SIMフリー機の中で、5インチのエントリーモデルとしてはとても良く出来ているZenFone2 Laser。
じゃあZenFone2 Laser一択かというと、「ちょっと待った!」という機種があります。
それが『ファーウェイ(HUAWEI)P8 lite』。
P8 liteは、ZenFone2 Laserが発売されるまでは、SIMフリーエントリーモデルでかなり売れていたモデルで、とても良く出来たコストパフォーマンスの高い機種です。
多くの格安SIMメーカーが採用しているだけの事はあり、優秀な端末です。
そのP8 liteと、今回発売されたZenFone2 Laserはともにハイコストパフォーマンスな端末。
それぞれスペックを比較して、何が良くてダメなのかを見極めてみましょう。
スペック比較
製品 | ZenFone 2 Laser (ZE500KL) | HUAWEI Ascend P8 lite |
ディスプレイ | 5.0インチ 1280 x 720 294ppi IPS液晶 |
5.0インチ 1280 x 720 294ppi IPS液晶 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 410 クアッドコア1.2GHz |
Hisilicon Kirin 620 オクタコア 1.2GHz |
RAM | 2GB | 2GB |
ROM | 16GB | 16GB |
OS | Android 5.0.2 | Android 5.0 |
カメラ | 前面 1300万画素/ 背面 1300万画素 (レーザーオートフォーカス) |
前面 500万画素/ 背面 1300万画素 |
バッテリー | 2400 mAh | 2200 mAh |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11b/g/n Bluetooth 4.0 |
Wi-Fi 802.11 b/g/n Bluetooth 4.0, NFC |
SIMスロット | マイクロSIM x2 | マイクロ SIM x1, nano SIM(SDカードと共用) x1 |
SDカード | microSDXC | マイクロ SIM x1, nano SIM(SDカードと共用) x1 |
3G/ 4G(LTE) |
FDD-LTE: (JP version) 2100MHz(1)/1800MHz(3)/850MHz(5)/800MHz(6)/900MHz(8)/1700MHz(9)/800MHz(18)/800MHz(19)/700MHz(28)3G :W-CDMA 800(6)/800(19)/850MHz(5)/900MHz(8)/1900MHz(2) /2100MHz(1)MHz |
FDD-LTE : B1/B3/B5/B7/B8/B19/B28 TDD-LTE : B40 UMTS : B1/B5/B6/B8/B19 GSM : 850/900/1800/1900 |
サイズ | 縦143.7/幅71.5/ 厚み10.5 mm |
縦143.0/幅71.0/ 厚み7.7 mm |
重さ | 145g | 131g |
連続待受時間 | 約502.1時間(3G) 約240.6時間(LTE) |
約500時間(3G) 約450時間(LTE) |
価格 | 30,000円前後 | 実売28,600円 |
ディスプレイ/CPU/メモリ/ROM/OSはほぼ同じ
5.0インチのスマホで、1280×720という解像度はともに同じ。
IPS液晶でもあるので、見やすさ・視野角などはほぼ最高レベルです。
CPUはZenFone2 Laserが1.2GHzのクアッドコア(x4)、P8 liteが1.2GHzのオクタコア(x8)です。
もちろんオクタコアのほうがいい。
しかし実用上大きな差が出るとは考えにくく、1.2GHzのクアッドコアで支障がでるようなハードなゲーム等をやらない限り問題は出ないと思う。
ただオクタコアのほうが余裕度という面ではありますね。
RAM/ROM容量は共に2GB/16GB。
RAM(メモリ)は2GBあれば、基本的には問題ないレベルだし、ROM:16GBもSDカードでいくらでも容量増は可能ですので気にするレベルではないでしょう。
OSも共にAndroid 5.0で、これも特に差はありませんね。
自撮り用高画質カメラはZenFone2 Laserの勝ち
