スマートウォッチメーカーのMobvoiから発売された最上位スマートウォッチ「TicWatch Atlas」を使う機会を頂きましたので、レビューしていきます。
TicWatchにはタフネス仕様のTicWatch Pro 5 Enduroがありますが、よりタフネス仕様に振ったTicWatch AtlasはTicWatch史上最もタフネス。
アウトドア、登山といった過酷な環境でも快適に使える性能、米軍用基準 (MIL-STD-810G)準拠と機能を併せ持った本格的なスマートウォッチです。
TicWatch Atlas | |
ディスプレイ | 1.43インチ 466×466 2層 FSTN/AMOLEDディスプレイ |
バッテリー容量 | 628mAh |
バッテリーライフ | 通常使用 : 90時間 |
GPS | あり (GPS、GLONASS、GALILEO、Beidou、QZSS) |
防水 | 5ATM(5気圧防水) |
機能 | バイブレーション: あり ヘルストラック: SpO2(血中酸素),血圧,心拍,歩数,座りすぎ,睡眠,転倒検出, センサー:加速度計、ジャイロ、HD PPG心拍、SpO2、皮膚温度、低遅延オフボディセンサー、気圧計 通信:Bluetooth5.2/WiFi(2.4GHz) |
サイズ/重さ | 52.2 x 47.8 x 12.05mm 47.2g |
その他 | ・プロセッサ:Snapdragon® W5+ Gen 1 wearable platform ・NFC決済 : Google Wallet ・ケース素材: ステンレス鋼、7000シリーズアルミニウム、強化ナイロンとガラス繊維 ・Bluetooth通話 ・OS: GoogleのWear OS 3.5 ・バンド : 24mm ・堅牢性 : MIL-STD-810H(米軍) |
*Mobvoi様よりお借りいたしました。
同梱物チェック
付属品はマニュアル、充電ケーブル、本体ですね。
マニュアルも詳しく書いてあるし困る事はないですね。あとは基本的にスマートウォッチアプリとペアリングまでいけばあとはアプリ側で使っていけば分かりますし。
まずはペアリングする
まずは本スマートウォッチとスマートフォンをペアリングし連動させて使える様にしていきます。
Google Playで”Mobvoi Health“で検索するとアプリが出てくるので、そちらをインストールすればOK。
あとはスマートウォッチ側とスマホ側で画面に自動で指示がでるので、そのまま進めていけばOK。
途中、スマートウォッチ側のアプリをお勧めしてくれるので、インストールしたいものがあれば選択してあげれば、こちらも自動的にインストールしてくれます。
一般的なスマートウォッチと違い、Androidスマホとのペアリングはほぼ自動的なので、誰でもサクサクとペアリングできます。
サファイアクリスタルガラスディスプレイ
高解像度の有機ELディスプレイ=OLEDディスプレイで当然ながら非常に美しいディスプレイです。
スペックとしては1.43インチのサークル型で、円形としては大きめの画面。モース硬度9というダイヤモンド(硬度1-10の中でダイヤモンドが10)の1つ下というサファイアクリスタルガラスの為、うっかりぶつけても安心。
このレビューで船に乗ったのですが、その際に揺れてガラス面をぶつけてしまいましたが、傷一つすら入っていませんでした。
アウトドアでの安心感は抜群です。
2層ディスプレイとバッテリーライフ
TicWatchシリーズでは定番の2層ディスプレイも健在。指定秒数を経過すると自動的にエッセンシャルモード=省電力モードとなり、常時表示となります。なお、TicWatch Atlasでは、このエッセンシャルモードでも、心拍/血中酸素濃度/カロリーなどが確認できるようになっています。
デフォルトのスマートモードと呼ばれるメイン画面。こちらはTicWatch Atlasでは90時間、エッセンシャルモードだけであれば45日というロングバッテリーライフです。
90時間なので、だいたい3.75日。でも実際はスマートモード/エッセンシャルモードを適宜使うので、実際は4日間は使えました。
私のテストでは、通常LINEは10-20通/日、24時間心拍測定しGPSも1時間程度は使っています。その為結構ハード目に使っているとは思いますので、もう少し実際は伸びるかも知れません。
一般的スマートウォッチでは1週間、2週間というものもありますが、二重ディスプレイによる常時表示である点、WearOSにより、Androidアプリとの親和性の高さなどを考えれば、持ちは良い方だと思います。
操作性
サイドはクラウン回転ボタンとサイドボタンがあります。クラウン回転ボタンを押すとアプリ一覧、ホームに戻れ、回転で画面スクロールが可能。この操作系はとても良く操作自体もとても快適でストレスを感じません。
