『Ulefone BeTouch3』のレビューも2回目。今回はファーストレビュー後編という事で、アプリや使い勝手、バッテリー持ち、ベンチマークなどのを試してみてのレビューをやっていきます。
前回レビューでは、ハード的にはとても良いものがあるという感じでしたが、今回は使ってみてどう?という部分でソフト的なデキを中心にレビューして見たいと思います。
Be Touch3は日本語ロケールあり(日本語化可能)
中華スマホの場合、「日本語化できるか?」が一つの課題ではありますが、Be Touch3はデフォルトで日本語ロケールがあり、簡単に日本語化できます。
デフォルトアプリはほとんど無く素のAndroid5.1状態
以下が起動したばかりの状態。OSはAndroid5.1ですが、独自ホームアプリ”Ibingo”が入っていて、HUAWEIのEMUIのような雰囲気。もちろんホームアプリは切り替えられるので、気に入らなければ変えればいいだけ。
デフォルトでインストールされているアプリはほとんど無く、「Google Playがあるから後はお好きにどうぞ」状態。
上の画面はAnTuTuだけインストールした状態で、独自アプリも何も入っていない。YouTube、Chrome等も無いのでインストールする必要はあるが、買った直後にアンインストールしなくていいというのはなんか新鮮。キャリアスマホだとしこたま無駄なアプリが入っているし、しかもアンインストールもできないものも多数あってげんなりするわけですが、これほどまでにすっきりしていると気持ちがいい。
指紋認証の反応はすこぶる良い
Ulefone Be Touch3にはiPhoneのTouchIDのようにホームボタンに指紋認証センサーを搭載しています。
これがすこぶる良いですよ。中華スマホと侮っていました。
指紋の登録はこんな感じで設定のFingerprintから簡単にできます。設定画面は英語ですが、それほど迷わず設定できます。
登録後は、ロック中に登録してある指で指紋認証センサーのあるホームボタンをタッチするだけ。
簡単かつキビキビ動作してくれるので、これはちょっと驚きました。
キー操作はちょっと癖がある
ファーストレビュー前編でもちょっと指摘しましたが、左ボタンは戻るボタンでもマルチタスクキーでもなく、なんとホーム画面のメニューが開く仕様です。
試しにホームアプリをApex launcherに変更してみましたが、左ボタンは相変わらずホームアプリのメニューが表示される・・・どうしてこんな事したかなと。
ただ戻るボタンは右キーに設定されていてGalaxyシリーズと同様です。
じゃあマルチタスクキーどこ行ったかというと、ホームボタン長押しで出てきます。
さすがに3GB RAM搭載しているので、都度都度アプリを停止させたりという事は頻繁ではないものの、あまりこういう独自仕様はよろしくない。
ただ最初ビックリして「どうなっているんだ」と思いますが、数日で慣れました。
バッテリーの減りは少し早い
2550mAhを搭載するBe Touch3。
本当はこの点で、3050mAhを搭載しているBeTouch2が欲しかったのですが、予算の関係で断念した経緯ありです。
その心配なバッテリーですが、スタンバイ状態だと全然減りません。
しかしアプリを使い始めると結構減ります。
私の場合はあくまでサブスマホとしての使い方なので毎日使い倒すほど使っていないものの、外出してバリバリ使い倒すとなるとちょっと厳しいと思う。そういう使い方ならモバイルバッテリーは必ず持っていったほうが良いレベルです。
カメラのフォーカスが少し遅い
私はBe Touch3のカメラを使って思ったのは「これXPERIA C5 Ultraと同じや」という事。
ちょっとフォーカスが合うまで遅い。
シャッターボタンを押して、シャッターが切られるまで1秒~1.5秒ほどかかる。
Full HDの画面、13MPの背面カメラに対して、オクタコアとは言え1.3GHzのMediaTekのCPUは遅いのか、それともカメラアプリのチューンがまだ研ぎ澄まされていないのか分かりません。
風景写真の比較。Galaxy Note5と同時刻同アングルで全てAuto設定で撮影して比べて見ました。
こちらはBe Touch3。
Galaxy Note5。
だいぶ明るさが違うってくる。もちろんハイエンドのNote5と比べるのもどうかと思うが、13MP SONYセンサー搭載の割には・・・と感じる。室内での撮影でも若干暗めに撮影される。これは多少設定をいじったり、HDRモードで撮影すればある程度改善できるが、簡単にいい絵が撮れるというわけでもない点はちょっとマイナス。
AnTuTuのベンチマークスコアはぼちぼち
ベンチマークで性能を計測して見ました。
AnTuTuではスコアは「36692」。
3GBメモリを搭載しているとは言え、MediaTekの1.3GHzオクタコアCPUですから過度な期待はしてはいけません。17,000円のスマホですしね。
このスコアは対象となるスマホとしては、Galaxy Note3、Galaxy S5、Nexus5あたりが同スコアと言った所で、決して遅いわけではありません。
実際、Chrome立ち上げたり、一般的なアプリではもっさり感は皆無。
ただ、カメラアプリや、白猫プロジェクトのような重めのアプリではちょっともたつきを感じます。
これらをがっつり使うという人は、ちょい上のBeTouch2が良いでしょう。BeTouch2ならAnTuTuのベンチマークスコアは46,000ぐらい行くらしく、3000円差ぐらいで買えるので、そちらかオススメかも知れない。
まとめ:ライトに使うならBeTouch3はオススメ
Ulefone Be Touch3 ファーストレビューという事で、開梱から使用感までを前後編でお送りしてきました。
今回の後編では特に使用感中心にお送りしてきましたが、ちょっとネガティブな面が多かった。総合的な評価としては、ハードはいいけど、ソフト面はいまいちといった感じ。
しかし正直17,000円~18,000程度の価格のスマホですから過度な期待をされるとちょっと厳しい部分もあります。
それでも5.5インチのFull HD、Gorillaガラス3、160gという軽量さ、中華スマホに見えないデザイン、ホームボタンと軽快な指紋認証センサー、13MPカメラと、ポジティブな面も多くあるのがBe Touch3の良い所。
ゲームでバリバリ使う人、毎日スマホは使い倒している人にはお勧めしませんが、私のようにサブスマホとして使う人や、毎日持ち歩くけどそれほど使わないし、webやLINE中心という方には安くて良い端末になるでしょう。
いやそれにしても「これが17,000円かー」というのが率直な感想。良い面も悪い面もあるけど、この価格なら文句を言う筋合いはないと思う。Be Touch3はちょっと遅いが、Be Touch2ならもっといいのかも知れないとも思う。
それにしてもタブレットは完全に中華タブがコスパでは日本のものより上ですが、スマホもこれぐらいで良いという人は多いはず。いつも言ってますが、中華スマホメーカーがLTEバンド B19をサポートしたら、日本のSIMフリー端末はあっという間に勢力図を塗り替えられてしまうかも知れません。最近はHUAWEIも高くなりつつありますしね。日本メーカーもスペック下げてでも良いから、ほどほどで使える良端末を増やさないと、あっという間に駆逐されてしまいそうです。
関連サイト
・中華スマホ『Ulefone BeTouch3』買ってみた! この品質はヤバイ!ファーストレビュー【前編】
・廉価版Ulefone Be Touch 3が早くも格安販売中~Be Touch2とスペック比較
・5.5インチハイスペック中華スマホ『Ulefone be touch 2』が登場! このスペックならお買い得
・Ulefone公式ページ : Be Touch 3
・GearBest.com販売ページ : Ulefone Be Touch 3 4G Phablet
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い