今回は、SoundPEATSさんから、aptX対応Bluetoothスポーツイヤホン『SoundPEATS Q11』をお借りしたので、レビューします。
このスポーツイヤホンというジャンル・・・ご存じでしょうか?
簡単に言うと「運動してもイヤホンとして聞き続けられて、ぽろっと取れない」タイプのもので、主な使い手としてはランニングする人(ジョガー)や、ウォーキング、或いはジムで音楽聴きながら走ったりする方になります。
かく言う私も私は週一しか走らないなんちゃってジョガーですが、やっぱり「良い音で聴きたい」とか、「装着感が良いものがいい」とかの欲求は出てきます。
SoundPEATS製のイヤホンは、QY7,Q10、Q9Aと使ってきましたが、結論を言ってしまいますと、このQ11は「今まで試した中で最も良かった」と断言します。それくらい全ての面で満足感が高かったのです。
そんなQ11をレビューしていきます。
開梱の儀
箱を開けて中身を取り出してみました。
イヤホンなのにケース付き。これは嬉しいですね。SoundPEATS製のイヤホンではケース付きはいつものことなのですが、付属品を無くさなくていいので助かります。
更にケースを開けます。同梱物一覧。
イヤホン本体、イヤーピース大小、USBケーブルがあります。カナル型のイヤホンなので、耳に合うサイズを見つけられるようにイヤーピースが付いているのですが、数が多い・・・。というのは、スポーツ時と普段とで分けて使えるようにと2タイプ用意されています。ちなみに私の耳は小さめですが、最初から付いているMサイズで使えました。
マニュアルは英語版。
Bluetoothイヤホンはペアリングのやり方と、操作系だけ分かってしまえばそれほど難しいデバイスでもないので、マニュアルが英語でもそれほど難しくは無い。ただいろいろと細かく読みたい人にとっては英語である点は覚悟が必要。
Q11の外観と機能
ここからはイヤホンとしての本質的な部分を見ていきます。全体としては、イヤホン部と二つのイヤホンを結んでいるケーブル、その間にコントローラーがあるという構成。
まずはイヤホン部。イヤホン部はコンパクトで、重量自体も18.5gと軽いので装着して重さが気になる事は無い。イヤーフック部は軽く押し広げるだけで広がり、装着し易いのも良い所。 充電用のmicroUSB端子は右耳イヤホン部にあります。ここ。非常に私は気に入っておりまして、ゴムキャップじゃないんですよ。プラスチックキャップ。だから開け閉めが非常にやりやすい。ゴムだとなかなか綺麗に閉まらなかったりしてイライラするんですよ。 USB充電ケーブルを接続するとこんな感じ。
操作系はコントローラー部で全てを行います。音量の上げ下げは下記のボタンでできますし、曲送り戻しはボリュームの+/-を長押しすればOKです。
真ん中のボタンは、MFB(Multi Function Bottom)と言って、電源On/Off、一時停止/再生、電話に出る/切るの動作を一つのボタンで対応します。ちなみに電話応答はこのコントローラーの背面にマイクが付いていて、スマホとBluetoothでペアリングしている際はこのマイクを使用して通話が可能となっている。
充電を開始すると、赤いLEDが点灯する。満充電でブルーになる。
ペアリングは簡単
ペアリング自体は簡単。初回は自動的にペアリングモード(Bluetooth探索モード)になります。2回目以降や、うまくBluetooth探索モードにならない場合は、メインボタンを3秒長押しすると、LEDが赤/青で点滅する。これでBluetooth探索モードとなるので、ペアリングするスマートフォンのBluetooth設定から、デバイスを検索するとすぐに見つかる。
あとはQ11を選択してペアリングを完了させるだけ。
装着感と音質チェック
させ、イヤホンなので肝心なのは装着感と音質です。
同社で価格帯も似通っているQ10イヤホンとの比較ですが、装着感はQ11のほうが上。Q10は「がっちりと装着している」感があり、それはそれで走ったりする際にしっかりとしたホールド感があるっていいのですが、Q11は普段使いでも使えるようにしているためか、意外とソフトな装着感。でもそれは悪い意味ではない。むしろソフトであるにもかかわらず、装着したまま走っても取れたりはしない。イヤーフックがQ10より短い為なのかホールド感がタイトになりがちだと思っていたのでこの優しさは意外でした。
音質ですが、Q10は低音域は弱いけど中域中心で、ボーカル曲メインで丁度良い感じ。Q11はどぎついドンドンという低音が強いわけでもなく、高音もいまいち・・・と思っていたら、スポーツタイプのイヤーピース時の音でした。で、早速ミュージック用に変更すると、これが低音・中域も凄く良い。Q10より迫力重視。イヤーピースでここまで変わるのかと驚いた。
ミュージックタイプのイヤーピースの場合、静音性も高くてそのままジョギングに使用すると危ないんですよね。だから静音性を犠牲にしてあまりドンシャンしない音質で聴かせ、安全にジョギングを楽しめるようにしている・・・と思います。「良い音で聴きたければ毎回イヤーピース替えるのか・・・面倒だな」という部分はありますが、このあたりはやむなしですね。Q11を2台買えば解決しそうですが(汗)
またaptXというBluetooth通信の規格にも対応しているので、Android端末とのペアリングでは、ノイズレス環境で聴けるのもまた利点です。
タッチノイズがだいぶ改善されている
早速装着したままジョギングのお伴に使用してみました。
SoundPEATSのイヤホンに限らず、ジョギングにも使えるBluetoothイヤホンというのはタッチノイズ対策が求められます。タッチノイズとは走っている際にケーブルが身体に当たることで「ボツボツ」とノイズが乗ることです。
で、実はSoundPEATS製のイヤホンでは、高級なものを試せば試すほど、このタッチノイズは少しずつ軽減されていく傾向があり、このQ11はSoundPEATSイヤホンの中では最高レベルでタッチノイズが少ないです。
しかしゼロではなく、装着して走ればタッチノイズはあります。ただ気になるのは物凄く静かな環境(室内/エレベーターの中など)であって、外で走り始めるとほぼ気にならないレベルです。
まとめ:スポーツイヤホンとしては高性能で満足感が高い
Q11はスポーツイヤホンとして非常に完成度が高いと思います。前述のタッチノイズ対策が出来ているし、装着感も良く、着けている事で耳が痛くなったりする事も無い。音質はaptX対応でノイズレスで良い音がするし、価格も記事掲載時点で3000円台と決して高い買い物では無い。
もう一つ良い所を書き忘れていたのですが、それはコントローラー部。いままでのSoundPEATS製品は、右耳部に操作系が集中して、走っている際に触ると耳から取れてしまったり、慣れていないと「どれがどのボタンか分からない」と言う事があった。しかし、Q11はコントローラー部がケーブルの途中にあるので、ボタンが直感的に押しやすい構造の為、迷いが少ない。これはランしている時のイライラ感を解消してくれる必要な機能なのだと使っていて気付かされた。変な言い方だが、Q10を使っていた私は、もうQ11のようなタイプ以外使えなくなった。それぐらい操作性が良くなっている。
ジョガーやランナーの人にとってデザインも重要です。というのも基本的には安全面を考えて傾向イエローとかピンクとか派手目のカラーが多いのですが、イヤホンもそのカラーに合わせたいなぁーというのが本音。その点でもその点でも、Q11はやや派手目のデザインで、スポーツイヤホンとしての満足感は高い一品です。
関連サイト
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