極上パワーのゲーミングスマホ「ROG Phone9」レビュー – 最大185GHz/Snapdragon 8 Elite搭載で最高のスマホゲー機。ソフトウエア設定でよりゲーム没頭

ASUSのROGブランドからに遂に発売されたハイエンドゲーミングスマートフォン「ROG Phone9」をレビューしていきます。

ROG Phone9 は、現時点でスマホ界最上位のフラッグシップSoC(CPU)であるQualcomm製Snapdragon 8 Elite Extreme Editionを搭載。そこにLPDDR5X 12GB/16GB RAM、UFS 4.0の256GB/512GBストレージという組み合わせ。

ディスプレイは6.78インチフルHD+ AMOLEDディスプレイが採用されており、最大輝度2500nits、リフレッシュレートは最大で185Hzと驚異的なスムーズさ。

またゲーミングスマートフォンとして、横持ち時にL1/R1に相当するAirTriggerタッチキーなども採用されています。

今回レビューしているのは、AliExpress ROG Official Storeで発売された、12GB+256GB グローバル版となります。この性能で650ドル程度と半端ないコスパです。

ROG Phone9
ディスプレイ 6.78インチ (2400×1080)
Samsung Flexible AMOLEDディスプレイ
リフレッシュレート 最大 165Hz/185Hz(ゲーム)
最大輝度 2500nits
SoC(CPU) Qualcomm Snapdragon 8 Elite Extreme Edition
オクタコア4.3GHz
メモリ+ストレージ 12GB+256GB
16GB+512GB
メモリ/ストレージスペック LPDDR5X/ UFS 4.0
OS ROG UI : Android15
カメラ 背面
50MP (Sony Lytia 700/OIS)
13MP(120度超広角)
5MP(マクロ)
前面
32MP
バッテリー/充電 5800 mAh / 65W急速充電
WiFi/Bluetooth Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax(WiFi6/6E)
Bluetooth 5.4
SIMスロット デュアル nano SIM/eSIM
デュアルスタンバイ
microSD
対応周波数帯 5G SA&NSA: n1 / n3 / n5 / n8 / n28a / n41 / n77 / n78 / n79
4G FDD-LTE:B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B18 / B19 / B26 / B28a
4G TDD-LTE: B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 / B48
WCDMA 800 / 900 / 1700 / 1800 / 1900 / 2100MHz
サイズ 163.8x77x8.9 mm
重さ 227g
カラー ホワイト/ブラック
その他 ・USB Type-C
・インディスプレイ指紋認証
・スピーカー :デュアル
・防水: IP68
・イヤホンジャック あり

*ASUS様よりお借りしてのレビューです。

ROG Phone9レビュー

同梱物

マニュアル、カバー、65W USB充電器、USB Type-Cケーブルです。

コネクタは日本で使えるUSタイプではありません。変換コネクタを付けるか、別途充電器を用意したほうがいいでしょう。

外観

6.78インチフルHD+のAMOLEDディスプレイは美麗です。特に最大輝度2500nitsにすると、半端なく綺麗。

特徴的なのはUSB Type-C端子が側面と下部にもある点。横持ちでゲームしながら充電することも考慮されています。

付属のカバーを装着してみましたが、ちゃんと横持ちした際の充電も考慮されています。

また横持ちした際に、左右人差し指が当たる部分に”AirTrigger“と呼ばれる、いわゆるゲーム時のL1L2/R1R2ボタンに相当するタッチキーがあります。ここにアサインメントできるゲームであれば、ゲームプレイが快適になり、より没頭できる。

ちなみに、このAirTriggerや、リフレッシュレート185Hzに対応したゲームを探すのは、プリインストールされているArmoury Crateというアプリから探せます。原神などはAirTrigger対応ですね。

AniMe Vision

ROG Phone9には、AniMe Visionと呼ばれる背面LEDディスプレイが搭載されています。

AniMe Visionは設定で、音楽再生、電話着信、通知、充電等々の各場面で、様々な表示をさせる事が可能です。また、オリジナルの文字(最大20文字まで)を表示させることも可能です。

表示輝度もかなり高く、視認性も抜群で、しかもカッコいい。使う前はこんなギミック要らないよなぁとか思っていましたが、これは使うと戻れなくなります。

夜寝るときなどは眩しいので消したいというケースも考慮して、タイマー設定も可能です。至れり尽くせり。

リフレッシュレート最大185Hz

リフレッシュレートはデフォルト自動となっています。
強制165Hzを指定する事も可能。最大の185HzHzは、ゲームプレイ中に、サイドに配置される”GameGenie”にて、リフレッシュレートの指定が可能で、そこで185Hzに設定できます。
ただ対応しているゲームであれば、そのリフレッシュレートまで上げられるという意味で、あくまで最大値です。

ゲームスタイル

Snapdragon8 Elite Extreme Editionが搭載されているだけあり、”当たり前のように”ゲームは快適にプレイできる。普段原神はやらない私ですが、遅延、カクツキなどとは無縁

