「イヤホンで音楽は聴きたい。けど周囲の音も聞きたい。」という場面は普通に生活していれば、あるいはジョギング中、仕事中、通勤通学中等々で訪れます。
そんな希望を叶えてくれるのが、オープンイヤー型イヤホンです。オープンイヤー型イヤホンは耳を塞がない為、着け心地が良く軽いので長時間使用にも向いています。
ただオープンイヤー型イヤホンはその形状からどうしても音がいまいちという面もありました。
しかし骨伝導イヤホンなどを発売するShokzから発売された「Shokz OpenFit 2」はそうしたジレンマを解決してくれるイヤホンとなっています。今回はそんなOpenFit 2を使ってレビューしていきます。
OpenFit 2は、周囲の音を聞きつつも、クリアでパワフルなサウンドを楽しめる仕様です。
OpenFit 2
Shokz OpenFit 2は、オープンイヤー型の開放感を得つつ、2つの独立したドライバーユニット”DualBoostテクノロジー”を搭載して低音/高音それぞれに深みのある音質が得られる製品。
連続使用時間は最大11時間、片耳9.4gと軽量な為、駆動時間も軽さも1日中使えるスペックで、軽さ、高音質、超駆動時間を備えています。
これならジョギングだけでなく仕事で一日中装着していたいという方にも良いでしょう。
製品名 | Shokz OpenFit 2 |
ドライバー | 2ドライバー DualBoost テクノロジー – 17.3mm 相当の低周波ユニット/独立高周波ユニット |
低音アルゴリズム | OpenBass™️ 2.0 |
Bluetoothバージョン | 5.4 |
マルチペアリング | 対応 (2台) |
バッテリー駆動時間 (イヤホン本体) | 最大11時間 |
バッテリー駆動時間 (充電ケース併用) | 最大48時間 |
急速充電 | 対応 (10分間の充電で約2時間再生可能) |
防水防塵性能 | IP55 |
マイク | AIノイズキャンセリング機能搭載デュアルマイク |
コントロール | 多機能ボタン |
重量 (イヤホン本体) | 9.4g |
カラー | ブラック、ベージュ |
その他 | 音漏れ低減DirectPitch ™️2.0、Shokz Ultra-Soft Silicone 2.0素材、専用アプリ対応 (イコライザー調整、ファームウェアアップデートなど) |
*Shokz様からお借りしてのレビューです。
開梱と外観
同梱品はマニュアル、USB Type-Cケーブル、イヤホンケース、イヤホン本体となっています。
OpenFit 2本体は56mAhで最大11時間再生が可能。ケースは600mAhで併用すれば48時間使えます。
左右のどちら側を先に置いても大丈夫なように設計されており、イヤホンを置く際にイライラしなくていい。
ケース下部にLEDステータスライト。マット系素材の為、指紋も目立たず使いやすい。
背面にUSB Type-C端子があります。ケースの充電は、0→100%で100分、イヤホンをケースにしまって、ケースで充電する場合は満充電まで60分です。
そしてイヤホン本体はオープンイヤー型の為、イヤーピースなどの微調整も要らず後は耳に引っかけて使うだけ。
スピーカー部分が露出していますが、IP55防水があります。これで突然の雨とかちょっとした水しぶきは大丈夫です。
タッチじゃない物理ボタンコントロール
そしてOpenFit 2には物理ボタンがあります。多くのワイヤレスイヤホンは、タッチコントロールが一般的です。
しかしタッチコントロールは、不意に触って誤動作する事がよくあり、意図せず触らないように使用者が気をつける必要がある為、普通に使いたいだけなのに制約があるのです。
しかしOpenFit 2では物理ボタンの為、誤動作はまずおきない。
機能としても曲のスキップ、音量調整、通話対応などが可能です。
ちなみにアプリを使用すれば、タッチ操作も可能になります。機能としては長押しで音声AIアシスタントです。(デフォルトではオフ)
またボタンのカスタマイズもできるので、機能の割り当ての変更もできます。
装着感
イヤホンはオープンイヤー型で耳に掛けて使うだけなので、装着感はとても軽く圧迫感はゼロに近い。
これがやはりオープンイヤー型の最高のメリット。
重さも片耳9.4gと超軽量の為、着けているという感覚が限りなく小さい。
三浦海岸桜まつりに行って軽くジョギングしてみましたが、走ってもまったく落ちる心配の無い装着感は安心感高く、音楽聴きつつも走る事に集中できます。
もちろん外音が聞こえるので、外を走っていても安全です。