背面には充電端子、そしてセンサー類が真ん中にある一般的な配置。バンドはレバーをずらせば簡単に交換できるタイプです。
充電ケーブルはマグネットタイプで、背面にがちっとくっついて充電します。これがかなり強力で、ちょっと手があたったぐらいでは簡単に取れるような磁力ではないのが良いですね。これならベッド脇に置いていても安心です。
LINEなどの通知も可能だしトークの履歴やスタンプもOK
もはや現行のスマートウォッチでは当たり前ですが、スマホからのLINE/SNS/SMS等の通知を受け取る事ができます。
Mobvoi Healthアプリでは、通知アプリの選択も可能です。
ただこれだけでは一般的なスマートウォッチと同じです。このTicWatch AtlasはWearOS搭載という事でもっと突っ込んだ事ができます。
LINEをインストールしておけば、通知ではなくスマホ版LINEと似たような機能として使えます。
例えばトークが履歴としてちゃんと見れたり、添付された画像やスタンプすら見ることができます。つまりほぼスマホ版と同じように使えます。
また「OK」「はい」「いいえ」「了解です」といった簡易な返信も可能ですし、更にこうしたデフォルトの返信だけでなく、好きなメッセージも事前設定しておけばワンタッチで返信も可能です。
表示できる領域も広く、文字数も余裕があるので、メールとかの長文でも内容確認程度なら簡単にできます。
アプリの追加が可能でより便利に
GoogleのWearOSを搭載している為、前述のLINEのようにその他アプリをインストールして機能追加が可能です。
私はGoogleのKeepを使って家族とメモの共有をしていて、Google Keepをインストールしておくと、スマホでKeepメモした内容が、TicWatch Atlasでも見れます。また登山する方には便利なヤマレコにも対応しています。
GoogleMapもインストールされているので、簡単にスマートウォッチ上で地図の確認ができます。いちいちスマホ要らず。
フィットネストラッカーとして
フィットネストラッカーとしては一般的な心拍/歩数計/睡眠といった基本的なヘルスデータ、SpO2(血中濃度)等がデータ化して可視化されます。
他にもランニングやウォーキング時には、歩数、心拍、速度といったスポーツデータのトラックも可能です。
総括
TicWatch Atlasを3週間ほど使わせて頂きました。
Snapdragon W5+Gen1プロセッサの軽快さと美しいディスプレイ等使い勝手の良さが際立ちました。
・1.43インチOLEDディスプレイは美麗且つ輝度も高く見やすい
・2層ディスプレイで、常時表示され、いつでも見やすく使いやすい
・LINEはトークの履歴や写真/スタンプまで見れるのは抜群に使いやすい
・WearOS対応アプリはAndroidスマホとの親和性が抜群。
LINE/keep/ヤマレコ/GoogleMap等のアプリが自在にインストールして使える
・タフな外観とサファイアクリスタルガラスの堅牢なディスプレイ
上に書いたように、TicWatch Atlasはやはりタフネスさが強化され、サファイアクリスタルガラスや米軍基準を満たしたボディなど、どこで使っても傷付かないとか壊れないといった安心感は心強い。TicWatch Atlasは決して安いものではないので、大事に使いたくはなるのですが、アウトドアではそうは言ってられない場面も多く、そうした環境でも気兼ねなく使える安心感は、実際使っているとかなり強みになります。
またWear OS搭載スマートウォッチの為、アプリはある程度好きなものがインストールできるのがやはり最大に大きなメリット。
Wear OS以外の場合はアプリのインストールはほぼ不可で、そのスマートウオッチの機能はメーカーの製品開発力に限られます。しかしTicWatch Atlasであれば、自由にアプリ追加が可能。この魅力は大きい。
対して、向いていない方は、こうしたカスタマイズ性が要らない方。あれこれと機能追加は要らないというならTicWatch Atlasは要らないでしょう。逆にゴルフアプリ入れたい!とかもっとWear OSで機能追加したい!などの希望がある方はとても向いています。
自分なりのスマートウォッチを作りたいという欲求は、TicWatch Atlasはかなり満たしてくれますし、そうして鍛えた相棒はもう手放せなくなる。非常に魅力あるスマートウォッチです。
価格
TicWatch Atlasの価格は49,999円。
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関連リンク
公式サイト : Mobvoi TicWatch Atlas