PUBGも当然ヌルヌルサクサク。輝度も最大2500nitsと非常に高いので、外でプレイしていても見やすく綺麗で、ゲームに集中できる。

PUBGでフレーム設定”極限”でプレイしてみましたが、フレームレートは60FPSで張り付いていました。これでも全然負荷は余裕で、CPUパワー 23%ぐらいしか使っていない。軽めの3Dゲームですが、60FPSで動く事でゲームとしては有利にはなります。

またROG Phone9には、Game Genieという機能が搭載されており、現在のCPU/GPUクロック、温度などがチェックでき、更に「Xモード」「ダイナミック」「超省電力」の各設定が選択可能です。

各モードでクロックの変更やリフレッシュレート、システムパフォーマンス等がパッケージとして変更され、ゲームではXモードにすることで最高パフォーマンス且つその他通知等も表示されないようにしてゲームに集中できる環境をセットすることができます。ただXモードは外付けクーラーが推奨されています。クーラー無しだと本体が熱くなってきますので注意が必要。

このモード切替はゲーム時でも簡単にタッチ一つで変更できますし、また1パネル内に着信拒否、リフレッシュレート変更が簡単にできるようになっていたり、画面録画、メモリ解放などのショートカットもアクセスしやすくなっています。

ゲーミングスマートフォンらしく、ゲーム主体で考えたときに何があればいいのかをしっかりと作り込んでいるあたり、さすがはROG Phoneとして歴代のスマホを発売してきたASUSだなとつくづく感じます。

ベンチマークと使い勝手

SoC(CPU)はSnapdragon8 Elite Extreme Edition (最大 4.3GHz)の実力をベンチマークでテストしてみました。
構成は12GB+256GB版でのテストです。

前述のように、ROG Phone9はモード変更で性能が変わるため、ハイパフォーマンスのXモードと、真ん中のダイナミックモードでそれぞれAnTuTu v10ベンチマークをしてみました。

結果は、Xモードで286万点超、ダイナミックモードで221万点超と超が付くハイスコア。
Snapdragon8 Eliteの下となるのは、今まで最高パワーだったSnapdragon8 Gen3ですが、このSnapdragon8 Gen3でだいたい210万点ですから、ROG Phone9:Snapdragon8 Elite Extreme Edition が如何にパワフルか分かります。

そしてgeekbench6も以下の結果です。CPUのシングル 3152とマルチで9991です。Snapdragon 8 Gen 3搭載のGalaxy S24 Ultraでシングル2136,マルチ 6675ですから、過去の最上位プロセッサの1.5倍程度と驚愕のスコアです。

実際の動作も快適の一言。

設定、カメラといったOS標準の部分は当然ながら、アプリ、ゲーム等あらゆる場面で快適です。

カメラ

背面カメラはメインが50MP (OIS/広角)と、8MP(120度超広角)、5MP(マクロ)という組み合わせです。
特にメインカメラは6軸ジンバルシステムがあり、手ぶれに強く安定した写真が撮れます。
以下は背面カメラの作例です。(クリックすると大きく見ることができます。)

町並みや建物もメリハリがありますし、曇天でも空が白の潰れることなく雲はしっかりと描写されています。

明るくという補正がかかっている感はあり、椿はピンクが眩しいぐらい。マクロ撮影も葉の葉脈まで撮れています。

右下の写真のナイトモードも秀逸で、多少周りは明るいとは言え夜に撮影しても、もの凄く明るくしっかりとした写真が撮れます。

ゲーミングスマートフォンだからカメラはそこそこなのかなと思いましたが、フラッグシップモデルに相応しいしっかりとした写真が撮れています。

総括

ROG Phone9は2週間程、ゲームにカメラにといろいろ使いました。
以下にプラスとマイナス面をまとめてみました。
プラス面
・画面綺麗/最大輝度2500nitsで外でゲームしても見やすい
・価格が600ドル台とこの性能/スペックでは低価格
・ゲームに集中できるAirTriggerやアプリ/設定が多数
・カメラも良く普段使いにも
・AniMe Visionは愛着が湧く
・5800mAhの大容量バッテリー
マイナス面
・227gはやや重い
今回レビューした12GB+256GB版は600ドル台と、Snapdragon 8 Elite搭載スマホとしては低価格と言える価格設定です。それでこれだけのプラス面があるのは正直安いと言えるレベル。5800mAhのバッテリー容量も一般的なスマホの1.5倍程度と十分で、ダイナミックモードでゲームしても2時間で20%ぐらいしか減りません。
マイナス面としては227gという重さ。これがバッテリー容量とのトレードオフなのでしょうが、普段使いのスマホとして使っていると”ちょい重さ”を感じます。それでもゲームは両手持ちですからむしろ軽いぐらいに感じる。
ゲームを主体に考えているなら、ROG Phone9は間違いなく良い選択肢です。

価格

AliExpress ROG Official Storeで以下価格で発売されました。

各構成の価格は以下の通り。
・12GB+256GB : 654.95ドル (日本円 99,200円)
・12GB+512GB : 733.27ドル (日本円 111,063円)

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関連リンク

公式サイト

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