SONYはIFA2018にて、XPERIAの新スマートフォン『XPERIA XZ3』を発表しました。
XZ2から何が変わった?
ディスプレイサイズが5.7インチから6.0へと0.3インチ大きくなり、解像度がフルHD+からQHD+(2880×1440)へとより高精細化。更にOLED(有機EL)ディスプレイ採用と、ディスプレイスペックは大幅に進化しました。
またデザイン面でも1歩前進しており、左右端はベゼルレス風に。サイズも太くて不評だったXZ2からだいぶ改善して、XZ2の「153 x 72 x 11.1 mm」から、XZ3は「158 x 73 x 9.9 mm」と、厚みが1.2mmも減りました。XZ2が分厚すぎたわけですが、それでも10mm切りしてきたのは評価していいでしょう。
基本スペックも概ねXZ2と同様でハイエンドです。SoC(CPU)はSnapdragon845、メモリ4GB、ストレージは64GBで変わりません。OSはAndroid 9.x(Pie)で、最初にこのOSを搭載して発売する機種になるとの事。カメラスペックもほぼ同じ。残念ながらシングルカメラで、背面は19MPで同じ。フロントは5MP→13MPに画素数では進化しました。
進化としてはバッテリーが3180mAh→3330mAhへと増量。重量と同じで、本体を大きくしてスリム化、軽量化しているにも関わらず、バッテリー容量をアップさせてきたのはかなり頑張ったと言って良いでしょう。(もともと太すぎたからでしょ?とも言えなくもないですが)
また面白いのが、スライドセンスという側面エッジ部分をダブルタップすることでランチャーを呼び出せるようになっています。
ダブルタップ位置は左右どちらのエッジでも可能、位置もどこでもOKと自在。これは使い方によっては結構便利かもしれないですね。
カラーはブラック、ホワイトの基本カラーに加え、グリーンとレッドがラインナップ。
個人的には、XZ2のやや野暮ったい、そして太いボディーからだいぶ洗練されたと思いますし、本来こちらがXZ2であるべきだったのではと思わせるデザインだと思います。(これがXZ2として発表されれば「SONY終わった」とかいじられないで済んだはず)。
いつも周回遅れとか揶揄されるXPERIAですが、XZ3は悪くないです。ただ、世の中はディスプレイ指紋認証とか、ノッチとか、ノッチレス前面フルディスプレイとかがトレンドなのに、ダブルレンズカメラすら搭載していないのはまだまだ周回遅れといわれても仕方ない。もし半年ごとに新機種を出すから開発リソースが分散されているのであれば、1年に1機種で良いのでもっと最新トレンドを盛り込んで、それを1つのパッケージデザインとして渾身の1機種を投入してほしい、、、と思うのは私だけじゃないはずです。とは言え、XZ2のがっかり感を半年でやや持ち直したというのは「お! SONYやるやん」とも思いましたし、スライドセンスなんかは使い勝手の面で上手く使えれば面白そうですしね(htcのエッジセンスと似てるけど)。SONY好きとしてはこういう期待が持てる機種は久しぶりで、進化を感じられる新機種はなんか嬉しいですね。
スペック XZ3 vs XZ2
関連リンク
・公式サイト : XPERIA XZ3 (SONY Mobile Global)