50.6×7.4mmというサイズ、また62.5gと超軽量でコンパクトスマホとして極上でしょう。
スペック的にも悪くない。Snapdragon435搭載はJelly/Atomより高速だろうし、3GB RAM、32GB ROMも必要充分。IP68防水にも対応している。ここまでなら小型スマホ大好きな私が買わない理由はないのです。が・・・
Palm Phoneを買わない理由が2つある。
まず一つ目の難点は、対応周波数帯。4G :B19、3G : B6非対応という点で、実質的にはソフトバンク系SIMのみ。
日本で売れそうだからという感じで持ってきているのでしょうが、3キャリアの中で一番シェアが低いソフトバンク系だけをターゲットにしているのはもったいない。Palm Phoneの為にキャリアチェンジする人は少ないでしょう。格安SIM(MVNO)を入れて2台目のスマホとしても持ち歩くなら良いかもしれないが、それだとこの小型スマホをサブで持ち歩く理由はあまりないかもしれない。私ならせいぜいジョギングするのにスマホを持っていかないと連絡手段が無いからちっさいスマホを持ち歩きたい、、、ぐらいの時しかないかな。
もう一つは使い勝手の問題。
米国でのレビューで結構叩かれていたのですが、Palm Phoneには物理ボタンが1つ=電源ボタンしかない点。
そう、、、ボリュームボタンがないのです。そのため、電話しているときに「あー聞こえづらいな」と思っても、ノールックでボリュームを変えられない。耳からPalm Phoneを離し、画面上部から下スワイプし、ボリュームスライダーを操作し・・・ってやってられますか?
「電話もしないし、ボリュームなんてめったに触らない」という方ならこれはデメリットにはならないけど、米国でのレビューで結構言われていたのを見ていると、実際はやはり使いづらいのだと思う。(ボリュームボタンがないというだけでク○だみたいなのも見ましたし)
同じ超小型スマートフォン「Jelly Pro」はうちの娘専用機になっていて、たまに私もそれで電話かけたりするのですが、物理キーはあれば絶対助かります。むしろ小さいからこそありがたいのだと思う。(Jellyは4G B19にも対応)またイヤホンジャックもないので、ハード的には結構マイナス要素強め。コストダウン為かと思うと日本では約4.4万円、米国でも350ドル程度と4万円ぐらいで決して安くはない。それなのに・・・と思うのは私だけでしょうか。Appleの製品みたいに、必要なものまで削ぎ落としてそれが最新のデザインだというほど、信者も居ないのに。それでも買うというの人はPalmというブランドを復活させた中国のTCLへのご祝儀みたいなものなのでしょうか。。。
米国でのレビューではバッテリー性能にも難点
もう一つ。これは私の懸念ではなく、米国でのレビューで散々叩かれているものの一つがバッテリー性能です。
800mAhしか搭載がなく、「欠陥だ」と述べているレビューも結構見かけます。このレビューでは、写真を撮りながら2時間使っただけで40%もバッテリーが減ったと言っています(WiFiも電話もせずに)。ゲームを20分プレイしたら20%減るとも。まぁこのサイズでゲームするのかよという指摘もあるでしょうが、それだけ「使ったらガツンと減る」イメージなんでしょう。これ見ていると小さいスマホを作ろうとしただけで、それに伴う低消費電力化を全く考えてない気がしています。
他にも海外サイトのレビューを見ると「Palm Phone」は挑戦的だが失敗作という評価が一般的で、あまり安易に飛びつくものではない事が分かります。(こういってはなんですが、褒めたたえるレビューサイトを見つけるほうが大変)
ただこのトライは悪くないので、次回作で是非とも不評を乗り越えて、小さいながらもガツンとかましてくれるスマホを期待しています。
関連ページ
・販売サイト: Plus Style : Palm phone