仕事でも使えるマイクノイキャンとロングバッテリーライフ
実際仕事で音楽聴きながら4-5時間ほど着けてみましたが、耳も痛くないし本当に開放的で痛くならない。
私の妻は仕事場では支給されたヘッドセット(頭から被るマイク付きのもの)を使っていたのですが、OpenFit 2を試しに使ったところ虜になりました。トイレに行ったりちょっと飲み物を買いに行ったりする際も、OpenFit 2なら着けたままで行ける。さすがにコンビニにヘッドセット着けていけないのでいちいち外していたので煩わしさが無くなったと。
それだけならどのオープンイヤー型イヤホンでも良いわけですが、素晴らしいのがAIノイズキャンセリングを搭載したマイク。電話/会議をTeamsでやる際に、ノイズや周囲の音が混ざらないようにしたいわけですが、OpenFit 2を使うと会話が本当にクリア。自宅で周りでTV見てても、相手にはTV音は入らず自分の声だけ綺麗に伝えられます。
また仕事で使うのなら連続使用時間も大切。
大抵のオープンイヤー型イヤホンは再生時6-8時間程度の使用時間ですから、OpenFit 2は再生で11時間、通話で8時間のロングバッテリーライフ。
業務時間は大抵8時間ですから、8時間しゃべりっぱなしでも1日使えます。
実際、朝9時から1時間ほど会議して、あとは音楽聴いて仕事してみたけど、10%ずつしか減っていない。
これなら1日仕事で使ってもオンライン会議中にいきなりバッテリー切れになる心配も皆無で実用的。
ちなみに、先代にあたるOpenFitは、使用時間7時間でしたので、この11時間使用可能というのがどれだけ凄いか分かります。
マルチポイント接続
また更に便利なのがマルチポイント接続。いわゆるマルチペアリング。
例えばPCとスマホの2つを登録しておけば、通勤時はスマホと接続、だけど出社したらPCと接続が簡単にできます。
音質もいいしEQ調整で自在にカスタム可能
オープンイヤー型イヤホンがカナル型などのイヤホンに劣る点があるとすれば音質でしょう。
耳を塞がないという事は、それだけで不利。
しかしOpenFit 2は、17.3mmの超大型低周波ユニットを搭載している事もあり、何もせずに聴き始めから期待値を超えてくる音質を楽しめます。低音も中域もしっかりとしたものを感じます。
また更に自分好みの音質にも変えられます。Shokzアプリを使えば、イコライザーモードがあり、プリセットから「ボーカル」「低音強め」等を選択可能。また、自分なりの音にしたければイコライザー調整が可能です。
音漏れは自宅のような静かな環境では、音量を高くすれば漏れます。
しかし電車の中でテストした感じでは、音量を45-50%ぐらいに抑えていれば周りの方は聞こえないレベル。
ちなみにアプリのイコライザーモードでプライベートを選択すると高周波音が抑え気味になり、音漏れを低減可能です。
まとめ:オールインワンオープンイヤー型イヤホン
Shokz OpenFit 2を3週間ほど使っていますが、私の中でもう手放せないレベルのイヤホンになりました。
装着感、軽さ、音の良さ、ノイキャンマイク、ロングバッテリーライフ、マルチポイント接続など、機能や体感できる事が全て高い次元でまとめられており、オープンイヤー型イヤホンとして欲しいものは全て揃っている。
雑音にカットして音楽に集中できるノイキャンイヤホンが欲しいという方には当然向いていません。それは専用のもの買いましょう。ただスポーツ、ジョギングといったアウトドアにも使え、外音もそこそこ取り込みつつ通勤通学、仕事にも使え、生活全てに使え全てがオールインワンなものが欲しい。それならOpenFit 2は間違いなくオススメ。
価格は2万5880円と、さすがに低価格とは言えない価格帯であることがマイナス面と言えなくも無い。
しかし、逆に言えば「これだけの事ができるにしては安くないか?」と感じる。ジョギングではこのイヤホン、仕事ではこのヘッドセットなどと使い分けるなら、全てがこれ一台で満足がいく。
それを考えれば、この価格は決して高くは無い。
私の妻は仕事で2日間OpenFit 2を使ったら、あまりの良さに即座に買ってもう愛用しています。
一度使うともうこれじゃないとという魅力がOpenFit 2にはあります。オープンイヤー型イヤホンをどれにしようかと悩むなら、間違いなくOpenFit 2がオススメです。
価格
骨伝導イヤホンOpenRun Pro2、OpenComm 2が15%割引、OpenRun、OpenRun Pro、OpenFit、OpenFit Airなどの人気製品も20%割引となっています。