まだ新聞記事レベルですが、条件付きでSIMロック解除が不要となる指針との事でこれはかなり良い方向性のニュースがでました。
日経新聞の記事によると、総務省は大手スマホキャリア「au/SoftBank」のSIMロック解除期間を、同社系MVNOへの移行に限り、SIMロック解除を不要にする方針だと報じました。
総務省は大手携帯会社から格安スマートフォン(スマホ)に切り替えやすくする仕組みを取り入れる。契約中の大手携帯会社の回線を使っている格安スマホに変更する場合、他の通信会社で使えなくする端末の「SIMロック」の解除を不要にする。格安スマホの普及を促し、家計の負担抑制につなげる。
Source : 日本経済新聞 「同じ回線で「格安」移行、SIMロック解除不要に 」
そもそもSIMロックはなぜかかってる?
そもそもSIMロック期間を設定しているのは、キャリアスマホを分割購入した方が、即中古で売りさばき、その後途中で分割費用を払わず滞納/逃げてしまうのを避ける為、設定しているもの。例えばSoftbankで買った端末を売りさばき、売ったお金だけを得て分割購入支払いをせずに逃げた場合、端末にロックをかけて使えなくする事ができる。これがいわゆる赤ロム。但しこれはSoftbankのネットワークに繋げないだけで、ドコモのSIMを入れれば使えてしまうことになる。
そういう一部の転売/契約不履行者の為の対策だが、抜け道があることでそういう人が増加するのを避ける為、SIMロックというものを設けて、他社でも使えなくする期間を設けている。
ただ、大半の人にとっては不便極まりない制度で、利用者の利便性を阻害している。
これが今現在までの状況。
auとソフトバンクは同系列MVNOへの移行に関して容認?
SIMロック自体が他社SIMを使った際にロックが掛けられないからという理由なら、同系列のロックが掛けられる状況のものは「ロック不要」にしようというのが今回の趣旨で、これは実質的で有り難い。
例えば、auにて最近のVoLTE端末・・・・例えばXPERIA XZを契約して買ったとする。しかしその後、支払い未払いが発生して赤ロムになってしまった。その際、Xperia XZに同系列のMVNO SIM(UQモバイルやmineo)のSIMを入れても赤ロム扱いのままロックが掛けられたままとなる。
つまりこれはキャリアがやりたいことは実現できているるわけだから、同系列への移行に対してはSIMロックは不要だろうという理屈。
これで面倒だったSIMロック解除の判定判断や、手続き、場合によって意は手続き料金も不要になるのは喜ばしい事。ドコモは既にロック不要だったわけで、au/SoftBankも(やっと)追随した形。もちろん中古で買った端末が赤ロムになるかも知れないというリスクは残りますが、キャリア側の規制が少なくなるだけでもメリットは大きい。
総務省はキャリアに対して、0円端末禁止や高額キャッシュバックの監視などはすれど、全然通信費は下がってこない意味不明な始動をしていましたが、これはやっと少しマシになりそうで朗報です。
もちろん日経新聞の記事が本当であればですが。
関連サイト
Source : 日本経済新聞 「同じ回線で「格安」移行、SIMロック解除不要に 」