LTE B19プラチナバンド対応で100ドルで買えるスマートフォン『UMIDIGI A1 Pro』のレビュー後編です。
今回は日本語やプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そして外に持ち出してカメラを試してみました。
前回のレビューはこちらから。
100ドルで買えるLTE B19対応スマホ『UMIDIGI A1 Pro』ファースト・インプレッション!美しい背面にうっとり
プリインストールアプリケーション
以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。
Google Play(Playストア)やGmailといったGoogleアプリと基本的なシステムアプリだけといった内容です。余計な中華アプリも入っていません。
ストレージ
A1 Proには16GBしかストレージがないので、初期設定直後での残ストレージ容量を確認してみました。
残としては55%しかなく、約8GBほど。写真/動画は撮らないという方なら良いんでしょうが、普通はmicroSDでの容量確保は必須と言っても良いレベルです。
ベンチマーク結果
A1 ProはMediaTek MT6739というSoC(CPU)を搭載していますが、その実力をAnTuTuベンチマーク(Ver7)で試してみました。
結果としては、「45258」と低めの結果。
以前のVer6だと恐らく3.5万点ぐらいの結果なので、ネットやLINE、SNS程度なら問題無いぐらいですが、ゲームとか厳しいレベルです。
実際、カメラも若干モタつきますし、非力感は否めません。ただ100ドルスマホですし、価格を考えればまずまずの結果で、ある程度割り切りは必要と言う事。ある程度ネットが見れてLINEができて、カメラもとれて、ぐらいがスマホに求める機能だという人向けです。
※Ver7の参考結果
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
XPERIA XZ2 | Snapdragon845 | 266288 |
XPERIA XZ2 Compact | Snapdragon845 | 265800 |
Xiaomi Mi MIX 2S | Snapdragon845 | 258741 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Elephone U Pro | Snapdragon660 | 140784 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
UMIDIGI A1 Pro | Mediatek MT6739 | 45258 |
カメラ
A1 Proを外に持ち出して、XZ2 Compactとカメラ性能の比較をしてみました。背面のカメラは13MP+5MPのダブルレンズなので、ポートレートモードも可能です。
まずは風景引きの写真を比較してみます。
*スライダーバーを左右に動かすと比較できます。
[twenty20 img1=”37998″ img2=”37999″ offset=”0.5″]設定はHDRだけOnにしています。
価格が5倍以上も違うXZ2 Compactと比較してしまうことは、A1 Proに失礼な気もしますが、わかりやすく比較するために使用しています。そのため、鮮やかさという面ではXZ2 Compactが当然ながら優れていて、スカイブルーが綺麗。ただ船の下部などは暗くなってしまっています。A1 Proは白っぽく見えますが、全体的に明るく、100ドルのスマホと考えれば充分なレベル。このクラスの中華スマホだと、明るい所でも残念な写真しかとれないものも結構あるのですが、A1 Proはよく健闘してます。ただ建物の輪郭が若干ぼやけるのはいまひとつ。
つぎにダブルレンズカメラを試してみました。以下撮影した2枚の写真をサンプルとして載せましたが、Bokeh(ポートレート)モードでの背景のボケ具合もそこそこ自然で、良い写真が撮れています。
ただ若干絞りの調整は必要で、ボケが強すぎるとフォーカスを中心だけに合わせて、その他周囲を円形にぼかすので不自然になりがちでした。何度か撮って「これぐらいかな」と目安をつければ、次回からはあまり調整は要らなくなります。
あとはBokeh(ポートレート)モードの場合、撮った後の「リフォーカス」ができるかがプラスαの機能として重要ですが、A1 Proはできません。これも100ドルという価格を考えれば、過度な期待とも言えますし致し方ないところでしょうね。またBokehモードの際、MT6739の性能が低い為、カメラ撮影時に被写体の動きがややカクつくのもちょい難点でこのあたりも割り切りが必要です。
まとめ
●Good
- 縦長ディスプレイ HD+解像度だが低解像度の違和感はない
- 美しい質感とデザイン(特に背面)は安っぽさを感じない
- ドコモ(B19)/ソフトバンク(B8)のLTEプラチナバンドに対応
- カメラは比較的綺麗に撮れる/ポートレートモードもまずまず綺麗
- 100ドルで買えるのはダントツの安さ
●Bad
- SoC(CPU)がしょぼいので割り切って使う必要がある
- 16GBと少ないストレージ
- 5.5インチにしては若干重い
UMIDIGI A1 Proはスマホ単体として見た場合、CPUがしょぼく、HD+という解像度の低さ、16GBのストレージは少ないという点がネックになることは否めません。しかし100ドルという驚異的な価格である点を考えれば、ストレージの少なさはmicroSDで補うなど、ある程度割り切りは必要です。しかしMT6739は遅いと言っても、重い処理(ゲームとか)さえさせなければ普通に使えるし、解像度の低さは縦長5.5インチ、実質5.0インチというサイズでは粗さを感じることもありません。
なにより100ドルなりのデザインで我慢することもなく、美しいとさえ言える質感を持っている点は「よくここまでやったなぁ」と感心するほど。1万円そこそこで安っぽさを感じさせないというのはかなり大変なはずで、勝手な想像ですが、グローバル戦略スマホと言う事で、妥協せずに作ったんだろうなと思ってしまう。
さらに日本で使うことを考えると、docomo B19/SoftBank B8のLTEプラチナバンドに対応している点も大きなメリットです。プラチナバンドは山間部とかビル奥とかで電波を拾いやすい性質があるので、A1 ProをモバイルWiFiルーター兼サブスマホとしても使いやすいはずです。
UMIDIGI A1 Pro の価格
記事作成時点の価格ですが、TOMTOPが結構安く99.99ドルでセール中です。限定のシルバーカラーも販売中。
またAliExpressのオフィシャルショップでは99.39ドルがサイトにあるクーポンで2ドルOFFになり、97.39ドルで買えます。
・AliExpress.com Product – Umidigi A1 Pro Global Version
送料は基本無料ですが、届くまで1ヶ月程度覚悟する必要があるので、早く欲しい方はオプション配送のExpedited Shipping(DHL)をお勧めします。わずか共に15ドル程度掛かりますが、GearBestの場合は3-8営業日で届くなどかなり早く手に入れることができます。*UMIDIGI オフィシャルショップではDHLをつかっても31日掛かると書いてある、、、。
セール/クーポン情報はこちらに追記していくので、こちらも併せてチェックしてみてください。
【セールで99.99ドル!】docomo系のB19対応スマホ『UMIDIGI A1 Pro』発売! 5.5インチ縦長ディスプレイ+ダブルレンズカメラ
GearBest/TOMTOPでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」
・TOMTOP買い物ガイド :TOMTOPでの買い物の仕方~日本語もあるので輸入も比較的簡単~