発売当初からPS4ゲーム『マーダード 魂の呼ぶ声』が気になっていた私。
しかーし・・・amazonレビューなどを見ていると、ほぼ糞ゲー断定と言っても良いくらいのボロカス状態。
ただ評価としては、ストーリーは良いけど、ゲームとしてはダメという評価。
自分としては、洋ゲーのアドベンチャータイプは大好きなので、ストーリーさえ良ければとりあえず良いかなと迷っていた。
ただ当初はそれで5,000円程度していたので、「中古で安くなったら買うか」とタイミングを待っていたわけです。
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※amazonの価格は毎日変動してますので変わる事も・・・私はシルバーウィーク直前に買って1856円でした。
ストーリー概要:幽霊デカが猟奇連続殺人犯の捜査をする
アメリカの不良刑事がなんだかよく分からないがいきなり殺されるシーンからスタート。
で、なぜ殺されたか自分でも分からないが、現世でのやり残した事に執着があり、成仏出来ずに現世に「地縛霊」として留まることになる。
そして自分が殺された訳を探して行くと、猟奇連続殺人鬼が犯人らしいと分かり、幽霊刑事(デカ)として捜査していく。
これがあらすじ。猟奇連続殺人犯を追うだけあり、結構ショッキングなシーンも多い。自分は夜中にVITAでリモートプレイしていたが、胸がドキドキしすぎて寝不足になった(汗)
このゲームの本質は推理アドベンチャー
殺人鬼の犯行現場に行き、情報を集め、犯人の目的・行動を推理していく。その流れはとても面白い。霊能力者の女の子とだけは会話が成り立つという展開になり、彼女の母親が殺人鬼に追われている為、利害一致で一緒に捜査していくようになると幽霊だけど人間くさい面と刑事ものが織り交わりつつも過去・現在の事件の関連が謎を深める。
幽霊だからこそのじれんまもあり、推理アドベンチャーゲームとしてはなかなかのやり応えがある。
ゲームとしては一本道で、情報を集めて「教会に行く」となったら、そこに行って捜査をする。
その捜査では、幽霊だから壁はすり抜けられるわけだが、すり抜けられない壁もあり、そういうギャップに多少面倒さが出る。でもまぁ慣れれば別にたいした事は無い。
現場にある様々な証拠を集めることで、「マーダード」というゲームの世界観が少しずつ分かってくるようになっているので、少しずつこの世界の理解度が上がっていって惹き込まれる。
各レビューで書かれている「糞ゲー」部分は確かにある。だが面倒なだけで糞というほどでは無い。
幽霊である自分にとって唯一「敵」である「悪霊」がいるのだが、戦っても戦わなくてもいいレベルで、はっきり言うとお邪魔虫なだけ。戦って失敗すれば即死なので、そのシーンやり直し。倒し方も1つしかない(背後から忍び寄ってR2長押し)ので、戦いという意味ではゲームとしてつまらない。だったらこの戦いは無くて良いんじゃ無い?というのがレビュアーの意見だが、個人的には「無くてもいいけど、このゲームの本質はストーリー」と考えて良いと思う。
また移動シーンは街と各場所ごとに分かれるのだが、街については一応オープンワールドっぽくなっていて自由に移動ができる。ただ幽霊なのに好きに建物の中には入れない(全ての建物に入れない)わ、マップ機能がないから今どこに居るのか分からないという所が「糞ゲー」扱いされる所だ。
しかしそれも、街シーンは単に「教会」⇒「病院」などの移動の為のフィールドでしかなく、イベントもほぼ無いから移動シーンだと思えば別に気にならない。「オープンワールドっぽく作ってある」からいろいろとやりたくなるのであって、そういうものじゃ無いと思えば全然許せます。せっかく猫に憑依できるんだから、猫じゃないと行けない所をもっと多くしたらとか、猫なら屋根上れるだろうってとこも登れません。街の人に憑依しても、会話パターンは1人2つくらいしかありません。警官に憑依したらいろいろと行けそうな所はありますが、彼らは全く移動しない。言葉数も「なんて恐ろしい事件だ」「俺が捕まえてやる」みたいな事しか言わない。
だったらこんな街を箱庭にして地図もないような移動シーンいらなくね?って事なんです。そこは分かります。激しく同意。でも逆にコマンド選択で「移動」⇒「病院」とやって移動するのも味気ないわけです。連続殺人鬼が潜む街で疑心暗鬼になる人達がいて、その中を移動しつつ捜査して行くとこで「街の中で事件は起きているんだ」という感覚が得られるのが貴重な移動シーンだと思う。
また地図がない点は私も不満ではあるけど、次の移動先はちゃんとナビで「※※m」と矢印と行き先までの距離数が出るので、だいたいそっち方向に向かえば行き先にたどり着けるようになっている。
不親切ではあるが、そういうものだと考えれば別に不満点も私にはない。
1800円ならプレイして損はしない
不親切設計をより上回るのがストーリーとその見せ方です。
既にクリアしてしまいましたが、ストーリーは凄く丁寧に作られていて、正直映画化しても良いくらいの内容。
犯人が連続猟奇殺人犯なので、グロい表現も出てくるから、実際はなかなか映画にはしづらい所もあるが、ストーリーの惹き込まれ感は半端ないです。
自分はなぜ殺されたか?
犯人はなぜ連続猟奇殺人を犯すのか?
この街の歴史との関係は?
登場人物達の思惑は?
これらが絶妙に絡み合う。
また声優も凄くて、主人公ロナンの声が山寺宏一さんで、これがまた魂の入った良い演技をする。個人的には同じ刑事物だけに攻殻機動隊のトグサとイメージが被った。
LAノワールや、ヘヴィーレイン、BEYOND:TwoSoulなどの謎解きと惹き込まれるストーリーが好きなら絶対ハマります。
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