ZenFone2 Laserは前面に1300万画素カメラを搭載し、流行りの自撮り対応しています。
P8 liteは500万画素のまま。背面は共に1300万画素と同じなので、前面だけ対照的です。
自撮りする人にとってはZenFone2 Laserのほうがいいでしょう。瞬間でAF(オートフォーカス)が合うというレーザーも搭載されています。
対応周波数帯は両機種とも優秀
上のスペック表だといろいろな情報が載ってしまっているのですが、周波数帯で確認しなければならないのは基本的にLTEのバンドだけです。
格安SIMの場合、大半がdocomo系MVNOを使用しますので、docomoの周波数帯に合っているかが鍵です。
docomoのLTEバンドは、B1,B3,B19,B21,B28なのですが、この両機種はこのうちB1,B3,B19,B28の4つに対応しています。
特にB1は基本となるLTEバンドで、B1に対応していれば日本国内でアンテナが立たないと言うことは無いらしいし、B19とB28はプラチナバンドと言われ、山間部などにも強い性質を持っています。※ちなみにB3は東名阪地域のみ、B28はまだ稼働していません。
と言うことで、かなり安心して使える周波数帯を持っていると言えます。
サイズはほぼ同じだが14gもP8 liteが軽い
サイズを下記のように抜き出しました。
製品 | ZenFone 2 Laser (ZE500KL) | HUAWEI Ascend P8 lite |
サイズ | 縦143.7/幅71.5/ 厚み10.5 mm |
縦143.0/幅71.0/ 厚み7.7 mm |
重さ | 145g | 131g |
全体的な大きさはほぼ同じなのですが、P8 liteのほうが若干小さく薄い。
その分なのかもしれないが、重量が14gも軽い。
これは手の小さい女性などは大きなメリットでしょう。
男性の場合は145gでも131gでもどちらでも変わらない気がします。
連続待受時間はP8 liteの圧勝
こちらも上記同様スペック表から抜き出しました。なぜなら大きな違いがあるからです。
製品 | ZenFone 2 Laser (ZE500KL) | HUAWEI Ascend P8 lite |
連続待受時間 | 約502.1時間(3G) 約240.6時間(LTE) |
約500時間(3G) 約450時間(LTE) |
ZenFone2 LaserはLTEの連続待受時間が240時間と、P8 liteの半分はいないものの53%程度とかなりの持ちの悪さが出ています。
しかしこの数値、かなり低すぎて怪しいのですが、以下のように公式サイトのスペック表に書いてある以上信じるしかありません。
公式サイトスペック表(pdf) : http://www.asus-event.com/pdf/asusjp_spec_mb_ZE500KL.pdf
これを信じるとすると、相当少ない気がします。
ただ格上のZenFone2を使用していますが、そちらもスペック上の連続待受時間は267時間となっているものの、毎日通勤の行き帰り、お昼・夜と結構使ってもバッテリー残は30-40%残っていますので、そこまで心配する必要は無いかも知れませんね。
まとめ:スペック比較から分かること
大きな違いはまずカメラですね。自撮り画質を気にするならZenFone2 Laserのほうが強いです。
CPUパワーが必要なゲームをやる!というならオクタコアのP8 liteのほうがいいでしょう。
重量も軽いので、長時間使用にも向いてます。(スペック上連続待受時間も長いですし。)
ただこの2機種はスペックから見てそれほど明確なスペック差は無いと思います。
対応周波数帯もdocomoのツボを心得ている感じのLTEバンドですし、価格自体も共に3万円前後。(P8 liteのほうがやや安い)
私ならP8 liteを選択します。デザインが安っぽくなく、とても2.8万円のスマホには見えません。
ZenFone2 Laserも安っぽい訳では無いのですが、5.5インチの上位機種とほぼ全く同じデザインで、それを小さくしただけという端末はちょっと見飽きた感があります。とは言っても、ZenFoneシリーズが初めての人であれば、あか抜けたデザインは好まれると思います。
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