SONYのフラッグシップスマートフォン『XPERIA XZ2 H8296』海外SIMフリー版のレビュー後編です。
前回から1ヶ月ぐらい経過しましたが、今回は日本語やプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そして外に持ち出してカメラを試してみました。
前回のレビューはこちらから。
日本語化と技適確認
セットアップではデフォルトでは中国語。しかしちゃんと日本語設定もあり変更できます。セットアップ後は設定メニューもほぼ全てが完璧に日本語化されています。さすがXPERIAです。
ただ技適は残念ながらありません。SONYの海外製品は技適取得しないのが通例なので仕方ないところです。
プリインストールアプリケーション
以下はプリインストールされているアプリケーションの一覧です。
Google Play(Playストア)やGmailといったGoogleアプリと、SONY製アプリが主ですね。その他AmazonやAVG Protectionといったアプリもプリインストールされています。このあたりはXPERIA共通。ただキャリアスマホのXPERIAとは大きく違い、キャリアあぷりが山ほど入っているとアンインストールが大変ですが、SIMフリー版ならこれぐらいのアプリで済むので、シンプルでいいです。
ベンチマーク結果
XZ2 はSnapdragon845と最も新しく、そして現状では最高のチップセット(CPU)を採用しています。その実力をAnTuTuベンチマーク ver7で試してみました。
結果としては、「266288」と過去最高の高得点です。
以下比較結果を掲載しましたが、兄弟機のXZ2 Compactと結果はほぼ同じ。Snapdragon835のXZ1 Compactが205788という結果なので約30%ほどスコアが伸びたことになります。
実際の使用感も良好で、当然ながらカメラ、Chromeでブラウジング、ちょっとしたゲーム(ツムツム等のライトなもの)で引っかかったりモタつくことは皆無。ストレスフリーです。
※Ver7の参考結果
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
XPERIA XZ2 | Snapdragon845 | 266288 |
XPERIA XZ2 Compact | Snapdragon845 | 265800 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Elephone U Pro | Snapdragon660 | 140784 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
カメラの実力を先代XZ1 Compactと比較
XZ2を外に持ち出して、XZ1 Compactとカメラ性能の比較をしてみました。
まずは引きの写真を比較してみます。実はXZ2 Compactのレビューと同様に同じレベルと言って良いぐらいの出来。
*スライダーバーを左右に動かすと比較できます。
[twenty20 img1=”37572″ img2=”37571″ offset=”0.5″]設定は全て初期のまま(プレミアムおまかせオート)で撮っています。
XZ1 Compactは色合いが濃いのが特徴で、赤はより赤く、緑はより深い色合いになっています。ただこれは陰も濃くなるので、明るいところはいいのですが暗い所では暗さが強調される傾向もありました。しかしXZ2では濃淡強くというよりは、見た目の鮮やかささのままに撮れている印象です。
近接でも非常に美しく撮れます。
カメラが売りの一つであるXPERIAならではの文句なしの自然な色合いが再現できています。オートでこれだけ鮮やかな写真が撮れれば、多くの人が不満を持つことはないでしょう。
ただ世の中はダブルレンズカメラ(HUAWEI P20 Proに至ってはトリプルカメラ)化はハイエンドではほぼ常識。こういう現実を考えると「SONYだいぶ遅れてるぞ」と言いたくなります。それでもSONY好きでダブルレンズカメラなんて要らないって方なら満足できるカメラの出来です。
ワイヤレス充電
XZ2は9V/1.8Aという急速ワイヤレス充電が可能です。SONYでは純正の「Wireless Charging Dock WCH20」を販売していますが、この充電器なら急速充電ができますし、規格的に同じものであれば他のベンダーのものでも可能です。
とりあえず私は手持ちの5V-2Aのものでやってみましたが、問題無くワイヤレス充電が可能。
これはワイヤレス充電器側の形状でカバーできそうで、やはりメーカー純正のWCH20のように縦型で比較的安定して置けるようなワイヤレス充電器が向いています。
まとめ
●Good
- 縦長ディスプレイでXPERIAが時代にあったデザインになった
- ぽっちゃりデザインは意外と持ちやすい(影響が少ない)
- ドコモ(B19)/ソフトバンク(B8)のLTEプラチナバンドに対応
- カメラは明るく美しく撮れる
- スナドラ845で爆速
- IP68防水
- ワイヤレス充電
●Bad
- 曲面が多いとカバー選びが大変
- トレンドにそぐわないシングルカメラ
良い点としてはまずデザインが一新されたという点でしょう。以前のオムニバランスデザインは如何せん2周ぐらい時代遅れだったのですが、18:9のアスペクト比になり上下ベゼルも細くなり野暮ったさが無くなりました。縦方向の表示領域も増えた為、WebやSNSといった縦方法のアプリは使いやすくなるし、基本的には良いことずくめ。太めの本体も持ちやすく太さは意外と意識しなくて済む。
IP68防水やワイヤレス充電で利便性は高いし、海外SIMフリー版のこのH8296はドコモやソフトバンクのLTEプラチナバンド(B19/B8)にも対応しているので、山間部/ビル奥でも電波の掴みがいい。
対してマイナス点としてはシングルカメラ。SONYのハイエンドスマホとして、また価格の面も考えると「いまどきシングルか」という思いはある。カメラ自体はとても綺麗に撮れるだけに、ダブルレンズだったらと期待値が高まるだけに惜しいと感じる。「そんなに欲しければXZ2 Premium買え」って事なんでしょうが。また実用性の面ではカバー選びが大変。これはXZ2 Compactでも同様でしたが、「これ以上太くなると厳しい」というのが現状で、私個人的には曲面の背面デザインの美しさを捨てて、手帳型カバー使うしかないかなと思うぐらい。裸で持っている分にはSONYの思惑通り「太くないし持ちやすい」のですけどね。
ただ全体としては良くできたスマホだと思うし、SONY XPERIAブランドが復活していくための足がかりとなる新しいデザインは「他に無いしなかなかいいんじゃない?」と感じさせてくれます。これはほんと、一度手に取って持ってみて感じてほしいデザインです。
XPERIA XZ2 H8296 の価格
ETORENでの販売価格は676ドル(74607円)です。(ETORENの場合は輸入消費税込み)但し価格は為替とセールで随時変更となりますので、最新価格はETORENでご確認ください。
・ETOREN販売ページ: Sony Xperia XZ2 H8266 Dual Sim 64GB RAM
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ETORENについての細かい点は下部にある関連記事をご覧下さい。
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