Win10がスナドラCPUで動くWOS PC「Lenovo Yoga C630」 が日本でも年内発売へ!

Lenovoジャパンは、Snapdragon850搭載のWindows10ノートPC「Lenovo Yoga C630」を日本でも発売すると発表しました。

しかも今年中に発売予定とかなりワクワクさせるPCです。

世界初のスナドラ搭載 Win10 PC

WOSとはWindows On Snapdragonの略で、Intel系のx86 CPUではなく、Arm系のSnapdragon用に開発されたWindows10を搭載するPCの事。実際にはWindows10SとS付のOSですが、Intel版は基本的にはWin10への変更もできるので、恐らくはスナドラ版Win10でも変更できると思われます。(そうじゃないとアプリがWindowsストア以外からインストールできないし)

 

ディスプレイは13.3インチフルHDで、YOGAなのでタッチ対応ディスプレイとなっています。こうしてみるとディスプレイ下部ベゼルがやや太いのが気になります。もう少しタッチパッドを薄くしてもいいのですディスプレイ側に合わせればいいのにとか思ってしまう。それかディスプレイを縦方向に長くするか(コストが上がるでしょうけど)。メモリは4GB/8GBでストレージは128GB/256GB UFS2.1となっています。キーボードも配列は普通で日本国内版はちゃんと日本語配列のものが発売されると思います。キーボード左右にはステレオスピーカー、右下には指紋認証リーダーもありますね。ポート類はUSB 3.0 Type -C x2とイヤホンジャックのみとかなり割り切ってはいるものの、基本的には普通のPC。

 

本体も12.5mmしかないのでかなり薄い。重量は1.2kgと13.3インチとしては軽量です。

Snapdragonを搭載したWin10で何が優れているかと言うと、バッテリー駆動時間でしょう。容量は発表されていないものの、最大25時間という駆動時間はノートPCとしてはいきなり倍ぐらいに増えているわけで、1日8時間使用したとして2-3日は充電無しで使えるというのは大きな魅力。

またSIMスロット備え、4G LTE常時接続=Always on, always connectedを謳っています。スナドラ850 SoC(CPU)なので、スマホのように電源を押した瞬間にスリープから起動しすぐ使えるメリットもあります。Always connectedなので、メール/アプリのアップデート等の情報も起動した瞬間には既に届いてる。そんなスマホライクな使い方がWindows10でもできる。ある意味ノートPCが一段階進化する形になります。

そしてArm版Windows10は、Intel/AMDといったx86系のアプリケーションがArmでも動く事を前提して作られているのも大きなメリット。ただ実際はゲーム等のアプリが問題無く動くかは試してみないと分からないのでしょうが、変更/修正点は一から作るよりは遙かに軽微なはずです。

価格に見合うかがカギ

ここからは個人的な思いですが、現状のWin10 ノートPCでCPUがCore i3レベル、SSD搭載機ぐらいなら、使用感としては余り変わらないかなという気がしています。ノートPCを開けてパスワードを入力して起動後はネットワークがあれば既にメールも届いてますし体感差はそんなに感じないのかなという気がしています。

もちろんバッテリー25時間駆動という圧倒的でこれぐらい使えれば本当に助かります。

 

ですがあとは価格でしょうかね。発表時は最小構成で999ユーロという価格で約13万円超。日本の価格は発表されていませんが、恐らくは15万円オーバーでしょうか。Snapdragon850のWindowsでの性能は分かりませんが、発表会で頑なにベンチマークをさせてもらえない(らしい)という話、あとは海外の噂だとCeleron以上 Core i3未満という話もありますし、13万円という価格に見合うか考えてしまいます。まぁこれは実験的な初号機だと考えると高いのは仕方の無いことかもしれません。

ただ今後の高を考えると、進化の激しいSnapdragon/Arm系CPUが安く提供されるのであれば、ノートPCのローエンドからミドルレンジまでを「キビキビと動く」レベルでカバーしてくれそうな気がしています。そしてArmでも動くWin10があるなら中華タブレットなどで以前はあったデュアルブートOSなんかもまた流行るのかもしれない。そういう意味で大きな一歩を踏み出した機種ではありそうです。

スペック

*国内版とは違う可能性もあります

関連リンク

・レノボ : ニュースリリース

 

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